NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

小屋の垂木の準備、冬至 (12月22日)

2013年12月24日 | 間伐
寒さが一段と厳しくなってきました。
今朝は落ち葉や枯れ枝の表面が氷り付き、焚火が上手く熾せませんでした。
今日の作業は小屋の垂木の準備です。
まずは、佐々良木の間伐現場に小屋の垂木を集めに行きました。
ここは、周りの畑に日が当たらなくなったので切ってほしいと知人に頼まれた現場です。


元々畑だった所に20年ぐらい前に植林したようです。


3mに玉切った間伐材20本を森の入り口に運び、皮を剥きます。


棟で作業しやすいように一面を切り取ります。


そこへ、豪華な食材の差し入れがありました。
牛肉と豚肉のステーキ肉と鶏肉の手羽先です。
焚火で大胆に焼くと、表面はかりっと香ばしく中は甘く柔らかくなり、食材が一段とおいしく仕上がりました。


焚火の熾き火の遠火は、肉を焼くのに最適の方法かもしれません。


デザートはティラミスでした。
こんなに豪華で美味しい森の入り口での昼食は、初めてです。
もちろんこんなに沢山食べたのも。

昼食後も少し垂木を上げる準備作業をしました。
寒さは一日中厳しかったにもかかわらず、一杯のお腹と焚火の温かさで眠くて仕方がありませんでした。

今日は冬至でした。
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総会、反省会、納会、食事会、忘年会 (12月15日)

2013年12月18日 | 間伐
森には森の時間があって、それを明るさや暗さ、暑さや寒さ、匂いや香り、空気の潤いで知ります。
今、森の広葉樹は葉を落とし、僅かにに残った葉も灰色に縮れて風に揺れています。
渡り鳥のさえずりが朝晩に一時賑やかですが、静けさの支配が優勢です。
森は眠りの時間に入ったようです。
一方人間社会は暦と時計の時間に支配されていて、今はなぜかせかされます。
2013年のカレンダーは残りが僅かになり、新しい年というのがやって来るようです。
そこで我々も流れに乗り、森の入り口で「NPO法人美濃の森造隊~会」を開きました。
(~の部分には各自適当に文字を入れて読んで下さい。)
参加者はお客さんが5人、中部大学の学生さんが2人、森造隊メンバーが5人、計12人でした。
会の一番の目的は、森の入り口の管理を快く我々に任せてくれた3人の山主さんへのお礼と報告です。

お客さんが来る前には小屋の屋根を葺く杉の板を丸太から割り取ったり、


この会に合わせて作った桜材の自在鍵を取り付けたりしました。


そして11時にお客さんを迎え、ゴヘダとトン汁をメインにその他漬物、バラ肉等で食事が始まりました。


煙には多少落ち着かなくさせられましたが、焚火の炎は気持ち良く体を温めてくれ、和やかな時間が過ぎて行きました。
こうして森の中に小屋を造り一時を過ごす事で、お客さんには言葉で説明するより数倍も雄弁に我々の森造りへの思いを汲み取っていただけたのではないでしょうか。
同時に、森造りとは人と森とが互いに命を育む場所造りという思いを強くしました。

お客さんが帰った後には小屋作りの続きで垂木を少し上げました。


来年の夏までには、森の入り口に子供たちが楽しめるブランコ、テラス、川遊び場を作ろうと思います。
子供たちの声がこの森に響く日が楽しみです。
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棟上 (11月30日)

2013年12月03日 | 間伐
いよいよ小屋の棟上作業です。
この日は横井さんの同僚や中部大学の学生さん5人も応援に駆けつけてくれ、作業に弾みがつきました。
まずは、地上でくみ上げた梁と桁を分解して小屋の近くまで運搬します。


梁を乗せる前に柱の高さを修正しました。
地盤沈下や間違いで多少の狂いが生じます。

一度組上げた部材を外し削って組み直しますが、骨が折れます。

そしていよいよ梁を乗せます。
5mの丸太3本で櫓を組み、チェーンブロックで梁を持ち上げました。




ホゾとホゾ穴が大きくずれている梁は、柱をプラロックで引っ張り、強引に掛け矢で叩き込みました。

午前中はここまで。
楽しい昼食の時間は、今回も餅と焼芋のご馳走です。
牛乳と黒砂糖をたっぷり使用したチャイも横井さんが振舞ってくれました。
今日は体を動かさないと寒さが体に沁み込んで来て、焚火の温もりが無ければ居られません。
南側の杉の木をもう少し間伐して、日の光を取り込む事にしましょう。


午後は桁を上げ、棟木を取り付けました。
棟木は梁より更に高く持ち上げなくてはなりませんので、5mの丸太1本を垂直に立て、先端にチェーブロックを取り付け引き上げました。


完成です。


だいぶ形になって来ました。
さて、屋根は杉板のこけら葺きではどうでしょう。
材料は回りにいくらでも転がっているのだから挑戦しない手はないですね。
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