Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

賞月観星

2018年10月09日 22時02分35秒 | 双眼鏡 関連
丁寧な双眼鏡レビューの記載のある「賞月観星」さんは、双眼鏡・接眼レンズなどをお作りの方のようです。
http://blog.livedoor.jp/forrest1437/archives/67965554.html

お作りの中にスペックとして最も欲しい 6、7 倍の 32mm があります。8x32 を持っているので重複しているように思われますが、その倍率の差は結構大きいのです。で、「 PLEASING HR 6.5×32 WP 」を「天文ハウス TOMITA 」さんの EC サイトで購入しました。ED ガラスを使用した ダハ型です。性能は新しいポロ型の方が良いとのレビューがありますが、歌舞伎座で使うことを考えるとダハ型しか選択できません。


拙宅に届いた 2 日の夜が快晴でしたので、酔眼ながら β Cyg、M31、M45 などを観望。倍率が低いこともあり手振れが目立たないので、β Cyg が分離している気がしてくるのが不思議(笑)
また、M45 でもアルキオネの上の 6.3 等星が分かりやすい順でも 6.5x32 は 8x32 より分かりやすいです。全体感としても、点像も流れませんし、周辺もまずまず優秀。
保有物件のなかでは、結局、手振れ補正機能が天体には抜群の効果を発揮して Canon 10x42 がダントツの見え方です。差のある次点が Zeiss Dyalit 7x42、僅差で 32mm 勢が続きますが、32mm 対決だと手振れの目立たなさで 6.5x32 も頑張って、Zeiss Victory FL 8x32 と対象次第と云う感じです。送料込で実売 20 千円強ですから 10 倍の差なので、抜群の Value for money です。
天体観望における現状の評価は、10x42 IS >> 7x42 > 8x32 ≧ 6.5x32 。

一方で、4 日の朝に偶々近くの電線に四十雀が来ていたので、ベランダから見比べると、倍率と色収差から 8x32 が良いですね。フワッとした羽毛の感じがはっきり判るのが 8x32 でした。6.5x32 は少しベタっとしたイメージ。四十雀が飛んでいったので、7x42 と 10x42 は比較できませんでした。その後で電柱の碍子や電線で色収差をチェックした処、少ない方から 8x32 >> 10x42 ≧ 6.5x32 = 7x42 ですかね。もっとも、色収差が最大だからと言って、7x42 が一番ダメなわけではなく、立体物を見ていて楽しいのが 7x42 なのです。

先日の歌舞伎座での実使用の感想は、実視界の広いのは良い、です。明るいことについては、肉眼より明るく感じるのですが、Victory 8x32 FL 程の圧倒的な感激はありません。また Ultravid 8x20 のときに感じた「こんなに小さいのに肉眼より明るい!」という驚きもありません。或る意味、普通によく見えました(笑)

6.5x32 の欠点は、(仕様を見て解っているのですが、やはり)本体が長くて 32㎜ のダハ型にしては携行性が落ちること、ケースのストラップがプアなことの 2 点。但し、後者は本体のストラップ(これは首にクッション性の素材を使った立派なもの)をケースの外側に出して持てば良いので、大きな問題ではないですけどね。

実は、若干の光軸のズレがありそうで、他の 3 機と異なり少し「脳内変換」をして像を整えているような気がしております。暫く使った後、機会があれば続報を書きます。

現段階での評価は、Value for Money が驚異の高さである、として強くお勧めできます(この価格帯では Papilio II 6.5x21 も同様に Value for Money が良いので、お勧め)。もっとも、「余は Value for Money なぞには興味はない。絶対的な性能を所望じゃ」と仰るお大尽さまにはお勧めしません(笑)

http://www.y-tomita.co.jp/binocular/moon-viewing-star/mv001.html

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