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『ドラムライン』

2004年09月06日 | 映画(た行)
『ドラムライン』(原題:Drumline)
監督:チャールズ・ストーン三世
出演:ニック・キャノン,オーランド・ジョーンズ,ゾーイ・サルダナ他

スポーツ競技のハーフタイムに登場する
マーチングバンドをテーマにした青春映画。
ボーイズIIメンのプロデューサー、
ダラス・オースティンの実体験を映画化したそうな。
「実話に基づく」をウリにした映画とどないちゃうねん?と思わんこともないですが、
これは適度に熱くて好きかも。

ニューヨークの某高校の卒業式。
ブラスバンド部員だったデヴォンら卒業生が
下級生とともに最後の演奏を始める。
厳かな演奏をするはずだった教師の指揮を無視、
デヴォンたちのノリノリの演奏に生徒たちは大喜び。

ハーレムで生まれたデヴォンは、
母親に女手ひとつで育てられた。
スネアドラム(小太鼓)の天才的なテクニックを持つ彼は、
アトランタのA&T大学のマーチングバンド部にスカウトされ、
奨学金で進学できることが決まっていた。

ドラムの腕はピカイチのデヴォンだが、自信過剰で超自己チュー。
運動部顔負けのマーチングバンド部でデヴォンは上級生に楯突いてばかり。
「チームはひとつ、音楽もひとつ」を唱えるマーチングバンド部で、
チームの調和を乱す彼に、ドラムラインのリーダー、ショーンは手を焼く。

今年もバンドの最優秀校を決める大会の日が迫ってきていた。
最大のライバルはモーリス・ブラウン大学。
流行のヒップホップで聴衆を盛りあげようとする
モーリス・ブラウン大学のウェイド監督に対し、
これぞマーチングバンドという王道を行くのがA&T大学のリー監督。

腕を認められたデヴォンは新入生でただひとり、
最前列で演奏することになるが……。

これは立派なスポ根ですね。でも熱すぎない。
デヴォンがちょっとニヤケすぎなのが気になるものの、
放っておけないタイプがハマってます。

きれい事になりすぎない程度にいろんな問題も絡められています。
ハーレム育ちのデヴォンは実は譜面が読めない。
マーチングバンド部員はほとんどが黒人で、
そこにあえて入部した白人のバス・ドラム奏者。
OBにお金を出してもらうためには、
監督の信条に反して聴衆が好む流行の音楽を演奏しなければならない。

でもやはり見どころはドラムライン。
銃や刀で決闘するよりも、ドラムで決闘するほうがドキドキハラハラするなんて。
マーチングバンドの醍醐味をぜひ!

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