電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

パイロットの「コクーン」万年筆を黒インク専用にする

2013年02月11日 06時03分49秒 | 手帳文具書斎
過日、行きつけの文具店で、文具フリーマガジン「Bun2」をもらってきたついでに、パイロットの万年筆「コクーン」シリーズの展示を見つけ、青軸を一本、購入して来ました。例によって、定価が3,150円のところを二割引で2,520円です。









外観はこんな感じです。一見して、キャップをはめ合わせるところの段差がきつく感じられますが、実際の使用感は?

ペン先はステンレス?製の中字(M)で、プレラ青軸と同じです。線の太さや書きやすさの程度は十分に承知しております。キャップと尻軸は立派な見かけで、とても三千円程度の万年筆とは思えないデザインです。ただし、首軸はなんだかプラスチックが安っぽく見え、コストダウンが見え見えで、もう少しなんとかならなかったものかと感じます。インク・カートリッジ交換の際に、毎回幻滅するかもしれませんが、それはもしかすると、高級品に誘導しようという同社の意図的・戦略的なものかもしれません(^o^)/



万年筆の握り方にも関わりますが、どうもキャップのはめ合わせ部の段差がきつく、このあたりを握るクセのある人には使いにくい万年筆かもしれません。次の写真は、私の普段の握り方(パイロットのカスタム)の場合と比較したものです。握る位置が、ばっちり段差に当たってしまいます。





「コクーン」の場合、段差よりも上(尻軸)のほうを握るか、



あるいはずっと下(首軸)のほうを握るかすれば、たぶん大丈夫でしょう。そのための、握り部の色違い塗装なのかもしれません。

新品ですし、もともとインクフローの良いパイロットの黒インクですので、インクフローはスムーズです。これは黒インク専用で、インク色を交換することはありませんので、コンバータは使わず、カートリッジで通すことにします。

プレラ透明軸の青(F)、プレラ青軸(M)に続き、再び青軸のコクーンです。なかなか落ち着いた、良い青色です。デザイン優先の製品は使いにくいものが多いと感じるのですが、当方にとっては、まずは許容範囲と言えます。


コメント (4)    この記事についてブログを書く
« 佐伯泰英『木槿ノ賦~居眠り... | トップ | 「手帳甲子園」の報道に高校... »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アルマーニ)
2013-02-17 19:00:45
今、別のブログでコクーンを見てきました。
青軸はきれいですね。

握る位置のレポート参考になりました。
自分は万年筆は割と上の方を持つので大丈夫かも。
まずは試し書きしてこないと。
返信する
アルマーニ さん、 (narkejp)
2013-02-17 20:27:30
コメントありがとうございます。「コクーン」は、なかなか良い仕上がりでした。デザイン上、段差が生じたのはやむを得ないのかもしれません。
返信する
胴軸のネジ切り位置周辺の設計 (yo820oh)
2013-05-21 22:37:48
首軸をかなり短くするとかスーベレーンのようにネジ幅を短くするとか、かなり意識した設計をしていないと、ネジ切り位置付近は結構最適なバランス位置になることが多いので、持ち味を損なってしまうことがありますね。パイロットやスーベレーンは持ってもそれほど気にならないネジ山構造にしていますし、セーラーはネジ山とは別に(キャップした時のデザイン性のためか)段差を設けていますが、大した違和感を生じないようにゆるやかなテーパー(というか曲線というか)の中に設計してあって、逆に程よい持ち味を生じさせてもいます。
でも、こういう段差はきつすぎます。ワタシはこれでコクーンへの興味をそがれました。
返信する
yo820oh さん、 (narkejp)
2013-05-22 21:00:29
コメントありがとうございます。パイロットでは、若い人の開発力の育成のためにかなり自由に作らせてみたのでは、と推測しています。デザイン優先で考えてみたものの、経験がものを言うネジ切り位置の段差の処理というノウハウの部分が、弱点として残ったのかもしれません。
返信する

コメントを投稿

手帳文具書斎」カテゴリの最新記事