水車ボランティア(+山家鳥虫歌)

ボランティア解説員としての見聞から始めた、ボケ防止メモ。12年目。新たに「山家鳥虫歌(近世諸国民謡集)」を加える。
 

古今集(247)

2016-12-06 10:02:16 | 古今和歌集
1027 あしひきの山田のそほづ おのれさへ我を欲しといふ うれはしきこと
題しらず
読み人しらず

あらいやだ、田んぼの中のあの案山子も私に色目を送ってくるわ。どうしてこうも私はもてるのかしら!


万葉の時代から、田んぼの害獣害鳥除けには苦労が絶えなかった。
いわゆる「ししおどし」も含めさまざまな仕掛けの総称を「そほづ」もしくは「そほど」と呼んでいたらしい。その後、今でいう「案山子」を指すようになったそうだ。

では「案山子」はいつごろから使いはじめられたのだろうか?
どうも、よくわかっていないらしい。「そほづ」と同じころから使われていたのかもしれない。


少々自意識過剰気味の女性の歌として解釈したが、どうだったろうか。


現在、いのししなどによる被害が全国で深刻になるばかりのようだ。
鳥獣害対策に関する古代の知恵をひもといてみるのも面白いかもしれぬ。

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