南大沢昆虫便り

八王子市南大沢より、昆虫に関する情報をお届けします。
昆虫の専門家ではないので、間違い等ありましたらご指摘ください。

クヌギカメムシ? 幼虫

2024-04-27 11:52:27 | カメムシ

先日、シャガがきれいに咲いているところがあったので、撮影しようと自転車から降りた。




このシャガの花については、「南大沢季節便り」に載せました。

その時、荷台のカメラバックに小さなきれいなカメムシの幼虫が乗っていた。

幼虫なので飛んで来たわけではないので、どこで乗ったのだろう。


それを白いシャガの花の上に乗せてみた。





なかなかいい。

でもこのクヌギカメムシの幼虫は、気に入らないようで歩き回って、蕾のてっぺんに行ったりして、そのうち地面の方へ降りて行ってしまった。




ところで、クヌギカメムシの成虫はヘラクヌギカメムシととても良く似ていて気門の色で見分けるようだが、幼虫はどうなのだろう。

この時は、確認し忘れてしまった。



シロヘリツチカメムシ 2024 

2024-04-03 13:57:25 | カメムシ

先週土曜日はサクラも咲き始めていたので、近所を撮影して回った。

昼に持参したサンドイッチを食べようとベンチを探すが、休日でかなり人が多く空いているのが一つだった。

そこで食べようと思ったが、どうも歩道際で居心地が良くないので、少し離れた草地に向いたベンチに移動した。

食べ始めるとキタテハが飛んで来て、目の前の地面にとまって翅を閉じてじっとしている。





その時その右の方で黒い虫がゆっくり歩いているのが見えた。

何だろうとよく見ると、白い細い縁があり、先日から探していたシロヘリツチカメムシだった。






拡大すると、こんな感じでとてもスッキリしてきれいなカメムシの仲間だ。





探していたのに見つからず、居心地が悪いと移動したベンチの前に、向こうから現れてくれるとは、なんという幸運。

環境省の準絶滅危惧種に指定されていて、この地域でも限られた場所でしか見たことがない。

今回のは、そこから少し離れているところで、食草のカナビキソウも見当たらないが、これから出て来るのだろうか?

一か月後くらいには、小さな赤い子供が集団で見られるようになるが、これがかわいい。

親が子育てをするというが、見てみたいがまだ未達成だ。



過去の記事に詳しく書きましたので、興味ある方は是非ご覧ください。







ムラサキナガカメムシ 成虫 幼虫? 2024

2024-03-07 12:48:12 | カメムシ

2月の末に手すりの上で5mm程の虫がゆっくり歩いていた。

これは前に見たことがあるムラサキナガカメムシだ。




近寄って頭部を撮る。





過去の画像では、2月から4月まで手すりの上で撮影していた。

そして5月に葉の上にいるのを撮影した。

ほとんどが手すり上である。



ではこの幼虫はどんな形なのだろう。

前に撮影して「カメムシ幼虫不明フォルダー」に、こんなのが入っていて、中央に白線があり、Webで調べたのと似ているがこれだろうか?




これは今年の1月、同じ場所での撮影だが、同一個体かは調べようがない。







ハリカメムシ 幼虫と成虫

2023-10-02 11:32:33 | カメムシ

ようやく猛暑の夏も徐々に遠のき、秋らしい日々になってきた。

秋の草むらをのぞいていると、見慣れないカメムシの幼虫が眼に入った。

これは非常に特徴的な形だが、多分初めての撮影だと思う。





すぐ近くには、カメムシの成虫がいた。




これは同じ種類なのだろうか?

カメムシは結構種類も多く、似た様なのも多く、帰宅後調べてみてもなかなかたどり着かない。

今まで撮影した中にはないようだ。

いろいろネット上をたどると、どうやらどちらもヘリカメムシ科のハリカメムシのようだがどうだろう?

カメムシはあまり力を入れて撮影していなかったのだが、幼虫まで入れると種名までたどり着くのも大変である。

カミキリムシもゾウムシも基本的には幼虫は芋虫型なので自分は撮影もしないで成虫だけが対象なのだが、カメムシは幼虫時代も形や色が変わり、歩き回るのが多いので撮影する。

ヘリカメムシ科には、このハリカメムシのほかにホソハリカメムシというのもいて、更にホソヘリカメムシ、キバラヘリカメムシ等々、沢山のヘリカメムシという名の付く仲間がいる。

そしてホソヘリカメムシ科、ヒメヘリカメムシ科という科もある。

こうなると、記憶力減退気味の自分の頭では追いつけない。

この記事を含めて、今まで載せたカメムシの種名は大丈夫なのだろうか?








クモヘリカメムシ

2023-09-15 16:35:42 | カメムシ

カメムシの記事が続いていますが、もう少しカメムシの話題です。

8月にエノコログサ(ネコジャラシ) にいるヒゲナガカメムシのことを書いた。

今もヒゲナガカメムシはエノコログサに沢山いますが、少し大きなカメムシがいた。




これはホソヘリカメムシ科のクモヘリカメムシです。

似た名前のオオクモヘリカメムシというのがいますが、これは似ているがヘリカメムシ科で、かなり大きくエノコログサにはいないようです。

ミナミトゲヘリカメムシ、ホソクモヘリカメムシ等々似た様な名前、姿のカメムシが多いので注意が必要だ。






ホシハラビロヘリカメムシ 2023

2023-09-12 20:19:09 | カメムシ

いくらか気温も下がってきたが、今週はまだ暑そうです。

まだカメムシの話題が続きます。


先週、公園の遊歩道脇のクズで、カメムシが眼に入った。




成虫と幼虫だが、さて名前が思い出せない。

カメムシの種類は多いが、似た色や形のものも多い。

帰宅後調べると、ホシハラビロヘリカメムシのようだ。

2016年にもこのブログに載せていた。 → クリック

そして、数日後別の公園でも見かけた。

ここでもほとんど動かずじっとしていた。




どうもこの時期見かけることが多いようだ。


ホソヘリカメムシ 幼虫

2023-09-10 17:06:28 | カメムシ

カメムシの話が続きますが、今日はちょっといつもとは少し違う話題です。

クズの花が沢山咲いているところで、ウラギンシジミの幼虫を探していたら、葉の上にアリがいた。




アリは忙しく歩き回ることが多いが、じっとしてほとんど動かない。

「待てよ、ひょっとしたらアリそっくりのカメムシでは。」と思った。

ちょっと触角がアリっぽくない。

拡大して撮ってみる。






これはカメムシの幼虫だ。

少し横から見ると、アリのかたちではない。





この幼虫はホソヘリカメムシと言って、成虫はこんな形です。







オオモンシロナガカメムシ

2023-09-09 12:31:21 | カメムシ

前回の、メハジキにいたミツボシツチカメムシを撮影していると、少し大きなカメムシが眼に入った。

見たことがあるような形と色だが、さて何だろう?




帰宅後調べるが、過去に撮影した中にはいない。

どうも、初撮影のヒョウタンナガカメムシ科オオモンシロナガカメムシのようだが、どうだろう?

少し色が茶色いのもいた。





ミツボシツチカメムシのそばに、小さな幼虫もいた。




ここにはイチモンジセセリも来ていたし、しばらく花は咲いているようなので、またのぞいてみよう。



ミツボシツチカメムシ

2023-09-08 16:26:37 | カメムシ

猛暑の夏、そして台風が多い夏。

今日も、台風が近づいて雨が一日中降っている。

昨日、久しぶりに公園に行ったら、見慣れない花が咲いていた。




帰宅後調べても名前がわからない。

メールでKさんに聞いたら、すぐにシソ科のメハジキと教えてくれた。

この花を見るとたくさんの小さな虫がいた。

頭をもぐらせて尻が見えているのが多い。




カメムシのようだが、全身が見えるのがいないかと探すと、やっと一匹。




ミツボシツチカメムシだ。

土の上や、芽吹いたカエデの枝に一匹でいるのは見るが、こんなに沢山で同じところにいるのは見たことがない。

ここには別の虫もいたので次回に載せたいと思う。




ヒゲナガカメムシ

2023-08-13 10:59:50 | カメムシ

道端にエノコログサ(ネコジャラシ)が、目立つようになってきた。

今まで、あまり写真に撮った事もなかったのだが、最近ここに小さなヒゲナガカメムシがいることを知った。

というのも、普段近くの長池公園に撮影に行くことが多いのだが、ここの毎日書かれている公園スタッフブログに記事があった。



昨日、ネコジャラシが沢山あるところを通ったので、ちょっと見たら、さっそく小さな虫がいた。





拡大してみると、3mm程の幼虫だった。





もう少し大きくタテに筋がある幼虫もいた。





更に大きな幼虫。




そして10mm程の前脚の太い成虫もいた。




これは、ヒゲナガカメムシだが、ヒゲナガサシガメというのもいるので紛らわしい。

このブログでもヒゲナガサシガメは何度も記事にしているが、とても特徴的な幼虫ばかりで、成虫は見たことがない。

https://blog.goo.ne.jp/mos314/s/%E3%83%92%E3%82%B2%E3%83%8A%E3%82%AC%E3%82%B5%E3%82%B7%E3%82%AC%E3%83%A1




コブヒゲカスミカメ

2023-06-23 17:50:18 | カメムシ

最近あまり写真を撮っていないのですが、3~5月は沢山撮影し、整理が追い付いていない状態です。

帰宅後、種名別にPhotoshop Lightroom に分類登録するのですが、種名不明を撮影してしまうとどうしても滞りがちになってしまう。

4月撮影で未分類分を整理していると、コブヒゲカスミカメが出てきた。

これはまだ、このブログには載せたことがなかったようだ。

コナラやクヌギにいるようなのだが、どうも手すり上での撮影が多い。





過去の撮影分を見ると、全く違った色のが入っていた。

あれ間違ったのかと思ったら、先ほどのはオスで、メスは赤いようだ。

数日後に同じところで、メスを撮影していた。




カメムシの仲間も、カミキリムシやゾウムシと同じように非常に種類が多い。

まあ、出会ったものを撮るのを楽しんでいこうと思っている。



タデマルカメムシ

2023-06-22 12:04:51 | カメムシ

田んぼの脇の草を見て行くと、4mmくらいの小さな黒い虫が目についた。




カメムシのようだ。

これは以前見たことがある。




マルカメムシの仲間で黒いのは何種もいて、白い点が2個あるのは、クズマルカメムシ、タデマルカメムシ、ヒメマルカメムシ等。

クズマルカメムシは白い部分がもっと大きいので、多分タデマルカメムシだと思うがどうだろう?

調べても、どうもヒメマルカメムシとの違いが今一つしっくりこないのだが。

以前のクズマルカメムシの記事はこちらです。 → クリック




シロヘリツチカメムシ 2022

2022-08-30 18:12:28 | カメムシ

最近ほとんど昆虫写真を撮っていないので、8月の投稿は0だった。

今年前半の写真ですが、以前から書こうと思っていた虫を載せます。



今日の新聞に「絶滅危惧種出品 ヤフオク禁止へ」と言うのがあった。

信じられないくらいの動物、植物が出品されているが、法律で禁止されているものはもちろんだが、絶滅危惧種で法律上は良いものでも自主規制をするという。

この絶滅危惧の分類と言うのが、なかなかわかりにくく、レッドリストのカテゴリに何類とか準絶滅危惧種とかある。

昆虫でも非常に小さなもの、土中や水中にいるもので、まだ名前の付いていないものは、絶滅危惧種にも入っていない希少種も沢山ある。

以前、小松貴著 「絶滅危惧の地味な虫たち 失われる自然を求めて」と言う本を読んで、このブログでも記事にしたことがある。 → クリック

この本には、絶滅危惧種について考えさせられることが様々出て来る。

前回の記事にも書いたのだが、この本に出て来る絶滅危惧の虫で南大沢で見られるものに、シロヘリツチカメムシがいる。

ツチカメムシの仲間は、子育てをするようなので、数年前から毎年この虫を観察していて、何とか子育ての様子を見たいと思っていた。



今年、6月に「ツチカメムシの餌運び?」という記事を書いた。→クリック

ツチカメムシの仲間で今まで見たのは、シロヘリツチカメムシ、ミツボシツチカメムシそしてこのツチカメムシである。

この時初めて餌を運んでいる様子が見られたが、これが子育てに結び付くのかはわからなかった。

シロヘリツチカメムシは、春産卵して、卵や幼虫を守って育てるというのである。

調べると飼育下での情報は出て来るが、自然状態でこれを見るのは、かなりハードルが高い。

以前載せたシロヘリツチカメムシの記事 → クリック


シロヘリツチカメムシは、カナビキソウと言う植物が食草です。

まだ草が出てこない冬のうちから観察を始めたが、なかなかシロヘリツチカメムシも、カナビキソウも見つからない。

3月26日、カナビキソウがまだ見当たらない時に、成虫が地面を歩いているのを今年初めて見つけた。
かなり翅を損傷して痛々しい越冬した成虫です。




もう、産卵は終わったのか、これからなのかわからない。


4月6日にカナビキソウが伸びて、違う成虫がいた。



その後カナビキソウがあちらこちらで見つかるようになったが、いるのは成虫だけ。

5月4日になると突然、カナビキソウの花にしがみつく幼虫がいた。

数mmの花よりも小さいので、2齢幼虫くらいだろうか?





8mm程の成虫と比べてもかなり小さい。





地面に8匹ほど固まっているところを初めて見た。

ここで産まれたのであろうか?

あと何日か前にここを見つければ卵を保護している親が見られたかもしれない。





今日多摩センターへ行ったので、丸善でカメムシ研究の専門書を見たら、四国では4月から5月に産卵とあった。

そうか、やはり成虫が出てきてから、注意深く見れば産卵や孵化が見られるかもしれない。

実際にはかなり難しそうだが、また来年通ってみよう。






ツチカメムシの餌運び?

2022-06-18 20:40:20 | カメムシ

先月下旬のことです。

長池公園の自然館から自転車置き場に来たとき、何やら足元で動いているのが見えた。

何だろうと近づいて見ると、ツチカメムシだった。

落ちた小さな熟していない桜の実を抱えている。




この実を一生懸命に運んでいるが、どこまで行くつもりなのだろうか?

運んでいる数m先には、段差があるのだが?






段差の下まで引っ張ってきた。






フンコロガシなどは逆立ちして後ろ向きに押していくと思うのだが、これは後肢で押さえて前肢で前に引っ張っていく。

段差はどうするのかと思って見ていると、なんと苦も無く登り始めた。






段差の上まで引き上げた。




そして土の部分まで運び込んだ。




さて、ここからどうするのかと思ったら、ウロウロ歩いたり落ち葉の下にもぐったりして運ばなくなってしまった。

ツチカメムシの仲間は、土の中の子供たちに餌を運ぶと聞いたので、見ていたのだが、ここから進まない。

残念ながら時間となってしまい、この後は追跡できなかった。



そして翌日また自転車置き場に来ると、今度は熟したサクランボを運ぶのがいた。






しかし、巣へ餌を運び込むのは見られなかった。




そして一週間後、そこから数百m離れた長池公園の尾根幹線口でまた同じような光景を目にした。

場所はセンダンの花びらが沢山落ちて、オオシマザクラの実も沢山落ちているこんなところ。





ここで見上げながらセンダンの花を撮影している時、ふと足元を見ると何か動いている。





ここは広い石の歩道の左端で、ツチカメムシが冬に落ちたセンダンの実の中の硬い核を、この間のように引っ張って運んでいた。

今度こそと見ていたが、土の部分の積もった葉や茎の中に運び込んだが、そこまでで後は動きがない。

遊歩道の反対部分にもツチカメムシは複数いたが、餌運びはしていなくて、残念ながら子供に餌やりは見られなかった。




もっともサクランボなら餌としてわかるが、あの硬いセンダンの核は果たして餌になるのだろうか。

ネット上でも、ベニツチカメムシの子育ては色々出て来るが、ツチカメムシのは出てこない。

たぶん飼育すればみられるのではと思うが、自然状態で探すのは難しそうだ。

でも何とか見たいものだが。


★ 24秒のユーチューブ動画を追加しました。 → クリック






ウシカメムシ

2022-04-05 20:19:34 | カメムシ

2日続いて冷たい雨の日だった。
こんな時は、あまり写真も撮らないのだが、ちょっと出かけたついでに桜関連のこんな写真を撮ってみた。



これまでに咲いた今年のサクラの写真は「南大沢季節便り」でご覧ください。


さて、今日は良く晴れて気温もだいぶ上がったので、虫たちも活動を始めたようだ。

手すりの上をウシカメムシが歩いていた。




ウシカメムシはどうしても正面顔を撮りたくなってしまう。




今日は、さらにウシカメムシのいる風景を撮ってみたくなった。




立ち止まって、サクラと池を眺めている・・・・ように見えた。

そして歩きだす。




また立ち止まり池を眺めている。





いよいよ、春がやってきた。