声の仕事とスローライフ

ただ今、仕事と趣味との半スローライフ実践中。遠方の知人友人への近況報告と、忘れっぽい自分のためのWeb忘備録です。

縁の下の力持ち

2017-11-17 05:10:44 | Diary
昨日の『音楽まつり』でのこと、

華やかなステージでのドリル演奏中、

私が座っていた席の近くで急病人が出るというアクシデントがあった。


ちょうど、タイの軍楽隊が出演中の事だった。

3階最前列の席で、“その異変”は起こった。

突然、意識を失ったらしい高齢男性の、
付き添いの人らしい中年女性が、

近くの通路にいた案内係の男性隊員に“急”を知らせた。

隊員は、すぐに無線で連絡を取ったらしく

たまたま観客?として居合わせた医師らしい男性が駆けつけ人工呼吸を何回か行った後、

( AEDを…)

という無線連絡する声が聞こえ、

その後すぐに、

6人の救護班らしい男性隊員が来て、

暗転の客席で、意識を失ったままの老人を
仰向けの寝たままの状態で担架もなしに運び出した。

最初の通報から運び出すまで、3、4分だろうか…

運び出すとき、私のすぐ横を通って行ったが、
足元の真っ暗な急な階段を、

足音もさせず、

そっと運び出す、
その緊急対応の素早さには正直、驚いた。



『音楽まつり』は、圧倒的に高齢者が多いイベントだ。

11月の寒空の下で、開場前に来て早くから並んで待っている人も多い。


しかも、今回の場合

“抜刀隊”や“軍艦マーチ”が演奏された直後のことだ、

急に血圧が上ることも考えられる…。

付き添いの年配女性が、手荷物を持って出て行くとき白い“海軍”風の帽子を手にしていたが、

急病人は元軍人か海上自衛隊のOBなのかもしれない…。


その後、どうされただろうか…。


イベントを成功させるには、
事故や怪我がないことが最低の条件になる。

武道館を満杯にさせる『音楽まつり』は、
今年からインターネットのみの応募になったと聞いているが、

それでも申し込みは、
6倍を超える人気だったという。


これだけの人が集まるイベントでは、
あらゆる事態を想定してシミュレーションが行われる。

体調を崩す人が出ることも予測済みなのだ。


昨日のステージでは、フィナーレの直前に

“縁の下の力持ち”として施設準備等に関わった三十四普通科連隊の隊員たちが紹介されていたが、

彼ら意外にも

実は多くの陸海空の隊員たちが
このイベントを成功させるために配置されている。


武道館入り口付近で、
観客を並ばせ誘導する隊員、

観客の手荷物検査に当たる隊員、

観客席の通路で、足元注意を促し案内する隊員…

そして、今回のようなアクシデントを想定した救護を受け持つ隊員、

彼らは、決して目立たずに黙々と自分に与えられた任務に当たっているが、

その仕事ぶり、
特に“報・連・相”は徹底している。

これも、日頃の訓練の賜物だろう…。

昨日は、それを目の当たりにした。


あの御老人の1日も早い回復を祈ろう。










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