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建築家の卵の前途を祝福 日本工業大学建築設計競技表彰式

2009年11月01日 21時40分06秒 | 宮代ニュース
11月1日、日本工業大学で建築家の卵の誕生を祝す式典が行われ、建築関係の学生や建築家らから大きな拍手が送られた。日本工業大学が1987年から行っている「日本工業大学建築設計競技」の表彰式が開催されたもので、今年で23回目を数える。



この「日本工業大学建築設計競技」は、高等学校の生徒を対象とした建築設計の腕試しの場ともいえるもので、与えられたテーマを基に、感性と天分、技量をフルに発揮してフレッシュな提案をプレゼンしてもらう競技で、今年のテーマは「小さな豪邸」。



全国から、81校、278点の応募だ寄せられ、建築家の小嶋一浩氏や日本工業大学の伊藤庸一教授・武田光史教授が審査にあたり、一、二、三等各1点、審査員賞3点。佳作7点、奨励賞13点、奨励学校賞2校が決定し、1日表彰式が行われたもの。



冒頭、挨拶に立った柳澤・日本工業大学学長は「このコンペで連続入賞し、本学で建築を勉強している学生がおり、先日、その学生とラジオ番組に出演した。その学生が、建築への道を決め本学に入学してよかったと語ってくれたが、それも、こうしたコンペがあってこそ。皆さんの建築への夢を日本工業大学は応援しています」と語り、若い建築家の卵がすくすくと育っていくことを祈念した。



引き続き、表彰に移り、一等の山梨県立富士北稜高校遠山僚さんの作品「No Graffiti No Life」に表彰の盾と図書券10万円相当分が贈られた。



今回のテーマは「小さな豪邸」。豪邸とは何か。小嶋一浩氏は「何が達成できているか、ファーストプライオリティ(一番大切にすること)をはっきりして、それ以外は切り捨てる。遠山君の『豪邸』はプライオリティ(この場合は欲望)がはっきりしている。好きなだけ落書きの出来る壁面を見ながら眠りにつけるということ。それ以外の『豪邸』という言葉にまとわりつくいかがわしい手垢にまみれたゴージャスさというものは引き連れていない」と遠山君の作品が一等となった理由を語った。



更に伊藤教授は「一見ヤンチャに見える作品だが、細部にわたって実に良く考えられ、内部空間の構成の的確さが強い説得力を持っている」と付け加え、武田教授は「この作品表現を許容し、応募にOKを出した先生の眼力にも賞があれば差し上げたいほど」と語った。



なお、入賞者は次の通り(共同作品の場合名前は代表者)。

一 等 山梨県立富士北稜高校 遠山さん
二 等 神戸市立科学技術高校 田中さん
三 等 山梨県立甲府工業高校 荻原さん

審査員賞(小嶋一浩) 国立呉工業高等専門学校 福原さん
審査員賞(伊藤庸一) 堺市立堺高校 宮川さん
審査員賞(武田光史) 静岡県立科学技術高校 大森さん



佳 作 兵庫県立神戸工業高校 安藤さん
佳 作 静岡県立島田工業高校 中村さん
佳 作 栃木県立宇都宮工業高校 野澤さん
佳 作 神戸市立科学技術高校 早川さん
佳 作 山梨県立甲府工業高校 松原さん
佳 作 埼玉県立春日部工業学校 牟田さん
佳 作 国立呉工業高等専門学校 和田さん

奨励賞 静岡県立浜松工業高校 大森さん
奨励賞 北海道札幌工業高校 金谷さん
奨励賞 福岡県立福岡工業高校 鎌田さん
奨励賞 神戸市立科学技術高校 兒玉さん
奨励賞 青森県立弘前工業高校 佐藤さん
奨励賞 群馬県立桐生工業高校 須藤さん
奨励賞 長野県臼田高校 関口さん
奨励賞 静岡県立沼津工業高校 芹澤さん
奨励賞 岩手県立盛岡工業学校 橋さん
奨励賞 埼玉県立熊谷工業高校 田端さん
奨励賞 静岡県立科学技術高校 辻村さん
奨励賞 埼玉県立大宮工業高校 平田さん
奨励賞 青森県立青森工業高校 宮西さん

奨励学校賞 福島県立勿来工業高校
奨励学校賞 大阪市立工芸高校


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