♪ 奈良マンドリンギター合奏団 スタッフ・ブログ ♪

  合奏団のスタッフが、奈良マンの素顔、音楽に関係あること無いこと、どーでもいいこと、真面目な話、いろいろ語ります。

2020.11.29.練習記録

2020年11月30日 | 練習記録

いよいよコートが必要な時季になってまいりました。今回の練習は広々とした生駒図書会館。つらいのは一部の窓が開けっ放しのため、風の通りはいいけど寒いんだぁ!! しょうがないですね。このところの記録更新中のコロナ旋風の影響でしょうか、今回の参加者はちょっと少なめの30人でしたね。無症状の感染者がコロナを広めているようなので、ご高齢の方をはじめ、どなた様もご注意を。

さて今回の練習ですが、

▼Dal氏はスプコンを意識して、少しづつ仕上げに入ってきています。「ニュー・シネマ・パラダイス」は、テンポの変わり目、フェルマータ後の入りに集中練習。技術的には難しくなくとも、呼吸がなかなか合わない。練習を重ねれば、なんとか克服できるでしょうが、早く揃うようになって欲しい!!

そして、登場した新譜は小桜秀爾のマンドリンオーケストラのためのセレナーデより「ノクターン」。初めて弾きましたが、優しくて、感じのよい作品でしたね。

▼TG様は、スプコン当確の3曲。これまで、練習報告にはシークレットだったオリンピックマーチ、実はアンコール用でしたが、本編で演奏することになり、初めての報告です。

連ドラ「エール」最終集で登場しましたが、1964年の東京オリンピックの入場行進で演奏された名曲。カルピスの応募賞品(だったかな?)でオリンピックマーチのソノシート(ペラペラのレコード)を手に入れ、お気に入りの曲なので、卓上レコードプレーヤーで、レコード盤が擦り減るほどによく聴いたものです。当時は作曲者は誰か?なんて、全く意識は向きませんでしたが、古関裕而という方だったんですね。六甲おろしも。戦時歌謡の名作曲家とも。奈良マンに入ってから初めて知りましたね(大笑)。曲の終わりなどは、クラシックの作曲家志望の痕跡が見え隠れする音の飛びまくる譜面なんですよね。1stはここの音を外さずにリズム正しく滑らかに弾くことが超使命、本編にやってきたからには、本腰を入れねばね!!

▼トーチャン氏は新譜を2曲。一つは高野さん編曲のフォーレの「舟歌第一番」。今回は、ゆっくり目のテンポなれども、臨時記号がところどころにつき、かつオクターブ以上に広がる16分音符の塊がわんさか。テンポが速くなったらどうなるんだろうと、次回の練習に恐怖を覚えそう・・・

もう一曲は河合摂子の「TONAL BLUE」で、第16回奈良マン定演で演奏した委嘱作品。当時のパンフレットには、“奈良県在住の新進気鋭の作曲家、1968年生まれ、大阪音楽大学大学院修了。1997年8月7日には春日大社にてオペラ「命の鼓動」を発表し、注目を浴びる。本曲は、作者が沖縄を訪ねて様々な芸能を見たときのイメージを作曲したもので、当団体が作者に委嘱したもので、本邦初演”と説明されていました。当時の指揮はTG様で、トーチャン氏もタクトしたかった作品のようです。確かに沖縄色満載の作品ですね。うまく作曲されるものです、感心!!

さてさて、今回の練習曲は次の通り(●新登場)

<井上さん>

○映画「ニュー・シネマ・パラダイス」  Ennio Morricone/Dal Green

 Nuovo Cinema Paradiso

○GABRIEL'S OBOE  Ennio Morricone/Dal Green

 from the movie “The Mission”(1986)

●Nocturn 小櫻秀爾

<田中さん>

○Bells across the meadows  Albert W.Ketelbey/Anomymous

 牧場を渡る鐘

○Skandinavische Suite  Emil Juel-Frederiksen/Hermann Erdlen

○Olympic march Koseki Yuji/TG

<土谷さん>

○Sicileenne  Gabriel Faure/Chikara Takano

 Pelléas et Mélisande, Op.80

●Barcarolle No.1 op.26  G.Faure/Chikara Takano

○Oriental Fantasy  Setsuko Kawai

●TONAL BLUE  Setsuko Kawai

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2020.11.15.練習記録

2020年11月16日 | 練習記録

今回は、半年ぶりにホームグランド西部公民館での練習となりました。大きな変化は、エレベーターの床には6つの足型マーク、館内の全ての扉と一部の窓は開放され、廊下や体育室の前には巨大な換気用の扇風機(直径1mほどのサーキュレーター)が登場し、時折、ブワーンと大きな音を立て動き出し、活躍していました。アルコール消毒とマスク着用はもちろん、団の体温測定記入とは別に、公民館に提出する参加者名簿に連絡先を記入、この公民館での練習では、当分この体制となりそうです。駅近とあってか、今回はコロナ禍最多の38名の参加。人数的にはほぼ通常の練習状況になりつつあります。

スプリングコンサートについては、練習場所や本番会場の閉鎖のない限り、開催の予定で、そろそろ曲目が出揃いそうで、少しづつスプコンに向けてエンジン始動です。

◆Dal氏のスプコン曲は、今年予定していた映画音楽。今回はそのうち2曲をおさらい。と言っても、「心の愛」のシンコペの中の長い音に続くシンコペは、つい入り損なってしまう私、あ~トラウマになりそう(笑)。そして新譜は、個人的には懐かしい「鷺の歌」で、服部正指揮の1976年の演奏会で弾いて以来、44年ぶりの再会。3つの曲から成る「鳥の組曲」(1973年完成)の2つ目。服部正WEB資料館を確認すると、「鷺の歌」だけは、「鳥の組曲」誕生以前に作曲されたようで、服部正お気に入りで、ときどき演奏されていたようです。説明によると、「鳥の目覚め」と「小鳥のロンド」は鳥の囀りや小鳥が束になって鳴いているような雰囲気も醸し出しており、この2曲とも「賑やか」な曲なのに対し、真ん中の「鷺の歌」は短調で切々と歌い継がれる対比がなかなか面白かった、とありました。鷺は見えなかったというコメントもありましたが、鷺の様子を描写したものではなく、歌で鷺の気持ちを表現したのでしょうかね? 

服部正は、「鳥」をテーマにした曲をいくつか作っており、「青い鷺」、「鶯」、そしてテレビドラマ「向こう三軒両隣」で評判になった「いきな燕」等、「ヤン坊・ニン坊・トン坊」に登場するカラスのための曲もあったようです。どの曲も記憶にはありませんが、曲知りのTG様ならご存知かなぁ??

◆TG様は、以前配布されたケテルビー2曲とスカンジナヴィア組曲を練習。ケテルビー作品のしっとりした味わいはいいですね。他のケテルビー作品も弾いてみたいものです。スカンジナヴィア組曲は、有力なスプコン候補曲。TG様の母校の1966年の山形演奏会で、TG様も演奏されたという懐かしい曲。

北欧スカンジナヴィア半島の海と山、歴史と伝説を組曲にした作品で、「山頂にて」「平原にて」「ヴァイキングの登場」「妖精の踊り」の4つの曲で構成。個人的な気持ちとしては、3つ目と4つ目の順を逆にしたくなりますが、ダメですかね?

ともあれ、スプコン決定となれば、1stは、スムーズに流れない難所の克服が必至、まじめに練習せねばね。

◆トーチャン氏は、まずは「古戦場の秋」をさらっと一通し。学生時代、マンドリンを持つ人はだれもが一度は取り組むカデンツァ、懐かしく聴きましたね。トーチャン氏は高校時代に取り組まれたようで、当時と変わったことは、スコアが見えにくくなったこととか。50年以上も経つので無理もないですよね。

次は新譜2曲。まずは、団員の高野さんの編曲でフォーレの「シシリエンヌ」。有名なメロディーはよく覚えていますが、それ以外は初めて耳にした印象ですね。記憶に残っていない。全貌を初めて知りましたね(笑)。高野さんありがとうございます。

そして河合摂子作曲の「Oriental Fantasy」。奈良マン第20回を記念して委嘱した作品。当時のパンフレットを見ると、奈良の地「大和」の四季の移り変わりをイメージして作曲されたようです。団員の半数以上の方は初めて弾かれ、耳にされたのではないでしょうかね。「大和」の四季かぁ、今度弾く機会があれば、意識して弾いてみたいですね。

さてさて、今回の練習曲は次の通り(●新登場)

<井上さん>

○I just called to say I love you  Stevie Wonder/Dal Green

 「心の愛」 映画『ウーマン・イン・レッド』より

○映画「ニュー・シネマ・パラダイス」  Ennio Morricone/Dal Green

 Nuovo Cinema Paradiso

●鷺の歌 A SONG OF HERON  服部 正 

<田中さん>

○Sancturary of the heart Albert W.Ketelbey/Anomymous

 心の奥深く

○Bells across the meadows  Albert W.Ketelbey/Anomymous

 牧場を渡る鐘

○Skandinavische Suite  Emil Juel-Frederiksen/Hermann Erdlen

<土谷さん>

○古戦場の秋  小池正夫

●Sicileenne  Gabriel Faure/Chikara Takano

 Pelléas et Mélisande, Op.80

●Oriental Fantasy  Setsuko Kawai

以上

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2020.11.1.練習記録

2020年11月02日 | 練習記録

今回の練習会場は1ケ月ぶりの生駒図書館。参加者33名。空気も冷えてきたためか、生駒図書館に向かう道で、おでこも十分冷たくなっており、おでこで計測する非接触式体温測定器はLow表示(低すぎて測定不能)、おかげでおでこを温める始末に(笑)。最近ジムのプールにも通っているが、ここでも同様。この現象、血の巡りの悪い私だけかな? 非接触式体温測定器の前で、地団太を踏む日々が続きそう・・・

▼さてさて今回の練習、DAL氏は、スプコンで演奏する予定だった曲を久しぶりに練習。過去にも何回か練習しているにもかかわらず、テンポの変わり目、ゆれるテンポ、フェルマータの後の出だしには、うまく対応できませんでしたね。今回は復習練習として許されるものの、次回にはさらっと流れることを期待したいですね。奇しくもショーン・コネリーの訃報があり、出演映画「007ロシアより愛をこめて」は追悼練習になりましたね。びっくりしたのはTG様の耳の良さ。チューニングが違うぞと遠くから某氏にサイン。某氏が確認すると、誤って443HZでチューニングと判明。すごいわ~、感性は衰えていない!!(すみません)

▼トーチャンさんは、まずは前回の3曲を練習。「スコットランド」第一楽章は前回よりもきちんと音が出るようになったせいか、少し格好ついてきた感じ。弾きこむほどに、味わいのでてくる曲です。「Cavalleria rusticana」は、高齢者の私には怖いところが一箇所、譜面に脳と指が就いていかない(笑)、確実性を担保するには練習しかないが・・・ゆっくり確実に弾いて、テンポを少しづつ上げていく。老体に鞭打って、まだできると信じて、がんばろ!!

なつかしい新譜は「古戦場の秋」。誰もが一度は弾いたことのある曲、よく音が出ていましたね。某会長待望の曲だったようです。珍しくソロの弾き方レクチャーには魂が入っていました。第二次大戦前の軍国調一色の時代の昭和13年の作品。小池正夫は、この作品を通して密かになにかを訴えたかったのでしょうかね?

▼TG様の新譜は、またまたラヴィトラーノ3発。まずは「COLOMIBN」(小鳩)。中野先生が晩年自ら誤訳を報告され、訂正された邦名は「道化師」に。戦時中に中野先生が京都の医師鳥井諒二郎氏の楽譜(エステユディアンティナ誌掲載)を写譜させてもらって、日の目を見ることとなった曲。中野先生曰く、「しらべてみると、パントマイムに現われる道化師を指すことがわかった」と解説されています。手元の白水社の新仏和中辞典には、「野鳩」,「(黙劇に出る道化役者の)情婦」と説明。「小鳩」でも間違いではないように思われますが、中野先生は、何を根拠に誤訳と判断されたのでしょうかね? 「トリオに現われる一抹の漂う哀愁がまさにそれを指している」と解説されていますので、曲想からでしょうか? 気になります。地元の機関紙にラヴィトラーノによる解説があるのかもしれませんね、あらためて調べてみたいものです。つづいて「凡ては去りぬ」。ラヴィトラーノが亡くなる1年半前(1933年6月)に出版された楽譜で、中野先生によると、この頃はマンドリン音楽は既に衰退期に入っており、作者の人生と重なり「素晴らしい青春の日々は過ぎ去った。あの陽の光はもはや帰って来ない」の感慨が我々の胸に何か熱いものを感じさせるノスタルジックで且つ寂寥感に拉がれる旋律であると解説。重たい曲でしたね。

つづいて「晩年に」。この楽譜も「道化師」同様、鳥井諒二郎氏の楽譜を写譜し、同好者に頒布されたもの。ラヴィトラーノが亡くなる5年前の文字通り晩年の作品で、題名を直訳すると「人生の黄昏時に」。TG様も黄昏時? この曲がしみじみとわかるそうな・・

そして、トリは、最後に1stがこけてしまうお馴染みのSecret musicでした。

今回の練習曲は次の通り(●新登場)

<井上さん>

○Moon River  Henri Mancini/Dal Green

 映画「ティファニーで朝食を」(1961)

○映画「ニュー・シネマ・パラダイス」  Ennio Morricone/Dal Green

 Nuovo Cinema Paradiso

○Tonight  Leonard Bernstein/Dal Green

 映画「ウエスト・サイド・物語」より

○GABRIEL'S OBOE  Ennio Morricone/Dal Green

 from the movie “The Mission”(1986)

○From Russia with Love(1963)  Lionel Bart/Dal Green

 映画「007ロシアより愛をこめて」

<土谷さん>

○交響曲第3番イ短調「スコットランド」第一楽章 F.Mendelssohn/C.Takano

○Cavalleria rusticana P.Mascani/G.F.Poli

   Preludio e Siciliana

  Serenata Campestre

○PENSIERO AFFETTUOSO  G.Branzoli

  熱情

 Capriccio Originale 独創的奇想曲

●古戦場の秋  小池正夫

<田中さん>

●COLOMIBN(小鳩→道化師) Hyacinthe Lavitrano 

●TOUT PASSE  Hyacinthe Lavitrano

●Au Crepuscule de la Vie   H. Lavitrano

  Intermezzo Symphonique

○Secret music

以上

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