NPO法人美濃の森造隊だより

人と森林との最適な関係を探るため、岐阜県恵那市を中心に人工林の間伐をしながら森造りを行なうグループの活動報告です。

ムササビの森で間伐再開 (4月28日)

2013年04月30日 | 間伐
季節は行きつ戻りつしながら冬から春に入れ替わるようで、春でもしっかり寒い日がやって来たりします。
今年はそんなゆり戻しが異様に大きく長く続いています。
今朝も火が恋しくなるほど肌寒く、焚火が復活しました。
しかし今日は特別に焚火の前の長居は早々に切り上げ、間伐作業に取り掛かることにしました。
現場は、材の運搬(4月23日)の記事の写真に写っているユニック車の向こう側、急斜面と道路を挟んで反対側の川縁の森です。
傾斜は無く、立木の間隔も適当で、伐倒作業だけに専念出来る状況でしたので、久しぶりに基本に戻って丁寧に伐倒しました。


ワンタッチラダーとプラロックを使っての牽引、根切り、芯抜き、クサビの使用をおさらいです。
材を有効に使用するために、出来るだけ根本で切ります。


お昼には、我慢しきれなくなって途中で山を降り買って来たサツマイモを焼きました。
日が当って暑くなって汗まで流しても、やっぱり焚火の焼き芋は特別ですね。


午後もしっかり間伐作業でした。
適度な緊張と運動の心地良い一日でした。
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材の運搬 (4月23日)

2013年04月23日 | 間伐
ユニック車を借りて材を搬出し、岐阜県森連の東濃共販所に搬入しました。

何本か材を積み残しましたが、丁度一車分でした。
これで間伐作業の一サイクルが完了しました。
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索道で集材 その2 (4月13日)

2013年04月18日 | 間伐
前回に引き続き、ムササビの森で索道を使って集材しました。

前回と同じでは芸がないので、その都度フックを人力で持ち上げる労力を省くため、牽引用のロープの逆端を主索を固定した立ち木に取り付けた滑車を通して吊り下げ用の滑車に固定しました。

しかし、牽引用のロープ長が100mですので長さがいささか足りず、フックをウインチで楽に巻き上げる目論見はうまく行きませんでした。
索道を使った集材は、まだ細かい工夫を沢山凝らさなくてはならないようです。

朝肌寒かったので熾しておいた焚火は昼には暑く、皆なんとなく離れて座っています。
冬とは違って陽も降り注ぎ、明るくて炎がはっきり見えません。
季節の移り変わりと伴に、光の変化を感じます。

サツマイモを忘れてしまい、少し寂しい昼食でした。

午後からも張り切って集材作業を行いました。

しかし、急斜面でトビを使って材を動かす作業もあり、(写真中央の小さな白い点は、作業中の人の背中)集材はかなりの重労働で短い時間で体力を使い切りました。

森との理想的な関わり方を考えると、森の恵みの利用、特にあらゆる種類の木材の利用は欠かせません。
もちろん建築材としての利用一辺倒では無く、薪、薬、香料、家具道具素材、その他の幅広い活用です。
また、これを他人任せにせず高価な器材を使わずに行うことも、頭と身体を使って自分の潜在能力を高める意味で同時に重要です。
そのために避けて通れない道は、森から木材を運び出す新たな工夫と技術です。
そしてその次には、材を乾燥させるための場所、手軽に加工出来る製材所等。
こうした一連の技術や場所や器材が集まって、やっと森の恵みを活用出来るようになります。
我々は今やっと伐倒から運搬まで歩を進めて来ました。
まだまだ先は長いですが、これからも森との理想的な関わり方を実現する方法を探って行きたいと思います。
次回は材の運搬です。
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