夜な夜なシネマ

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『友へ チング』

2002年12月13日 | 映画(た行)
『友へ チング』(英題:Friend)
監督:クァク・キョンテク
出演:ユ・オソン,チャン・ドンゴン,ソ・テファ,チョン・ウンテク他

去年の韓国映画。
公開されたときは韓国版『スタンド・バイ・ミー』と
評されていたようです。

仲良し4人組の少年たちはどこへ行くにも何をするのも一緒。
高校を卒業してそれぞれの道を歩みはじめる。
4人のうちのひとりは、ヤクザの組長の息子、ジュンソク。
家業の葬儀屋を継ぐことに抵抗していたドンスは
ジュンソクと敵対する組の片腕となる。
「チング」とは「親旧」と書いて長い永い友だちのこと。

組の若い者に「相手が『いま殺されている』と感じるように殺せ」
と刃物の使い方を教え込むジュンソク。
そんな教訓を守る若い者にこれでもかと言われるほど刺されて、
「もういい。じゅうぶん食らった」と微笑んでつぶやくドンス。

若い者がジュンソクのことを思って殺ったことだったけれど、
裁判の席でジュンソクは「自分が指示したことだ」と証言する。
4人組のうちの優等生に「なぜあんな証言をした」と問われたジュンソクは
「かっこ悪いから」と答えます。
「俺もドンスもヤクザだから。ヤクザはかっこよくなくちゃいけない」と。

なんでか男の友情物語のほうがジーンときます。

ヤクザネタだと一昨年の香港映画『ザ・ミッション 非情の掟』(1999)、
これはオチも含めて超オススメ。

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