宮代町では25日、町の魅力やまちづくりを考える「歩きたくなるまちづくり講座」の第1回が開かれたのに続いて、26日「これからの10年を考える~みんなでこんな町を創りたい~」と題する総合計画フォーラムが開催された。一般には飛びつきにくいイベントだが、「宮代町を良いまちにしたい」との思いの町民らで、いずれも熱気にあふれた会場となった。
25日開催された「歩きたくなるまちづくり講座」は、仕事を持っている人も参加できるようにと、午後7時からの開催。
全4回のシリーズで、第1回の25日は、NPO法人農商工連携サポートセンターの大塚洋一郎代表理事による「農商工連携で町を元気に!」との講座が行われた。
農商工連携や六次産業化法など、農を中心にサービス産業や工業の連携によって消費者ニーズにあった商品・サービスの開発と具体化への取り組みがテーマ。「農あるまち」を全面展開しようという宮代町にとっては欠かせない課題。それだけに、若い熱心な聴講者が目立った。
講演が終わった後も講師との懇談が続くなど、これからの宮代町をどう展開させていくべきかとの勉強が行われていた。
なお、第2回は3月4日(金)共栄大学国際経営学部・海老原武教授による「誰でも出来る趣味からの起業ー夢を見ようー」、第3回は3月18日(金)共栄大学国際経営学部・山田耕生准教授による「観光資源を探そう活かそう!」の講座がいずれも午後7時から宮代町商工会館大会議室で行われ、第4回は締めくくりとして実際に「まちを歩いてみよう」と3月19日(土)13時30分~16時30分、新しい村、日本工業大学技術博物館、身代神社などをめぐる(第4回のみ試食代、資料代として500円)。誰でも参加できる。途中参加や一部参加など詳細や問い合わせは宮代町産業政策担当34-1111内線265まで。
翌26日、宮代町のコミュニティセンター進修館には60名ほどの町民と町長をはじめ30名ほどの町職員や議員らが集まった。「10年後の宮代町に向けて、どのようなまちづくりの方向を示すべきか」との論議やアイデアを話し合おうというもの。
宮代町は現在、来年度スタートの中期10年計画・「第4次総合計画」を策定中である、策定作業は専門家などで検討が進んでいるが、町民目線による問題提起やアイデアを収集して計画の中に盛り込もうという考え。
町民を巻き込んだというアリバイ作りという批判が無いではないが、出席した町民は熱心に論議を重ね、2時間という時間ではおさまらないほど。個々のアイデアを取り入れられるかどうかはともかくとして、総合計画審議会委員に「すばらしい宮代作りに力を尽くしてほしい」というメッセージを伝えるには十分なほど熱気にあふれたフォーラムとなった。