にっち・自然に囲まれて

多様な生きものといっしょに生きる雑貨店。

ツバメたちを見ながら考えたこと・・・

2017-05-13 06:44:37 | 生きものあれこれ
夕暮れ時の、こっぽら土澤のようすです。




↑ どこかが、いつもと違う? 
  そうなんです。どこか、何かが違うのです。

謎解きの答えは、また別の機会にすることにして・・・


ツバメの話題。
ふだんとはまるで違う、にぎやかなアートクラフトフェアの二日間を
無事に過ごしたツバメたち。

ところが、その4日後、5月8日(月)の朝。
早朝5時に見にいったときには、卵を温めていたのに、
次に9時ころに行ったときには、
巣が床に落ち、卵がつぶれた跡があり、
悲惨なことになっていたのでした・・・
もうそろそろ、雛がかえる、という時期でした。

が〜ん! 
あまりのショックに言葉もありませんでした。
どうみても、巣はカラスにやられたようです。
カラスが飛んで入りにくい場所だったのですが、
床を歩いて入ってきて、
下から飛び上がって、巣をひっぱって落とす、
どうも、そのやり方ではなかったのかな、という感じです。
電球の傘が、がくんと下を向いていました。

その日から、三日間。茫然自失、とはオーバーなようで、
でも、そんな感じの日々でした。


ところが、11日(木)の夕暮れ時、
二羽のツバメが、巣作りしていた場所に戻ってきて、夜を過ごしたのです。
ちょっとだけ元気が出ました。

そして、5月12日(金)の早朝、
せっせと、巣づくりを始めたではありませんか!

こんどは、電球の傘の上ではなく、奥の天井近くにしつらえてあった
板の上です。




↑ わ〜い、もどってきた!


相変わらず、仲のよいこと!
オスはさえずり、二羽でおしゃべりしています↓






う〜ん、カラスめ、と思った事件でしたが、
東京からアートクラフトフェアに手伝いに来て、
いきなり団子を、せっせと蒸してくれた友人が、電話で、
「シルバースポットにも書いてあったじゃない」
と、ひと言。

そうでした! シートンが書いたカラスの話『カラスのシルバースポット』に
こんな話が出ていたのでした。

  シルバースポットも、また残酷なことをしました。
  毎朝、小さな鳥の巣をみまわって、新しく生みつけられた卵をたべました。
  ちょうど医者が患者の家をみまわるように、きちんと毎朝、
  小さな鳥の巣を、みまわったのです。


  でも、わたしたちはそのことで、カラスをどうこう非難することはさけたほうがいいのです。
  人間もまた、納屋の雌鳥におなじことをしているのですから。




そうなんですねえ・・・


というわけで、カラスとは知恵の闘いですから、
こちらも、ない知恵を働かせてみます。

たった一日で、働き者の二羽は、
巣をぐんぐん積み上げていきました。




↑ くちばしをじょうずに使って、みごとです。
  見飽きることがありません。


そんなツバメとの日々が続いています!


にっちのほうには、夏の帽子が、たくさん入荷しましたので、
こんど、紹介しますね。