夜な夜なシネマ

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さばのゆ大学に行く。

2014年01月22日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
この間の日曜日、アラ還のお姉様にお誘いいただき、
「さばのゆ大学」なるものへ。

東京・世田谷区にある「お湯かふぇ さばのゆ」
銭湯のようなゆる~いカフェで、日々いろんなイベントがおこなわれているそうです。

その支部としてオープンしたのが大阪・福島区の「さばのゆ温泉」。
そしてそこに開校したのが「さばのゆ大学」です。

日曜日に開講されたのは坂本頼光(さかもとらいこう)さんの活弁ライブ。
坂本さんは活動弁士、つまり無声映画の弁士です。
日本でただひとつの常設無声映画館「東京キネマ倶楽部」も、
HPを見ると無声映画館というよりはイベントホールになってしまった様子。
弁士付きで楽しめる機会はそうそうなく、これは行ってみなくちゃと。

当日、梅田スカイビルで映画を2本ハシゴ。
それについては後日UPするとして、福島まで徒歩にてテクテクと。
道中、宝くじ売場を通過、戻ってロト6を10回分購入したりして。

さばの湯温泉は建物の2階、1階はカレー屋さん“パンニャ”
受講者は予約時に「カレー食べます」と書き添えておけば
塩麹ドレッシングサラダを付けてもらえるということで、
お姉様が予約を入れておいてくださいました。

現地集合は17:00。と、ところが、パンニャの開店時間は18:00。
活弁ライブも18:00開始。え~、ライブ前に食べられへんやないの。
ならばそうと予約時に言うてよとみんなでちょっぴりブーたれながら、
近所の“大衆下町酒場しもたや”で串数本と地酒をかっ食らい、
開場時間の17:30を超えたころ、さばの湯温泉へと戻ります。

2階へ上がると受付が。
ここで本日の参加費2,300円を払い、冷蔵庫から好きなドリンクをいただきます。
しもたやでグラスになみなみ注がれた地酒を2杯飲んでいますから、
もう相当できあがっているのですが、ここはやはりお酒、缶チューハイを。
各自座布団を敷いてすわるのは、昔よくかよった岡町寄席を思い出して懐かしい。
しかし、岡町寄席よりさばのゆ温泉はずいぶんとせせこましく、
空間度低し、演者との距離がものすごく近くて熱気が感じられます。

さて、活弁ライブが始まります。
主たる演目は決まっているようですが、それ以外はその日次第。

先月の開催時にはプロジェクターの不調で途切れてしまった演目があるそうで、
今月はすべて最後まで上映できるかどうか。ドキドキ。(^o^)
いずれも頼光さんの軽快で迫真に満ち満ちたしゃべりがくっついてサイコー。

めちゃめちゃ可笑しかったのは、ロシアのアニメ『昆虫カメラマンの復讐』。
100年以上前に製作された無声アニメらしいのですが、
カブトムシ夫とトンボ(バイセクシュアル?)が不倫、
トンボと良い仲になりかけていたカメラマンのクワガタが復讐を決意。
カブトムシ夫とトンボがホテルへとしけ込むところを激写。
一方、カブトムシ妻はキリギリスと不倫中。
カブトムシ夫婦が仲直りするも、出かけた劇場でクワガタ撮影のフィルムが流れる。
……凄くないですか。大笑いしました。

この日がネタおろしとなったのは、昭和初期のアニメーション『結核予防』。
結核予防知識を広めるために真面目につくられたアニメなのでしょうけれども……傑作です。
その他、岡本綺堂作の戯曲『鳥辺山心中』なども。
ゲスト出演は桂九雀さん、落語まで堪能させてもらいました。

みんなが笑うぞ~と思って臨んでいる場っていいですね。
ひよこ豆と羊肉のカレーを食べそこねたので、次回はリベンジ。

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