『Mr. Long/ミスター・ロン』(原題:Mr. Long)
監督:SABU
出演:チャン・チェン,青柳翔,イレブン・ヤオ,バイ・ルンイン,有福正志,諏訪太朗,
大草理乙子,歌川椎子,真下有紀,山崎直樹,瀬口寛之,水澤紳吾,福地祐介他
年末にシネマート心斎橋で4本ハシゴの3本目。
なんだかんだ言って心斎橋は家からそんなに近くない。
右脚は腫れたままだから、相変わらず出かけるときもナマアシのままだし、
寒いなぁ、面倒くさいなぁと思いつつも心斎橋まで行ったのは、
本作を観たい気持ちが勝ったからです。
大好きなSABU監督が、台湾の人気スター、チャン・チェンを主演に起用するという。
日本/香港/台湾/ドイツ作品。
ナマアシで寒くても観に行ってよかった。
昨年劇場で観た作品のベストにしてもいいほど好きでした。
凄腕の殺し屋ロン(チャン・チェン)は台湾でひとつ仕事を片付けたあと、
次の仕事の依頼を受けて東京へ。
ところがその仕事に失敗、ヤクザに拉致されておしまいかと思われたとき、
「俺の女を返してくれ」と叫びながら賢次という男(青柳翔)が飛び込んでくる。
ヤクザと賢次が揉めている間にロンはなんとか脱出。
重傷を負ったロンが逃げ込んだのは、北関東の田舎町。
ひと気のない路地に横たわっていると、少年ジュン(バイ・ルンイン)が現れて、
消毒薬やら包帯やらどこかの畑からくすねてきた野菜やらを置いていく。
ロンの台湾での表の姿は料理人。
廃屋で調理器具を調達すると、軒先で料理を始める。
鍋の匂いに釣られてやってきたジュンは、驚いたことにロンの話に中国語で答える。
「おまえ、中国語がわかるのか」と聞くと、「ママが台湾人だから」。
ジュンの家を訪ねてみると、そこにはジュンの母親リリー(イレブン・ヤオ)が。
シャブ中のリリーをロンは縛り上げ、家から出られないようにする。
禁断症状に苦しむ母親の姿に胸を痛めながら、これはママのためだと耐えるジュン。
そんなジュンとリリーの面倒をみるロン。
一方、軒先を通りかかった近所の住民は、ロンの料理の腕前に驚く。
住民の集まりで料理をつくるはめになったロンに、みな大騒ぎ。
日本語をまったく話せない謎の男前料理人にお節介の嵐を浴びせる。
廃屋に次々と家具を運び込むばかりか、生活費も要るだろうと、
神社の境内で牛肉麺の屋台を出せるように手配。
ロンの屋台はその美味しさでたちまち評判となるのだが……。
ロンとリリーとジュン。
3人がどうかこのまま幸せでいられますようにと祈りながら観ました。
でもSABU監督のことだから、きっとこのままでは終わらない。
そうしたらやはり予感的中で、絶望の淵に落とされました。
なのに。このラスト。号泣。
もうほんと、こんなラストを持ってくるとは、憎たらしいなぁSABU監督。
いったん吸いついたら離れない「すっぽん村」の人々。
日本語はしゃべれないという設定なので、ほとんど台詞なしのロンが最後に見せる表情。
たまらんぐらい良い作品でした。
SABU監督、サイコー!
監督:SABU
出演:チャン・チェン,青柳翔,イレブン・ヤオ,バイ・ルンイン,有福正志,諏訪太朗,
大草理乙子,歌川椎子,真下有紀,山崎直樹,瀬口寛之,水澤紳吾,福地祐介他
年末にシネマート心斎橋で4本ハシゴの3本目。
なんだかんだ言って心斎橋は家からそんなに近くない。
右脚は腫れたままだから、相変わらず出かけるときもナマアシのままだし、
寒いなぁ、面倒くさいなぁと思いつつも心斎橋まで行ったのは、
本作を観たい気持ちが勝ったからです。
大好きなSABU監督が、台湾の人気スター、チャン・チェンを主演に起用するという。
日本/香港/台湾/ドイツ作品。
ナマアシで寒くても観に行ってよかった。
昨年劇場で観た作品のベストにしてもいいほど好きでした。
凄腕の殺し屋ロン(チャン・チェン)は台湾でひとつ仕事を片付けたあと、
次の仕事の依頼を受けて東京へ。
ところがその仕事に失敗、ヤクザに拉致されておしまいかと思われたとき、
「俺の女を返してくれ」と叫びながら賢次という男(青柳翔)が飛び込んでくる。
ヤクザと賢次が揉めている間にロンはなんとか脱出。
重傷を負ったロンが逃げ込んだのは、北関東の田舎町。
ひと気のない路地に横たわっていると、少年ジュン(バイ・ルンイン)が現れて、
消毒薬やら包帯やらどこかの畑からくすねてきた野菜やらを置いていく。
ロンの台湾での表の姿は料理人。
廃屋で調理器具を調達すると、軒先で料理を始める。
鍋の匂いに釣られてやってきたジュンは、驚いたことにロンの話に中国語で答える。
「おまえ、中国語がわかるのか」と聞くと、「ママが台湾人だから」。
ジュンの家を訪ねてみると、そこにはジュンの母親リリー(イレブン・ヤオ)が。
シャブ中のリリーをロンは縛り上げ、家から出られないようにする。
禁断症状に苦しむ母親の姿に胸を痛めながら、これはママのためだと耐えるジュン。
そんなジュンとリリーの面倒をみるロン。
一方、軒先を通りかかった近所の住民は、ロンの料理の腕前に驚く。
住民の集まりで料理をつくるはめになったロンに、みな大騒ぎ。
日本語をまったく話せない謎の男前料理人にお節介の嵐を浴びせる。
廃屋に次々と家具を運び込むばかりか、生活費も要るだろうと、
神社の境内で牛肉麺の屋台を出せるように手配。
ロンの屋台はその美味しさでたちまち評判となるのだが……。
ロンとリリーとジュン。
3人がどうかこのまま幸せでいられますようにと祈りながら観ました。
でもSABU監督のことだから、きっとこのままでは終わらない。
そうしたらやはり予感的中で、絶望の淵に落とされました。
なのに。このラスト。号泣。
もうほんと、こんなラストを持ってくるとは、憎たらしいなぁSABU監督。
いったん吸いついたら離れない「すっぽん村」の人々。
日本語はしゃべれないという設定なので、ほとんど台詞なしのロンが最後に見せる表情。
たまらんぐらい良い作品でした。
SABU監督、サイコー!