風そよぐ部屋

ウォーキングと映画の無味感想ノート

京都仏教会企画・京都非公開文化財特別拝観~その二

2008年03月14日 | 国内旅行
京都仏教会企画・京都非公開文化財特別拝観 その二 2008/3/9~10

方丈(東西にある)

法堂
 
法堂正面の勾欄・卍くずし模様

隠元禅師蔵

黄檗宗寺院名単

本堂内[白い座布団様はそこで本尊に向かってひれ伏すためのもの]

本尊釈迦牟尼仏

十八羅漢像

祖師堂内部の達磨禅師像

開山堂


・萬福寺では、一般対象の座禅研修を行っている。
個人の体験座禅は1時間/千円、
5人以上揃うと掃除をしたり座禅を組んだり精進料理を食したりの一泊研修を8千円で体験させてくれるとのこと、
また中国式精進料理=普茶を三人揃うと味わうことが出来るとのこと(値段は聞き忘れた)
・萬福寺は今回の旅で一番のお薦めスポットだ。
全てを開放する姿勢は、宗教はそもそも民衆に開放されてこそという根本姿勢だと思う。
 金閣寺では、何かの拍子に結界をわずかに超えただけでセンサーがなり、職員が飛んできて頭ごなしに怒るのだ。

平等院[養林庵書院、観音堂、鳳凰堂特別拝観]

養林庵書院・入口[未公開・写真禁]




藤棚


鳳凰堂[特別拝観]

鳳凰堂中央

鳳凰堂後部


観音堂

蓮華手菩薩像


最勝院


不動堂


沈殿・地蔵尊


源頼政の墓


羅漢堂
 

船乗観音堂


鳳翔館

良くできた博物館だ。
鳳凰堂内部の壁画の複製や雲中供養菩薩像の一部[本物]が移されて展示されている。

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以上で、本ツアーは終了、新幹線出発まで時間があったので本願寺を参拝した。

東本願寺


本堂


興正寺外観




西本願寺


本堂

本尊[開放されていて、撮影出来る]


東本願寺・西本願寺とも巨大だ。
夕方だったが、日本人より外人の方が多かった。
境内はただ広いだけで殺風景で両方とも御影堂は工事中だった。

京都駅18:00[ひかり382]東京駅20:43

今回はクラブツーリズム主催のツアーだが、妻は休暇が取れず一人で参加した。
特別拝観、一人部屋と言うことで、60800円と、一般ツアーと比べると高かった。
参観料はだいたい500円ほどで、特別拝観料は千円程度とのこと[約1万円]
全日空ホテルはシングル朝食付きで15000円、これが高い、
新幹線代は約25000円、昼食代1500円その他ってことか。
一人参加者も8人いた。男は二人だけ、水越さん、とても穏やかな人だった。
浅草の人で、東本願寺の参拝を終えて帰ろうとした時会ったのは、縁を感じた。

六つのお寺をガイド[住職、僧、学芸員、職員]の説明を聞き、
その後、自由時間がかなりあって、ひとりでゆっくりと見学することが出来た。
ツアーにありがちな多くを慌ただしく見学しないのは、よい。
バスガイドは、色んなことを知っている人だったが、やはりシャベリ過ぎ。
控えめな雑学知識がちょうどよい。

禅、というと“枯山水”の世界がイメージされ、
それは“わび・さび”と連結イメージされるのではないだろうか。
枯山水の庭園が禅寺に普及したのはその創建時からではないのではと私は思うのだが。
禅の思想が生まれたのはかなり後世だと想像する。
禅の思想は、個人の悟り=修行を中心に考える。
しかし、原始宗教・山岳修行信仰の時代とはかなり違って生まれたのだと思う。
わびさびの思想は、金持ち・支配階級のディレッタント=遊び、と言うのが私の考えだ。
それがいつしか、禅と結びついたのだと私は思う。

今回、期せずして、宗派の違う、三つの禅寺をめぐった。
いずれも広大な敷地を誇るが、趣は三者三様だった。
だが、禅=わびさび=質素とのイメージではない。
萬福寺が一番豪快ではあるが、質素という感じであった。
斎場、座禅堂など日常の修行が長く、静かに行われてきた、と感じる。
萬福寺は中国様式をそのまま残すという。
中国には行ったことがないが、韓国の宮殿の作り・配置と似ていると思った。
大きな門=殿が一直線に伸び、その間に広場を持ち、左右に建物を従える。

一口に、仏教、禅、というけれども、おおざっぱに一つにはくくれない。

即成院、聖護院は境内は広くはなかった。
龍安寺、金閣寺、萬福寺、平等院の境内は実に広大であった。
仏教の宗派もたくさんあって、仏教の教えについては知らない。
世界の宗教・宗派・信仰も同様にたくさんある。
人類が誕生してどのくらいの時間が過ぎたのだろう。
たくさんの宗教・信仰が生まれただろうが、
人の世と人と人の関係は良くなっているとは思えない。
だからこそ宗教・信仰はまたあるのかもしれないが…。

総じて、満足の旅であった。


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