『フランキー・ワイルドの素晴らしき世界』(原題:It's All Gone Pete Tong)
監督:マイケル・ドース
出演:ポール・ケイ,ベアトリス・バタルダ,マイク・ウィルモット他
昨年末に公開された、2004年のイギリス/カナダ作品。
“モキュメンタリー”という言葉の存在を、
恥ずかしながら、私は生まれて初めて知りました。
“モキュメンタリー”とは、ドキュメンタリー仕立てのフィクションのことで、
“Mock(偽りの)”と“Documentary”を合わせた造語なのだそうです。
そして、何の前知識もなく本作を観た私は、
フランキー・ワイルドなる人物についてネット検索してみるまで、
彼が実在の人物であると信じて疑いませんでした。
観終わってからもドキュメンタリーだと思ってたなんて、
マヌケすぎるで、私。
それぐらい出来のいいモキュメンタリーだってことで。
地中海に浮かぶ有名リゾート、スペインのイビサ島。
(ちなみにイビサ島は実在の島。ナンパするならイビサ島。)
この島の大人気クラブのカリスマDJ、フランキー・ワイルド。
彼の名はヨーロッパ中にとどろき、
そのターンテーブルさばきにフロアの客たちは夜ごと酔いしれる。
DJとしてだけではなく、音楽の才能にも秀でたフランキーは
音楽プロデューサーとしても大活躍。
金、女、酒、ドラッグと、欲しいものはすべて手に入れる。
しかし、そんな彼を不幸が襲う。
毎日大音量にさらされるDJの職業病とも言える難聴。
聴覚を失えばDJとしての生命もおしまい。
事実を公表できないままフランキーは仕事を続けるが、
ほとんど聞こえない耳では限界がある。
ある日のクラブで酷いDJぶりを披露し、ブーイングを浴びる。
やがて、両耳の聴力を完全に失ったフランキーは、
表舞台から姿を消すこととなる。
派手好きの妻はあっさり家を出て、別の男性のもとへ。
取り巻きの連中も離れてゆき、自暴自棄に。
どん底だったフランキーを救ったのは
読唇術の女教師、ペネロペとの出会い。
耳が聞こえないことはそんなに悪いことでもないと語る彼女は、
音は体で感じ取るものだとフランキーに教える。
ペネロペがとにかく素晴らしいです。
音を体感するという意味をつかめないフランキーは、
ペネロペに連れて行かれた店でフラメンコを見て、
床から体に伝わる音に衝撃を受けます。
それがきっかけで、DJとして復活するシーンには圧倒されます。
「音のない世界で 僕は君に出会った。
君の笑顔は 僕の音楽になった」。
実話じゃなくても感動は呼べる。
監督:マイケル・ドース
出演:ポール・ケイ,ベアトリス・バタルダ,マイク・ウィルモット他
昨年末に公開された、2004年のイギリス/カナダ作品。
“モキュメンタリー”という言葉の存在を、
恥ずかしながら、私は生まれて初めて知りました。
“モキュメンタリー”とは、ドキュメンタリー仕立てのフィクションのことで、
“Mock(偽りの)”と“Documentary”を合わせた造語なのだそうです。
そして、何の前知識もなく本作を観た私は、
フランキー・ワイルドなる人物についてネット検索してみるまで、
彼が実在の人物であると信じて疑いませんでした。
観終わってからもドキュメンタリーだと思ってたなんて、
マヌケすぎるで、私。
それぐらい出来のいいモキュメンタリーだってことで。
地中海に浮かぶ有名リゾート、スペインのイビサ島。
(ちなみにイビサ島は実在の島。ナンパするならイビサ島。)
この島の大人気クラブのカリスマDJ、フランキー・ワイルド。
彼の名はヨーロッパ中にとどろき、
そのターンテーブルさばきにフロアの客たちは夜ごと酔いしれる。
DJとしてだけではなく、音楽の才能にも秀でたフランキーは
音楽プロデューサーとしても大活躍。
金、女、酒、ドラッグと、欲しいものはすべて手に入れる。
しかし、そんな彼を不幸が襲う。
毎日大音量にさらされるDJの職業病とも言える難聴。
聴覚を失えばDJとしての生命もおしまい。
事実を公表できないままフランキーは仕事を続けるが、
ほとんど聞こえない耳では限界がある。
ある日のクラブで酷いDJぶりを披露し、ブーイングを浴びる。
やがて、両耳の聴力を完全に失ったフランキーは、
表舞台から姿を消すこととなる。
派手好きの妻はあっさり家を出て、別の男性のもとへ。
取り巻きの連中も離れてゆき、自暴自棄に。
どん底だったフランキーを救ったのは
読唇術の女教師、ペネロペとの出会い。
耳が聞こえないことはそんなに悪いことでもないと語る彼女は、
音は体で感じ取るものだとフランキーに教える。
ペネロペがとにかく素晴らしいです。
音を体感するという意味をつかめないフランキーは、
ペネロペに連れて行かれた店でフラメンコを見て、
床から体に伝わる音に衝撃を受けます。
それがきっかけで、DJとして復活するシーンには圧倒されます。
「音のない世界で 僕は君に出会った。
君の笑顔は 僕の音楽になった」。
実話じゃなくても感動は呼べる。