先月下旬のことです。
長池公園の自然館から自転車置き場に来たとき、何やら足元で動いているのが見えた。
何だろうと近づいて見ると、ツチカメムシだった。
落ちた小さな熟していない桜の実を抱えている。
この実を一生懸命に運んでいるが、どこまで行くつもりなのだろうか?
運んでいる数m先には、段差があるのだが?
段差の下まで引っ張ってきた。
フンコロガシなどは逆立ちして後ろ向きに押していくと思うのだが、これは後肢で押さえて前肢で前に引っ張っていく。
段差はどうするのかと思って見ていると、なんと苦も無く登り始めた。
段差の上まで引き上げた。
そして土の部分まで運び込んだ。
さて、ここからどうするのかと思ったら、ウロウロ歩いたり落ち葉の下にもぐったりして運ばなくなってしまった。
ツチカメムシの仲間は、土の中の子供たちに餌を運ぶと聞いたので、見ていたのだが、ここから進まない。
残念ながら時間となってしまい、この後は追跡できなかった。
そして翌日また自転車置き場に来ると、今度は熟したサクランボを運ぶのがいた。
しかし、巣へ餌を運び込むのは見られなかった。
そして一週間後、そこから数百m離れた長池公園の尾根幹線口でまた同じような光景を目にした。
場所はセンダンの花びらが沢山落ちて、オオシマザクラの実も沢山落ちているこんなところ。
ここで見上げながらセンダンの花を撮影している時、ふと足元を見ると何か動いている。
ここは広い石の歩道の左端で、ツチカメムシが冬に落ちたセンダンの実の中の硬い核を、この間のように引っ張って運んでいた。
今度こそと見ていたが、土の部分の積もった葉や茎の中に運び込んだが、そこまでで後は動きがない。
遊歩道の反対部分にもツチカメムシは複数いたが、餌運びはしていなくて、残念ながら子供に餌やりは見られなかった。
もっともサクランボなら餌としてわかるが、あの硬いセンダンの核は果たして餌になるのだろうか。
ネット上でも、ベニツチカメムシの子育ては色々出て来るが、ツチカメムシのは出てこない。
たぶん飼育すればみられるのではと思うが、自然状態で探すのは難しそうだ。
でも何とか見たいものだが。
★ 24秒のユーチューブ動画を追加しました。 → クリック
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます