夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

教習所にて

2004年10月07日 | 映画(番外編:小ネタいろいろ)
スカパーで『ライセンス』という短編映画を観ました。
日系人男性がアメリカで車の路上教習を受けます。
教官はガタイのでかい強面の男。
緊張する主人公に向かって、ドライブスルーに寄れと言ったり、
車内に女性を連れ込んだり、教官は好き放題。
10分程度の作品を観るあいだに、
自分が教習所にかよっていたころのことを思い出しました。

教習所によっては、好きな教官を指名できたり、
目安箱のようなものが設けてあって
文句の言いやすいところもあるようですが、
私がかよった教習所はそんなことはありませんでした。

ある日、ロビーで女の子ふたりが
「13号車の先生、サイアク~。めちゃめちゃ嫌みやねん。
次にあの先生に当たったら、パスするわ」と話していました。
いろんな噂を総合すると、どうもその先生は人気最低の様子。
当たりませんようにと祈っていると、バッチリその日、私は13号車に。

登場した先生はまだ若くて、Mr.オクレ似。
その日まで順調に課程をクリアしてきたのに、
開口一番、「今日は絶対通さへんからな」。
走る気、なくなるやん。
その後は「どうせ俺は嫌われ者やし」と始まって、
ず~っとひたすら嫌み口調。

泣きそうになりました。
だけど、その先生に「ハンドル操作が下手や!
盆まわして練習せぇ!」と言われたのが悔しくて、
家に帰って練習しましたがな。
ほんまにお盆まわして。

それから3回ぐらい後に、私は再び13号車に。
当然こちらのことは覚えていない先生に、
今度は私が開口一番。
「先生、覚えてはらへんと思いますけど、私、この間、
先生にハンドル操作が下手やって怒られたんです。
盆まわして練習せぇって言われて、めっちゃ悔しかったから、
ほんまに盆まわして練習してきました!」。

そしたら、先生、ワロてる。
なんや、笑うんやん、この先生でも。
先生の身の上話まで聞かされて、無事にマルをもらって、
最後は「おう、楽しかったわ。がんばりや!」と。

そして、思いました。
根っからヒネた悪い奴なんておらんやんって。

それにしても教官っていろいろ。
ラブホテルの前で「はい、そこでウィンカー出して」と言ったり、
高台では「ちょっとサービスや。ハンドル持っといたるから、夜景を見てみ」と言う教官。
女性同士で教習所の昔話をしていると、
どこでも少なからずこんなことがあるようですが、
生徒が男性の場合って、教官はどんな話してはるの?

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