夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『LIFE!』〈字幕版〉(TOHOシネマズ1ヶ月フリーパスにて鑑賞の19本目@梅田)

2014年04月02日 | 映画(ら行)
『LIFE!』(原題:The Secret Life of Walter Mitty)
監督:ベン・スティラー
出演:ベン・スティラー,クリステン・ウィグ,アダム・スコット,キャスリン・ハーン,
   シャーリー・マクレーン,ショーン・ペン,パットン・オズワルト他

新年度に繰り越せない有休があと半日残っていて、いつ使うか悩んだ末、
ダンナが「今年最後かもしれない出張」から帰国する前日に取ることに。

ちょうどこの日が本作の封切り日。レディースデーでもあり、混雑を覚悟。
フリーパスポートの難点は、当日劇場でしか座席を確保できないことですね。
でもタダでこれだけ観させてもらっているのだから、文句は言えません。

昼間の新御堂筋はすいているので、30分かからず梅田へ到着。
この辺りのコインパーキングとしては長時間駐車に優しいタイムズCHASKA茶屋町へ。
機械式駐車場のため出庫に時間がかかりますが、現時点でここより安いところはなし。
TOHOシネマズ梅田には上映1時間半前に着き、後方中央寄りの席が空いていて確保。

阪急百貨店うめだ本店ではフランスフェアを開催中。
神戸まではなかなか買いに行けなくてご無沙汰の“メツゲライクスダ”も出店中。
ソーセージやテリーヌを数店買って退出。
ほかにもいろいろ見たかったけど、すんごい人なんだもん。

車に乗って帰るのは8時間以上後なので、
ひとりランチでワインを1杯だけ飲むつもりでいたのに、
アルコールを置いていない店に入ってしまった。ガクッ。

そんなわけでシラフのまま本作を。満席でした。
顔はさておき、私のツボ、大好きなベン・スティラーの監督・主演作です。

ニューヨークの伝統ある雑誌、ライフ誌のネガフィルム管理部の社員ウォルター。
ネガがひしめく薄暗い部屋に勤務するのはウォルターと部下のヘルナンドのみ。

空想癖があるウォルターは、他人と話しているときも意識が飛んで空想することしばしば。
ひそかに想いを寄せるフォトアカウント部のシェリルに対しても、
空想の中では救えるが、実際には声をかけることすらできない。
子持ちの彼女がパートナー探しのサイト“eハーモニー”に登録したことを知り、
ウォルターも登録してみるが、彼女に接触できないまま。

ある日、会社の事業再編のため、ライフ誌の廃刊が決まる。
事業再編担当者として本社からやってきたのはいけ好かないテッド。
社員のクビを次々と切る気満々の彼のもと、ライフ誌最終号の編集を進めることに。

ライフ誌最終号の表紙を飾るのは、フォトジャーナリストのショーンが撮影した写真。
ショーンは世界各地を飛び回る冒険家で、これまで素晴らしい写真を撮ってきた。
そんな彼がウォルターにどこかから送ってきた数十枚のネガフィルム。
その中の25番目のネガを表紙に使えと言うのだが、なぜか25番目だけが欠けている。

前後のネガフィルムからショーンの居場所を推定したウォルターは、
25番目のネガを受け取るため、ショーンを探して旅に出るのだが……。

壮大なスケールを感じさせる予告編から想像すると、
ちょっと物足りない印象を持つかもしれません。
私の隣席だったカップルは「えっ、これで終わり?」とつぶやいていましたし、
豪快にいびきをかいて眠っているお客さんもいました。
けれども私はラストシーン、最終号の表紙を見て泣きました。嗚咽するぐらい。(^^;

長年ネガフィルムの渡し手と受け手でありながら、
顔を合わせたことはなかったウォルターとショーン。
そんな相手にお互いに敬意を払って仕事しつづけてきたふたり。
ショーンはウォルターの仕事をきっちり評価し、
こいつになら俺の写真を預けられる、そう思っていました。

雑誌の出版に関わる人が観れば、よりグッと来るはずです。
こんなことがあるからこそ、雑誌をつくりつづけようと思えるのでは。

時代はどんどんペーパーレス化してゆきますが、
私はやっぱり紙で読みたい、書籍も雑誌も。

海に飛び込んだりヒマラヤに登ったりして携帯が通じるわけがない、
なんてことは言いっこなし。
誰がなんと言おうと、私は好きな作品です。

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