宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

白色矮性を目印にすれば、生命がいる惑星が見つかるかも

2013年04月07日 | 地球外生命っているの? 第2の地球は?
太陽以外の恒星系に、生命が住みやすい環境の惑星があるのか?

これまで惑星が発見されたことのない、白色矮性と呼ばれる星の残骸。
実はこの場所が、生命の兆候を探すのに最適であるという研究成果が発表されました。







白色矮性(白い点)と
その惑星(手前)
(イメージ図)





太陽以外の星を公転する系外惑星は、これまでに800個以上見つかっています。
でも、その中に生命のいる世界があるかどうかは、まだ分かっていません。

ある惑星の環境が生命に適しているかどうかは、
ガス惑星なのか岩石惑星なのかというタイプや、恒星からの距離、大気、そこで起こる化学反応などが考慮されます。
特に、大量の酸素は生命が存在する可能性を示す根拠になるんですねー

こうした惑星を見つけるには、どのような星の周囲を探せばいいのか?
今回の研究によると、太陽のような星よりも白色矮性の方が、生命に適した大気を持つかどうかを調べやすいようです。

白色矮性とは、太陽と同じくらいの重さの星が、内部のエネルギー源を使い切って外層を放出したあとに、小さな高温の中心核だけが残ったものです。

白色矮性はとてもゆっくりと冷えて暗くなっていくのですが、
数十億年間もあたたかいままなんですねー
太陽に比べるとひじょうに暗く、太陽系の惑星よりももっと恒星に近い方がちょうどよい温度環境になります。
その距離はおよそ160万キロ、公転周期は10時間程度です。

白色矮性の大きさは地球程度しかないので、
その手前近くを惑星が通った場合に、見かけの明るさが減少する割合も大きくなります。
なので、その変化から惑星の存在が見つけやすくなるんですねー

そして、この方法なら、惑星の大気を通過してきた白色矮性の光を調べることにより、水蒸気や酸素のような生命環境の兆候があるかを探ることもできます。

ただ、星が白色矮性になる前に膨張して赤色巨星になり、近くの惑星を飲み込んでしまう段階があります。

っと言うことで、惑星が白色矮性の周りには存在するには、赤色巨星から白色矮性になっていく時に、
「遠い軌道の惑星が近くまで移動してくる」か「近くで新しい惑星が作られる」というプロセスが必要になるんですねー

白色矮性はとても暗いので、まだ惑星は見つかっていないのですが、
今後予定されている最新観測機器だと見つかるかもしれませんね。