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日々、小さな楽しみを見つけて・・・

本 治部の礎

2017-05-22 | 

「治部の礎」  吉川永青 著

中々面白い本でした。

 

信長に仕え

秀吉に仕えた

頭脳明晰な男

石田三成

治部は

単に忠誠でこれらの大将に仕えたのではなかった。

ひたすら泰平な世を願っていたのです。

 

一方

秀吉に仕えながらも

常に大将の座を狙っていた

家康との

関ケ原の合戦で

この戦術に長けた治部も

勝利の分がありながらも

戦意を失った味方故に

ついに

夢達せぬまま

命を落とすことになるのです。

 

最後に

堂々と

家康にその心を伝え

三成の意思が通じたか

家康が天下を取って

戦国の世は泰平になり

200年もの長きに渡って

世の中を治めることになるのでした。

 

この本を読むまでは

三成という人物は

なにか、生意気な暗いイメージを持っていました。

そして

加藤清正や福島正則の様な

強い武将の方に魅力を感じていたのですが

全く180度の転回で

私の抱いていたイメージは変わってしまいました。

 

三成の戦術は

将棋の様な

正に机上の戦術だったわけで

それを

秀吉は深く理解していて

この武将を可愛がったのでしょう。

自分を悪者にしてでも

自分が犠牲になっても

主君をたてる事に寄って

うまく

その場を作っていったのだと思います。

 

 

 

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