Leikon's Photo Diary

写真とカメラなどに係わる独り言

三月大歌舞伎 昼の部

2017年03月04日 23時58分00秒 | 歌舞伎
本日も誤認衆の H 口怪鳥のご厚意で歌舞伎座に芝居見物。お目当ては松嶋屋さんの碇知盛です。

先ずは「明君行状記(めいくんぎょうじょうき)」から。梅玉の光政は良いとして、亀三郎が滑舌が良すぎて煩いです。それに、真山青果の台詞のしつこさが輪を掛けています。

続いてお目当ての「義経千本桜」から「渡海屋」と「大物浦」です。渡海屋で相模五郎等を放り出す処から決まっています。巳之助の魚尽くしもまずまず。障子が開いて白い狩衣、銀の甲冑の銀平。シビれます。
さて、色々あって血塗れの知盛。矢を抜いて血を舐める凄まじさ、安徳帝に諭されて泣き笑いの心情。流石は仁左衛門丈。たっぷりと堪能しました。そして、クライマックス、岩に登る足取りからして、聖人の趣きすら漂わせています。碇の縄を巻いて入水。終わってしまうのが惜しい気持ち。大満足!
そうそう、安徳帝の右近クン、可愛い!

最後に「十世 坂東三津五郎の三回忌追善狂言 神楽諷雲井曲毬(かぐらうたくもいのきょくまり)どんつく」を巳之助さんが行いました。時々、ハッとするほど似て見える時があります。私はそれだけで満足でしたが、家内は、オカメの面を被った時の女踊りとの切替にメリハリが無いと話しておりました。



お供は、家内が Zeiss 4x12、私が Victory 8x32 です。


【本日の演目:昼の部】

一、明君行状記
梅玉の池田光政、亀三郎の青地善左衛門で、妻ぬいを高麗蔵、山内権左衛門を團蔵など。

二、義経千本桜
渡海屋
大物浦
渡海屋銀平実は新中納言知盛を仁左衛門(吉右衛門)、女房お柳実は典侍の局を時蔵(玉三郎)。梅玉の源義経(故 富十郎)、彌十郎(段四郎)の武蔵坊弁慶に巳之助(歌六)の相模五郎。銀平娘お安実は安徳帝を市川右近クン等。
( )内は、2009 年 10 月に観たときの役者さんです。

三、神楽諷雲井曲毬
どんつく
荷持どんつくを巳之助、親方鶴太夫が松緑、太鼓打が亀寿。菊五郎の大工、魁春の白酒売、時蔵の芸者、海老蔵の若旦那、他に彦三郎、團蔵、彌十郎など。