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国の登録有形文化財が元の位置に戻った 幸手市・岸本家住宅主屋の曳き家が一般公開

2010年09月18日 17時47分20秒 | 宮代ニュース
国の登録有形文化財(建造物)に指定の岸本家住宅主屋(幸手市中2-6249-1)の曳き家の模様が18日、一般公開され、約50名が見守る中で、4mほどの距離を約30分かけて曳かれ、以前の場所まで戻った。


(曳き家前)


(曳き家後)

これは江戸時代の宿場町の面影を今に伝える歴史的景観上貴重な建造物である岸本家住宅主屋を後世に末永く残すため、基礎部分などの地盤改良工事を施し、耐震機能などを高めるために行われたもの。



北側10mほどのところまで、曳き家して、元の場所の地盤回旅ぷ工事を行い、再び曳き家で元の場所まで戻して、保存する計画。



18日は、地盤改良工事が終わり、元の場所まで引き戻す曳き家が行われた。



午後2時半過ぎ、今回の曳き家を担当する恩田組(東京都千代田区)のメンバーが紹介され



いよいよ曳き家に入る。



レールの上を動く小さな車輪6組が、瓦屋根のどっしいと重たい家屋を移動させる主役。



この重たい家を動かす力持ちは油圧ジャッキ。



職人の慎重な作業が続き、目が光る。



家がゆっくり動き出す。午後2時37分。



「1分間に約30cm動きます」と現場責任者の説明。



所定の位置付近まで曳かれ、神経を使う微調整に入る。



棟梁が静かにうなずく。14時50分、移動は終わった。見物者から拍手が沸く。



今後、2mほど後退させると前後左右とも元の位置になるので、連休明けにその曳きを行って据付に入る。最終的に全部の工事が終わるのは来年2月以降頃の見通しとか。

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