NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

子供と大人 (7月15日)

2019年07月18日 | 遊び
まだ梅雨空が続いています。
3連休最後のこの日、名古屋から4家族、大人4人、子供6人の皆さんが森に遊びに来ました。
昨夜の雨でテーブルやベンチも濡れ、足元が滑りやすくなっています。
しかし、子供達は森に着くなり目を輝かせハンモックネットに登って行きました。
雨を含んだネットに横になると服も体も濡れてしまいますが、子供たちはお構い無し、「濡れてて冷たくて気持ち良い」と平気です。
この言葉にハッとしました。
大人だったらこの場面で決してこんな言葉は出て来なく、濡れるのが嫌でネットで遊ぶのは止めようとするでしょう。
そもそもネットにさえ上らないでしょう。
そんな大人たちの気後れなど易々と乗り越えて子供たちは弾むように上って行きました。
未知なもの不思議なものドキドキするもの、子供は心を刺激するものに顔が輝きます。
しかし刺激はストレスです。
そのストレスを嫌と感じるのか楽しいと感じるのかが大人と子供の分かれ目かもしれません。
ストレスを楽しんでしまう子供の元気な姿は輝いています。
きっとこれが本当の幸せな人の姿なんでしょう。


ツリーハウスは大人には評判でしたが、子供達にとってはそれ程でもなかったようです。




直ぐに川遊びを始めました。
冷たい水も気にしないで小石をひっくり返し、カニ探しに夢中です。




しかし、流石に体は冷え込み焚火で暖を取ります。


その後もブランコやツリーテラスで元気いっぱいに遊びました。


一人の女の子が港離れて焚火の火に夢中になっていました。
何でもない事に夢中になれるっていいね。


天気にも係わらず楽しい時間を過ごせました。
もうすぐ夏休み。
大人も子供も森で一杯遊びましょう。
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梅雨空が続く (7月13日)

2019年07月16日 | 間伐
昨年の今頃は、梅雨明け後の猛暑下の活動で熱中症を心配していました。
今年は、雨で活動出来ないのではと,前日まで気をもむ日々を過ごしています。
幸いにも今日は何とか活動出来そうです。

活動の手始めは、森の焚火場横の大きな杉の木の伐倒です。
伐倒木の周りをハンモックネット、焚火場、ツリーハウスが取り囲んでいて、出来るだけ成長した広葉樹を傷つけずに倒せる場所が林道方向に50㎝程の幅しか無く、おまけに伐倒方向とは反対側に過重が掛かっていたので、昨日のうちに木に登り、7m程の高い位置に牽引ロープを掛けておきました。

伐倒準備には時間を掛けます。


受け口も念入りに確認。


林道を通りかかる車に注意して、いよいよ伐倒です。


しかし、枝が意外にしぶとく隣の木に掛かり、掛木になってしまいました。


プラロックでかなり強引に引き倒しました。
高い位置にロープを掛けておいて助かりました。

人工林で活動していると、針葉樹の木登りは色々な場面で必要になります。
そこで、伐倒の後に木登り講習を行いました。
杉の木の場合は特に枝が折れやすいので、ロープでは無く、足に取り付けた爪で登ります。
安全帯で体を支え、足に取り付けた爪を幹に蹴り込み登って行きます。
爪は片足夫々に4本ずつ付いていて、この爪を全てしっかり幹に食込ませる事が重要です。
この時、荷重方向と爪の方向が一直線でなければなりません。
そうでないと、足に荷重を掛けたとたんに爪が外れ落下し、肝を冷やします。

少し不安定な姿勢です。
体が幹に近づき過ぎ、膝が曲がって爪が外れやすくなっています。


比較的安定した姿勢を保っています。


午後からは、林道沿いで間伐を行いました。


間伐遅れで太くなれなかった曲木の伐倒は、はじける危険が有るので慎重に倒します。


活動中雨は降ったり止んだりを繰り返していましたが、次第に強くなって来て早めに活動を終わる事にしました。
梅雨空はいつまで続くのでしょうか。
蒸し暑さと引き換えだとしても、青空を見上げたくなって来ています。
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