♪ 奈良マンドリンギター合奏団 スタッフ・ブログ ♪

  合奏団のスタッフが、奈良マンの素顔、音楽に関係あること無いこと、どーでもいいこと、真面目な話、いろいろ語ります。

2021.11.21.練習記録

2021年11月22日 | 練習記録

食欲の秋、読書の秋、そして音楽の秋、秋も深まっていく中、定演後2回目の練習でした。

またまた新しい楽譜が4曲登場。トーチャンさんは前回、早々とスプコン曲を決定。ぐりだる氏とTG様は、試し弾きしながらの選曲のようです。年内にはほぼ決定されるものと思いますが、ハテどうなるでしょうか?

▼ぐりだる氏は、新しく2曲をご準備。まずは、森山直太朗の「さくら」。メロディーは聴いたことはあり、なんとなく知ってはいるものの、弾いてみると思いのほか難しい!! イタリアロマンに慣れているおんぼろ奏者としては、16分音符の交じる中に、シンコペやら、付点やら、タイやら、同時にやってきたら、もちろん崩壊・てんやわんやでした(笑)。ハテ次回も練習あるのでしょうか?

もう一つは「Danza Luisa」。Luisaとは、作曲者の娘さんの名前のようです。作曲者Bernd Steinmannは、個人的には多分初めて聞く名前ですが、1963年生れで、大学で音楽を学んだ後、ケルン音楽大学の講師を務める傍ら、20年にもわたってフラメンコに取り組み、クラシックとフラメンコのギタリストとして演奏活動を行っているようです。ピックの扱い方に難しい注文のつく曲ですが、全体的には軽快で楽しい曲でした。

▼TG様も、新しく2曲をご準備。まずは「鐘の祭」。作曲者アンリ・ゴアールはフランスの作曲家で教会のオルガニスト。マンドリンのための作品はあまりないようですが、この曲は1906年のIl Plettroの第1回作曲コンクールの第2項の「ボレロ、前奏曲、間奏曲、セレナータ」の部門で文部省の芸術賞を受賞。1908年3月と1931年のIl Plettro誌に掲載されました。ここで少し余談。編曲はアルベルト・ボッチ氏。岡村光玉さんが学生時代、同志社MCの団長・指揮者として欧州演奏旅行時、シエナでお目にかかっておられ、1974年春のイタリア留学時にも、まずボッチ氏を訪ねて渡伊、たいへんお世話になり、親しくなられたようです。先日少し練習した「英雄葬送曲」は、そもそも、岡村さんがボッチ氏に懇願して楽譜のコピーをいただき、それ以来、日本で広く演奏されるようになったもので、有名なエピソード(かな?)。そのボッチ氏の編曲でした。

もう一曲は序曲「秋の綺想曲」。作曲者Anton Hermann Claassensは、オランダ、1910年生れで、マンドリニストでもあったようです。なかなかいい感じの曲でした。

最後は、1stではちょこっと面倒な「ニューヨーク」。大きなブーイングを発しないと、スプコンまたは定演の演目になってしまいそうです(ガ~ン)。若い奏者の方々に大いに期待したい曲です。

▼トーチャンさんの1曲目は「スラブ舞曲第10番」。高野さんの編曲に、さらにトーチャンさんが、ガンガン手を加えておられるようで、次回はドラやベースも少し変更があるやも・・・毎回変化していきそうで、妙な楽しみのある曲です。

続いて奈良マン委嘱作品・河合摂子さん作曲の「Oriental Fantasy」。シルクロードの終着点・古都奈良、遠くのほうで鳴っている雅楽の音、鹿の声も聴こえてきそう・・・お客様にトーチャンさんの描くイメージを感じ取ってもらえるようになるといいのですが・・・乞うご期待!!

もう1曲も奈良マン委嘱作品・河合摂子さん作曲で「TONAL BLUE」。後半は沖縄色満載で、つい、のってしまう楽しい曲です。ギターやベースに多少難所があるようですが、また、1stの最後の2小節も指がもつれそうですが、まだ5ケ月あります。頑張りましょう!!

なお次回と次々回は、トーチャンさんは昨年末の「クリスマスフェスティバル」を、また桐山さんは次々回(かな?)一昨年末の「降誕祭の夜」を練習とのこと。楽譜のご準備をお忘れなく!!

 

さてさて今回の練習曲は次の通りです(新規)

<井上さん>

さくら(独唱)  森山直太朗/Dal Green

Danza Luisa  Bernd Steinmann

 Ⅰ-Rumba  Ⅱ-Cancionetta  Ⅲ-Valz

<田中さん>

Fete Carillonnée  Henri Gouard/Alberto Bocci

 Scampanio festoso

Automne-Caprice  Ant.H.Claassens

 Ouverture

〇New York Giuseppe Manente/Nakano Jiro

 Marcia sinfonia

<土谷さん>

〇Slavonic Dances op.72 Nr.2 Antonin Dvorak/Chikara TAKANO

〇Oriental Fantasy Setsuko Kawai(奈良マン・委嘱作品)

〇TONAL BLUE  Setsuko Kawai(奈良マン・委嘱作品)

以上

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2021.11.7.練習記録

2021年11月08日 | 練習記録

10月24日の第39回定期演奏会を終えて、今回からまた新たに練習のスタート。会場は久しぶりのホームグランド・学園前の西部公民館です。一人昼食をとろうと、いつものうどん屋に向かうと閉店、となりの居酒屋がうどん屋と寿司屋に代わっていました。しばらく見ないうちにここは激変でしたね、あらら・・・。

それはさておき、新しい曲に出会える楽しみな練習の始まり。

スプリングコンサートの候補曲やら、指揮者様のお気に入りの曲やら、試みたい曲、リクエスト曲など、しばらくは諸々登場する面白い期間です。

いろいろな曲を弾いて一緒に合奏を楽しみたい方、入団は今が絶好のチャンス。見学するもよし。ご希望の方はご一報くださいませ。お待ちしております。

さて、練習記録です。

▼トーチャンさんは、まずはドヴォルザークの「スラヴ舞曲op.72 Nr.2」。アンコール曲などにも登場する耳馴染みのある有名なメロディーです。もとはピアノ連弾曲。1冊8曲のピアノ曲集の2冊目の2番目、だから都合10番目で、一般には「スラヴ舞曲第10番」と呼ばれるとか。自身で、全曲管弦楽版にも編曲。このスラヴ舞曲集の誕生の背景には、ブラームスとの出会いがあったんですね。そして動いた出版社が、「ハンガリー舞曲集」のような舞曲集の作曲を依頼し、「スラヴ舞曲集」が誕生したようです。

続いて、昨年の練習でも弾いた河合摂子さんの奈良マン委嘱作品2曲。奈良マンでの初演以外は演奏されておらず、トーチャンさんもタクトしたかった作品で、貴重な委嘱作品ゆえ、もう一度演奏しようと、早々と来春のスプコンで再演です。

まずは「Oriental Fantasy」、奈良マン第20回を記念して委嘱した作品。奈良の地「大和」の四季の移り変わりをイメージして作曲されたようです。

「TONAL BLUE」は、第16回奈良マン定演で演奏した委嘱作品。作者が沖縄を訪ねて様々な芸能を見たときのイメージを作曲したもの。

河合摂子さんは、奈良県在住の新進気鋭の作曲家、1968年生まれ、大阪音楽大学大学院修了。1997年8月7日には春日大社にてオペラ「命の鼓動」を発表され注目されます。複数の大学の講師等を勤められ、現在は、大阪芸術大学芸術学部音楽学科准教授。都のあった奈良を大事にされている方です。

▼TG様は、一昨年練習で弾いた2曲。またまた最前列あたりからブーイングが起こりましたね(笑)。でもTG様、めげずにタクト。まずは「ニューヨーク」。第一世界大戦後、マネンテがイタリアの吹奏楽団を率いて北米に招かれた際の印象に基づいて作曲された作品。原曲の吹奏楽の演奏は、2007年の『「響き」の源流を訪ねて』コンサートで初めて聴きましたが、Youtubeには、海外の吹奏楽団と思いますが、マネンテの記事や写真、当時のニューヨーク風景写真などを紹介しながら、演奏が公開されています。なかなか興味高いものがあります。

https://vivaclassicalmusic.com/post-4314/

続いて、カペレッティの「劇的序曲」。1912年のイル・プレットロ主宰の第5回作曲コンクールで金賞を受賞した曲。演奏経験者も多く、懐かしく、力強い演奏でしたね。

▼ぐりだる氏は4曲ご準備。まずはピーター・ウォーロックの「カプリオール組曲」の1曲目。もとはピアノ連弾のための曲で、後に管弦楽や弦楽合奏用に編曲されています。

続いてマチョッキの「Prelude en Fa.Majeur」。あまり演奏されることのない作品、指揮者様曰く「ええかんじの曲と思う」、こういう曲もあるんですね、同感。

続いて平光保氏の「小さなロマンス」。この曲は、平光保指揮・岐阜シティマンドリン合奏団の市販CD(1997年)に収められており、これで初めて聴きました。

奈良マン得意?の「ふぁ~ん」とした曲で抑揚でメリハりをつけるのがコツのようです。これも小品でええかんじかな。平光保氏とは面識はありませんが、岐阜の大学下宿時代、十数軒離れたところにお住まい。全面ガラス越しに洋室の中が道から見え、レコードに合わせてタクト練習をしばしばされていました。懐かしいです。藤掛さんと同じ愛知県立芸術大学の卒業で、作曲を中田直宏氏に師事。中田直宏氏は中野先生のお弟子さんでしたので、平光氏は中野先生の孫弟子。

平光氏は、海外で多くのオーケストラの指揮を務められ、現在は、岐阜県を中心に活動され、ウィーン岐阜管弦楽団の音楽総監督・指揮者を務められています。

最後はドメニコ・デ・ジョヴァンニの「Placide Onde」。Barcarolaテンポで、気持ちよく楽しく弾ける曲ですね。調べてみるとこの作曲者は「アンデスの花」も作曲していましたね、そうそう、藤山一郎の「東京ラプソディー」の原曲です。

▼今回の練習曲は次の通り

<土谷さん>

  • Slavonic Dances op.72 Nr.2 Antonin Dvorak/Chikara TAKANO
  • Oriental Fantasy Setsuko Kawai(奈良マン・委嘱作品)
  • TONAL BLUE  Setsuko Kawai(奈良マン・委嘱作品)

<田中さん>

  • New York Giuseppe Manente/Nakano Jiro

   Marcia sinfonia

  • OUVERTURE DRACMATIQUE Arrigo Cappelletti

<井上さん>

  • Capriol Suite Peter Warlock/Dal Green

   1.Basse - Danse

  • Prelude en Fa.Majeur Mario Maciocchi
  • 小さなロマンス 平光 保
  • Placide Onde Domenico De Giovanni

   POLKA BRILLIANTE

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