吹雪

　大雪、強風の大荒れの天気予報だが余り信用はしないで寝ている。深夜に目が覚めて外様子に耳を傾けている。静寂した深夜、時たまアルミサッシ戸がカタッコトッと風で揺れる音がする。２～３日続いた高い最低気温の影響なのか寝床で寝ていても今朝の気温の低さが分かる。

　段々と強い風の音、短い間隔でサッシ戸の揺れる音が煩くなって来る。寝床で休んでいると程なくして何時の時間に朝刊配達人のバイクの音、新聞受けに入れる音で外の積雪は判断出来た。配達時間は定時に近いので心配した程の降雪ではないようだ。

　安心してゆっくりと起床して玄関に出ると冷たい強風が頬を刺して季節は元の戻ったような冬空。まだ暗い時刻だが一面真っ白な雪景色に猛吹雪で玄関先まで雪が積もっている。それでもまだ除雪車が稼働する程の積雪量ではないようだ。熱い朝茶の呑みながら夜明けを待って朝刊を読んでいるが何時もの時間の稼働する除雪車の轟音は聞えて来ない。序の口の雪投げをする程の積雪量ではない楽な朝。

　朝食後は大粒の横殴りの物凄い吹雪空で雪が積もって行くのいが分かる程。一瞬近所の住宅がはっきり見えない程の雪降りで天気の回復は無理ようだ。天気予報でも1日大荒れ模様で無理に外仕事で風邪でもひいたら大変。剪定作業は休みでも農家の方も在宅者が多くいろんな要件が溜まっているので掛けずり廻る。

　2日後辺りからの天気予報では雪マークはなくなり、お日様マークで気温も上がり段々春見えて来る。気象条件で丸１日の剪定休みは滅多に無い事で明るい時間に公衆浴場に入浴に行く。