4日、日本工業大学工業技術博物館に動態保存されている蒸気機関車2100形-2109号の120歳の美しい走りをたたえる内輪の会が行なわれた。
日本工業大学の蒸気機関車2100形-2109号は、いつでも動かせる状態で保存(動態保存)されており、毎月第3土曜日(8月と12月を除く)に、有火運転を行なっている。
6月は通常なら第3土曜日に有火運転される予定だが、4日、日本工業大学オープンキャンパスにあわせて有火運転を実施(これに伴って6月第3土曜日の有火運転は休止)した。
子どもたちやオープンキャンパスに訪れた高校生や保護者らも乗車したりして楽しんだ。
ところで、2100形-2109号蒸気機関車は、明治24年(1891)にイギリス・ダブス社で製造され、当時の日本鉄道が輸入したもの。
製造以来の、その歴史は、今年で120年を数える。
日本鉄道が輸入して以来、時代の波を受けながら日本国有鉄道、西濃鉄道、大井川鉄道とそれぞれの場で活躍、
平成4年(1992)からは日本工業大学で活躍、
毎月第3土曜日有火運転を行ないながら、日本工業大学の工業技術博物館のレンガ造りの蒸気機関車専用の展示館に動態保存・展示されている。
こうした120年にわたる活躍をたたえようと、4日の有火運転終了後、有志によって蒸気機関車のヘッドに
製造120周年のヘッドマークが取り付けられ
記念撮影などを行なって
その労をねぎらうと共に今後の一層の活躍を願った
今のところ、120周年の公式行事は予定されていないが、関係筋に積極的に働きかけ、2100形-2109号の活躍と頑張りにエールをおくる、公式イベント開催を期待する声も聞かれた。