夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ミラクル・ニール!』

2016年04月21日 | 映画(ま行)
『ミラクル・ニール!』(原題:Absolutely Anything)
監督:テリー・ジョーンズ
出演:サイモン・ペッグ,ケイト・ベッキンセイル,サンジーヴ・バスカー,ロブ・リグル他
声の出演:ジョン・クリーズ,テリー・ギリアム,エリック・アイドル,
     テリー・ジョーンズ,マイケル・パリン,ロビン・ウィリアムズ

先週の金曜日は午後休ではなく全休を取って友だちとお昼ごはん。
夙川へ向かう前に1本観ようと、8:20箕面発の普通電車に乗車。
ゆっくりと座って、いまさらの浅田次郎、『鉄道員(ぽっぽや)』を読みはじめたら、
しまった、こんな本、電車の中で読むんじゃなかった。涙で目がうるむうるむ。
なんとか涙が流れ出るのはこらえて、梅田へ到着。ブルク7へと向かいました。

きっとアホくさいだろうと思いつつ、これもどうしても観たかった1本。
予想どおりアホらしかったけど、好きだなぁ、このノリ。
監督は“モンティ・パイソン”のテリー・ジョーンズ。
エイリアンの声を担当するのはモンティ・パイソンの現存メンバー全員。

高校教師のニールは小説家を目指すも開花せず。
なかなか良い案が浮かばず、階下に暮らす美女キャサリンを想ううちにうたた寝。
出勤時間に遅刻してばかりで、校長から目の敵にされている。
「自分」を辞めることができるならそうしたいぐらいだと独りごちる。

ちょうどその頃、はるか銀河の彼方では、
優等種のエイリアンたちが地球の処遇を巡って討議中。
即時破壊が妥当とされるが、最後のチャンスを一応は与えるのがルール。
地球上の人物を無作為に選んで全知全能の力を授け、
その力をどう使うかを見てから地球を破壊するかどうかを決めるのだ。
善行に走れば地球は救われ、自己中心的な行動しか見受けられなければ即時破壊。

さて、こうして無作為に選ばれたのがニール。
ある日を境に、願い事を口にして右手を振ればそれがすべて叶うことに気づく。
校長が自分に親切になりますようにと願えば、校長は気味が悪いほど優しく、
生徒たちが良い子になりますようにと願えば、そろいもそろって真面目になる。
同僚のレイが片想い中の相手から蔑まれているのを不憫に思い、
彼女がレイを崇拝しますようにと祈ると、レイは神様並みに奉られるように。

しかし、そんなニールが知らない間に託されている地球の命運。
エイリアンたちの審査期間は7日間。地球はいったいどうなるのか。

おバカです。しかし憎めない。ついつい笑ってしまいます。
映画のう○こネタは苦手ですが、
愛犬デニスの粗相の始末が嫌で「う○こ、どっかに行け」と口走ったら、
う○こがすっくと立ち上がって歩き出す姿には笑いました。

デニスが騒ぐ理由がわからず、「人間の言葉を話せ」と念じたら、
犬が普通にしゃべるようになります。
そのデニスの声を担当するのがロビン・ウィリアムズ
急逝してからもうすぐ丸2年。寂しく、懐かしい。

こういう物語は、主人公が自分にとって都合のいいことばかり起こして、
最後にまわりの人のことを考えた結果救われるというのが定番でしょう。
本作も大筋ではそうなのですが、サイモン・ペッグが演じるとなんだか可笑しい。
最後まで素直に楽しめました。

理由があるから戦争が起きるとは限らない。
そんなことも思い知らされて、コメディながらしばし考え込みました。

この日は映画鑑賞後に友人たちと夙川駅前で待ち合わせ、昼酒をかっくらい。
ランチ前後にはパン屋を4軒ハシゴ。楽しかったよん。

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