夜な夜なシネマ

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『サンダーパンツ!』

2004年05月21日 | 映画(さ行)
『サンダーパンツ!』(原題:Thunderpants)
監督:ピーター・ヒューイット
出演:ルパート・グリント,ブルース・クック,ポール・ジアマッティ,
   サイモン・キャロウ,ネッド・ビーティ他

キャッチ・コピーは
「NASA公認?スペースBoo Booムービー誕生! オナラが地球を救う」。

11歳になるパトリックは、生まれたときからオナラがとまらない。
よちよち歩きの彼から放たれるオナラの威力は想像を絶し、
父親は吹き飛ばされて負傷。
一度目は我慢した父も、度重なる怪我に家出。
それがもとで、母や姉もパトリックを疎ましく思う。

どこへ行っても「屁こき虫」と嘲笑われる日々だったが、
嗅覚異常で匂いのわからないアラン(『ハリー・ポッター』のロン役)と出会う。
意気投合するアランとパトリック。

アランは小学生でありながら天才発明家。
パトリックのコンプレックスを解消すべく、
オナラを外に漏らさない「サンダーパンツ」を発明する。
幸せな思いに浸るパトリック。

しかし、アランの頭脳に目をつけた米国政府の役人が
アランをスカウトにやってくる。
離ればなれになるふたり。

そんなとき、パトリックのオナラが
素晴らしい高音を奏でることに気づいたオペラ歌手が
自分の出せない音をオナラでカバーさせようと目論む。
「各国巡業につきあえ」と言うオペラ歌手に
パトリックはどこかでアランに会えるかもと喜んで引き受けるのだが……。

自分には何の取り柄もないと落ち込むパトリックが
止まらぬオナラの原因を調べにいった病院で
「胃がふたつある。神は無益な才能を与えられたものだ」と医師から告げられ、
「才能」という言葉に敏感に反応します。
「無益な」の部分はすっ飛ばし、
自分にも才能があったんだと喜ぶシーンは感動すら覚えたりして。

最初から最後まで屁こきまくりの映画だけど、
自分の短所を長所に変えて、挙げ句は地球まで救っちゃったら
これは文部省太鼓判でしょ。

『アルマゲドン』(1998)や『マトリックス』(1999)を彷彿とさせるシーンもあって、
笑いのツボ、押さえてます。

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