宮代町で演劇活動を行なっている高野竜氏が主宰する「平原演劇祭第3部」は9日、宮代町コミュニティセンター進修館食堂で、食事をとりながら朗読劇を観劇するという家庭的な雰囲気の中で行なわれた。
今年の平原演劇祭は、第1部が宮代町郷土資料館の旧加藤家住宅の座敷で、第2部は宮代町・新しい村の湖畔で、第3部は9日宮代町コミュニティセンター・進修館の食堂で行なわれた。
平原演劇祭の名のとおり、舞台らしい会場ではなく、全く違った、それぞれ個性的な3つの場所で行なわれたが、場所にあわせて構成も変化し、平原演劇祭10周年らしくたっぷりと高野ワールドを堪能させてくれた。
特に、今日9日の舞台は食堂とあって、料理を調理するのも一つのパフォーマンス。
高野竜氏の子息が調理場の中央に立ち、鮮やかな手さばきで中華なべをかえしてチャーハンを提供すれば
会場からは思わず拍手。
これに対して、高野氏が鰤一本をさばいて
刺身とカマ焼きを進呈
こうした料理の間に
歌や朗読劇などがはさまる。
宮澤賢治の「イギリス海岸」や
「ゴドーを待ちながら」(つかこうへい)などなど
なんとも贅沢な第3部。
食事と演劇の5時間を超える長大作(?)。気取らない雰囲気の第3部であった。