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「きれいで美味しい」小正月を前に「まゆだま飾り」 宮代町・笠原小学校

2011年01月14日 20時40分30秒 | 宮代ニュース
明日1月15日は小正月。それを前にした14日に宮代町地域ではマユダマ団子を作って神様に供える「メエダマ団子」の慣わしがあったが、その伝統を子どもたちに知ってほしいと14日、笠原小学校の陽だまりサロンで、お年寄りの指導で、子どもたちによってマユダマ飾りが作られた。



これは、笠原小学校に併設されている明き教室を利用した世代間及び福祉交流施設「陽だまりサロン」が毎年、同校の1年生を対象に開催しているもの。



最初に地域のお年寄りから「マユダマ団子」の説明が行われた。



鏡餅などについては知っている子どもが多いものの、マユダマ飾りを知っている子どもはほとんど無く、子どもたちは興味津々。



子どもたちは「マユダマって何?」「どうして木にさすの?」「マユダマって美味しいの」と矢継ぎ早の質問。



「美味しいかどうか試食してもらいましょう」と、試食タイム。



一個ずつ口に入れてもらうと「美味しい」と教室は一気に賑やかに。2個、3個とほしがる子どもも。



続いて、マユダマ飾りを作ることに。
「正月14日にメエダマ団子(マユダマ団子)を作り、大神宮様、荒神様、井戸神様、稲荷様などの神様に供える。メエダマ団子はナラの木(ナラがなくなったのでケヤキやソロの枝で代用する)に挿す。メエダマ団子は14日の晩に下げる。これで正月の行事は終わる。歳神様の大きなメエダマ団子は四つ割にして15日の小豆粥に入れたりして食べた」(宮代町史資料第6集より)。



各教室のマユダマ飾りを子どもたちが手分けして作成。



出来上がったマユダマ飾りを、それぞれの教室に持ち帰り飾った。



見学に訪れていた保護者は「伝統行事を伝えていきたいとは思うが、一般家庭ではなかなかここまでは出来ない。また、その知識もない。こうした機会を設けてくれる陽だまりサロンの皆さんに感謝したい」と語っていた。



「正月行事は、まだ色々ある。昔は15日にニワトコの木を削って『ハナ』を作って小豆粥と共にお供えしたりしたが、今ではそうしたことをするところも無くなった。子どもたちに少しでも伝統文化を伝えることが出来れば・・」と、マユダマ飾りの指導にあたった陽だまりサロンのスタッフ。

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