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希望の国

2012-10-21 01:19:13 | 日記
希望の国

園子温の最新作「希望の国」を見に行きました。

この映画は決して楽しいものではありません。でも我々が忘れかけようとすることに警鐘を促したのだと思います。

福岡原発事故に続き、再び地震による原発事故が発生したという設定。強制的に警戒区域が敷かれ、目には見えない放射能という悪魔に怖れながら、避難させられる住民。その人たちがこの放射能にどう立ち向かって生きていくかを一家族を通して問いかけた映画。

時折、涙が流れたが、それは映画のシーンというよりは、映画を通して震災時の記憶がよみがえ ったからである。我々は現実に東北の大地震を経験し、今も原発事故による放射能の危険に晒されている。あの時、私たちはテレビや新聞の報道で、その生々しい現実を見せつけられた。あの時の映像ほど衝撃的なものはなかった。人々の混乱、津波によるすさまじい自然の猛威、それを思うだけで涙が流れてくる。

それでも我々は生きて行かなければならない。希望をもって。人間は希望を失っては生きていけない。どんなに小さくてもいい。どんなにつらい状況に置かれても、希望さえ失わなければ生きていける。

園子温は我々にこのメッセージを 送りたかったのではないのか。この映画を見て、希望は与えられるものではない、自分の中で育み、成長させるものだということに気づかされた。

後記
そういえば会社で思いっきり伸びをしたら、金色の小さな炎、まるで花火のかけらのような小さな光がMeの視界の中をちらちらと飛び交いました。疲れていたとき、時々見ます。
コメント
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