何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂え
(んん、100歳生きても短い線香花火のような人生24歳で死んでも長い人生)
くすむ人は見られぬ 夢の夢の夢の世を うつつ顔して
(これは人を恋し愛を大切にできない頑なな人へのメッセージかな?わたしは思うこころのままに生きたい!)
梅花は雨に 柳絮は風に 世はただ嘘に揉まれる
(柳絮は柳の実が熟して綿毛の種が風に飛び散るもの、の意味だが、昔も今も嘘に満ちる浮世らしい。柳絮は定めし現在のメディアかな)
人は嘘にて暮らす世に 何ぞ燕子が実相を談じ顔になる
(若者たちが好んで言葉にする衆愚政治を思い出す。なるほど、嘘は世間の習いで、どの嘘を信じて生きていくのか?真実の果実は掴みにくいかな)
花見れば袖濡れぬ 月見れば袖濡れぬ 何の心ぞ
(恋ゆえに微妙に揺れ動く心を顧みての嘆辞の小歌。古今東西誰かを慕い涙する人間の感性は同じかな?)
16世紀初頭の『閑吟集』は色艶がいっぱい詰まっていて琉歌の恋の歌や狂歌を彷彿させる。