maruの下手の横好き写真とつぶやき
写真を撮ったり、音楽(クラシック・ロック)をよく聴き、読書は古典(主に哲学中心)がメインです。全体主義社会の動きに警戒。
 



ちょうどひと月前、「この世界の片隅に」を見ました。

昨年、「君の名は。」を見ました。

どちらも、細かい部分まで話を組み立ててあって、
かなり集中して見入ってしまう話でした。

映画館から出たときの、現実世界との落差を感じるくらい、
映画の世界に浸っていましたが、この世界に・・・の方が、
ギャップが凄すぎてショックが大きい。
しかも、後になって、ああじゃないか、こうじゃないかと、
じわじわと余韻が続く。
ある意味、恐ろしい映画でした。なかなかないです。

その後、原作を3冊一気に買って、1回読み、
さらに気になるところを探して、部分的に読み直し、
先週は最初から通して読んだ。

映画には映画の、原作には原作の良さがあって、
互いに補完しあっている珍しいパターンで、両方ともいい。
映画が単に都合上一部分をカットしただけで終わってない。
セリフも一部変えたり、映画だけ出てくるシーンもあったりする。
もちろん、カラーだし、音も迫力あるし、原作では表現できない部分を出している。
声優もすばらしい。
実写だと俳優の顔が目立ちすぎて、役そのものに見えず、
物語の良さが半減することが多いから、アニメで良かった。
(しらべたら、TVドラマでもあったんだ・・・全然知らなかった)

原作だと繰り返し読めるので、一コマ一コマ丁寧に読み進める。
映画で見逃していた細かい部分にも気づいたり、それに、表現の手法が色々あって、
何を表現したくて、この絵、コマ割りになったのか、思わず考えてしまう。

この話は、人によって、テーマが違って見えるのではと思えるほど、
多重性のある内容だし、脇役の人たちの境遇まで注意していくと、
物語が一深みを増す。なかなか癖になる映画で、先週もう一回観に行った・・・よかった。

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