食欲の秋、読書の秋、そして音楽の秋、秋も深まっていく中、定演後2回目の練習でした。
またまた新しい楽譜が4曲登場。トーチャンさんは前回、早々とスプコン曲を決定。ぐりだる氏とTG様は、試し弾きしながらの選曲のようです。年内にはほぼ決定されるものと思いますが、ハテどうなるでしょうか?
▼ぐりだる氏は、新しく2曲をご準備。まずは、森山直太朗の「さくら」。メロディーは聴いたことはあり、なんとなく知ってはいるものの、弾いてみると思いのほか難しい!! イタリアロマンに慣れているおんぼろ奏者としては、16分音符の交じる中に、シンコペやら、付点やら、タイやら、同時にやってきたら、もちろん崩壊・てんやわんやでした(笑)。ハテ次回も練習あるのでしょうか?
もう一つは「Danza Luisa」。Luisaとは、作曲者の娘さんの名前のようです。作曲者Bernd Steinmannは、個人的には多分初めて聞く名前ですが、1963年生れで、大学で音楽を学んだ後、ケルン音楽大学の講師を務める傍ら、20年にもわたってフラメンコに取り組み、クラシックとフラメンコのギタリストとして演奏活動を行っているようです。ピックの扱い方に難しい注文のつく曲ですが、全体的には軽快で楽しい曲でした。
▼TG様も、新しく2曲をご準備。まずは「鐘の祭」。作曲者アンリ・ゴアールはフランスの作曲家で教会のオルガニスト。マンドリンのための作品はあまりないようですが、この曲は1906年のIl Plettroの第1回作曲コンクールの第2項の「ボレロ、前奏曲、間奏曲、セレナータ」の部門で文部省の芸術賞を受賞。1908年3月と1931年のIl Plettro誌に掲載されました。ここで少し余談。編曲はアルベルト・ボッチ氏。岡村光玉さんが学生時代、同志社MCの団長・指揮者として欧州演奏旅行時、シエナでお目にかかっておられ、1974年春のイタリア留学時にも、まずボッチ氏を訪ねて渡伊、たいへんお世話になり、親しくなられたようです。先日少し練習した「英雄葬送曲」は、そもそも、岡村さんがボッチ氏に懇願して楽譜のコピーをいただき、それ以来、日本で広く演奏されるようになったもので、有名なエピソード(かな?)。そのボッチ氏の編曲でした。
もう一曲は序曲「秋の綺想曲」。作曲者Anton Hermann Claassensは、オランダ、1910年生れで、マンドリニストでもあったようです。なかなかいい感じの曲でした。
最後は、1stではちょこっと面倒な「ニューヨーク」。大きなブーイングを発しないと、スプコンまたは定演の演目になってしまいそうです(ガ~ン)。若い奏者の方々に大いに期待したい曲です。
▼トーチャンさんの1曲目は「スラブ舞曲第10番」。高野さんの編曲に、さらにトーチャンさんが、ガンガン手を加えておられるようで、次回はドラやベースも少し変更があるやも・・・毎回変化していきそうで、妙な楽しみのある曲です。
続いて奈良マン委嘱作品・河合摂子さん作曲の「Oriental Fantasy」。シルクロードの終着点・古都奈良、遠くのほうで鳴っている雅楽の音、鹿の声も聴こえてきそう・・・お客様にトーチャンさんの描くイメージを感じ取ってもらえるようになるといいのですが・・・乞うご期待!!
もう1曲も奈良マン委嘱作品・河合摂子さん作曲で「TONAL BLUE」。後半は沖縄色満載で、つい、のってしまう楽しい曲です。ギターやベースに多少難所があるようですが、また、1stの最後の2小節も指がもつれそうですが、まだ5ケ月あります。頑張りましょう!!
なお次回と次々回は、トーチャンさんは昨年末の「クリスマスフェスティバル」を、また桐山さんは次々回(かな?)一昨年末の「降誕祭の夜」を練習とのこと。楽譜のご準備をお忘れなく!!
さてさて今回の練習曲は次の通りです(●新規)
<井上さん>
●さくら(独唱) 森山直太朗/Dal Green
●Danza Luisa Bernd Steinmann
Ⅰ-Rumba Ⅱ-Cancionetta Ⅲ-Valz
<田中さん>
●Fete Carillonnée Henri Gouard/Alberto Bocci
Scampanio festoso
●Automne-Caprice Ant.H.Claassens
Ouverture
〇New York Giuseppe Manente/Nakano Jiro
Marcia sinfonia
<土谷さん>
〇Slavonic Dances op.72 Nr.2 Antonin Dvorak/Chikara TAKANO
〇Oriental Fantasy Setsuko Kawai(奈良マン・委嘱作品)
〇TONAL BLUE Setsuko Kawai(奈良マン・委嘱作品)
以上