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宮代文化発信の起爆剤に 江戸川乱歩賞受賞作家・鳥羽亮(とば りょう)氏が宮代町外交官に

2011年06月23日 17時36分45秒 | 宮代ニュース

宮本武蔵の生涯を描いた『覇剣 武蔵と柳生兵庫助』など剣豪小説を中心に数多くの作品を発表している宮代町在住の江戸川乱歩賞受賞作家・鳥羽亮(とば りょう)氏に23日、庄司・宮代町長から「宮代町外交官の委嘱書」が手渡された。

宮代町をPRする宮代町外交官を拝命した鳥羽氏は「(作家という特殊な環境なので)正直なところあまり役には立てないと思うが・・・」とはしながらも「古利根川沿いを毎朝散歩しながら構想を練っているが、宮代町は東京から近く、交通の便がいいにもかかわらず、自然豊かな環境、静かで暮らしやすいところで、人生の3分の2をすごさせてもらったほどいいところ」と早速PR。

宮代町に住む作家が宮代町外交官となったということで、宮代町立図書館では「鳥羽亮コーナーを開設するなど、鳥羽さんの意向を確認しながらさまざまなイベントなどで、外交官活動の後方支援をしていきたい」(町立図書館の指定管理者・図書館流通センターの山本茂樹・館長)と図書館を含めた宮代町の文化を全国に発信していくきっかけとしたい考え。

宮代町立図書館では、地元作家の書籍展示をこの春行なったが、近く、鳥羽氏作品に絞ったコーナー展示などを検討している。

また、平成9年に鳥羽氏が行なった「ミステリーと私」という講演のビデオをチェックするなど、外交官就任に伴うさまざまなイベントを企画・計画していく準備に入った。

宮代町外交官制度は、宮代町の知名度を高めていくことを目的に、宮代町ゆかりの人に外交官になってもらいさまざまな場面で宮代町をPRしてもらおうと昨年からスタートした。歌手で声優の國府田マリ子さんと俳優の片桐仁さんが外交官を拝命し、各種のPR活動を行い、成果をあげている。

今回、宮代町外交官を委嘱された鳥羽氏は、昭和21年、埼玉県長瀞町出身。埼玉大学教育学部卒業後、小学校教師として主に宮代町周辺の埼葛地区の小学校の教壇に立つ。奥様の実家のある宮代町に在住し、教師の傍ら創作活動を続け、1990年『剣の道殺人事件』で第三十六回江戸川乱歩賞を受賞し、推理作家としてデビュー。剣豪小説、推理小説など数多くの作品を発表している。

埼玉大学の二年で剣道三段なるなど、趣味の剣道をいかして科学的・合理的な剣さばきや戦いの場面描写が持ち味とされている。

宮代町を題材とした作品は今のところないが、古利根川の風景や宮代町の情景などを織り込んだ記述は作品の中に多い。


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