Love our lives

人生の一コマ一こまを 愛し慈しんで 残したい。
ステキな庭のバラを! 旅行のスナップも そして大切な家族の素顔も!

映画 祝の島

2011年07月16日 21時27分46秒 | Movies


 若い 女性の監督さんでした。上映後 舞台に立ち 撮影時のいろんな 思い出を語ってくれました。監督さんは 自分の想いをフィルムに残し それを多くの人々にアピールできて なかなか 遣り甲斐ある また自己満足出来る仕事だと思う。この 監督も これだと思ったら とことん現場に入って掘り起こしてくる。
 さて この映画の 登場人物の台詞で心に残っのは
自然からは ええとこどり は出来ない! それなりの 努力を必要とするのだよ と。

 更にもう一つの台詞 この祝い島は平地が少なく 急斜面を切り開いて水田を造っている。ここまで作るのは親またその上の上の世代からの努力の積み重ねにより築かれてきたものである。自分や自分の子どもはここで取れた米で生きてこれた。しかし、ここも耕作する者がいなくなり、米を作る必要が無くなれば自然に戻してやればよい、というこの今なお耕作している男性の言葉である。
 もう一つ これは 監督の姿勢ですが この映画は 原発反対の趣旨なのだが そのような場面はない。島の人々が 昔からの生活を大事にしたい 豊かな海と山の自然を守りたいという姿を現している。 それが暗に 原発と保証金を拒否することの理由として示されている。


マラソン       チョン ユンチョル 監督

2010年05月01日 07時26分27秒 | Movies

   マラソン        チョン ユンチョル 監督

 久しぶりの韓国映画です。今までは恋愛物がほとんどだったのですが今回は違いました。

 ある一家の長男が 自閉症でした。小さい時には母親はその子を育てるのに自信を失い家族で行った混雑する動物園の中でその手を離したしまったのです。やっと見つけたわが子を抱いて決してもう離すまいと決心する母親。母親はこの子の為にと思いマラソンを勧めることにした。有名なマラソンコーチを訪ねてお願いもした。このように生きる母親からは やがて 夫も次男も離れていってしまう。そんな彼女の願いはこの子が自分より1日でも早く死んでくれること、とコーチに告白する。 そんな中自分がストレスの為胃潰瘍になって倒れてしまう。 自閉症の子は20歳を過ぎても治らず、自分も周囲からもそんなにしてやっても一体何が変わるのかと思いつつ病院のベッドの中でマラソンは私の押し付けであったかも知れないと後悔する。 しかし、コーチと目ざしていたマラソン大会に、息子は自分でゼッケンをつけて参加してゆく。   この話は韓国での実話にん基づいているようです。

 昔、長野SO大会があり、その時我が家でも韓国のスケート選手二人のホームステイを受け入れました。 自閉症の子もいました。その時のことを思い出します。

 韓国映画はてんぽがスローだといわれ、日本ではやや敬遠されがちに思われているようですが、味方を変えれば丁寧にさまざまな要素を取り込みながら、観るものに余韻を残しながら進んでゆく、印象深い作品となっているようです。言い方を変えれば日本映画は、ストーリーのスマートな展開だけで上滑りというか、後に残る印象が薄いようにも思えます。   

 連休は また韓国映画を探します。

 

 写真は善光寺さんで見つけた可愛いお地蔵さん


映画  One true thing

2010年01月21日 09時22分55秒 | Movies

     One true thing      1998年  アメリカ映画

 家族4人の幸せそうな家庭で、父親は大学教授、母親(メリルストリープ)は専業主婦、弟は大学生、そして主人公はNYで記者として頑張っている姉である。 そんな中で母親がガンの末期になりつうあるので お前にNYから戻って来て家事を手伝ってもらいたいと父親から云われる。 彼女はNYでの仕事を諦めて家事を手伝うようになる。母親は楽観的に町の仲間たちと慈善事業や、パーティーを楽しんでいる。彼女はそんな小さな世界で満足して生きている母親の生き方が最初は嫌で気に入らなかった。

 やがて母親の病気が更に進行して行くのだが、父親は忙しいと言って全く手伝う様子はない。そのうち父親が不倫をしているのを知ってしまう。そんな中母親が彼女に話す。“私は家族のことは何でも知っている。長い間には我慢することも覚えた。”そして幸せそうに映っている家族の写真を見せながら“ここからもし一人が欠けたりしたら(たとえば離婚)これまでの幸せは一挙に消えてしまうのだと。”だから些細なことは我慢をするのだということなのかな。

 題のOne true thing 問いのはどの様に結びつけてよいのかは分からないが、母親の家族とも町の仲間友人たちと楽しく人生を送ってゆく母親の姿が次第に主人公にも理解されて行くのが分かる。母親のメリルストリープのアカデミー賞候補になるだけの素敵な演技がひかっていたが、主人公の女性も地味ながら堅実な演技で良かった。

 いやこの題は、最後母親が泣くなり墓地に埋葬したとき父親と主人公の二人の会話の中に鍵が隠されていたのかも知れない。

 

 写真は EHT キャプテンクリスティー               真冬にもかかわらず日当たりの良い廊下で、こんなにす晴らしい花をつけてくれました。 花びらの多い大輪のピンクです。


映画 カムイ外伝     崔 洋一 監督

2009年11月11日 19時59分15秒 | Movies

  映画 カムイ外伝   崔 洋一 監督

 今年の正月に 読んだ 田中優子さん著の カムイ伝講義 を思い出して、観に行ってきました。 田中さんの著書では江戸時代の身分差別の在る世界の中でも、その世界の中では安心して暮らしてゆける。また、不満が在るときは、部落総出で代官に直訴、押し寄せてゆく、そうして社会を暮らしやすくしてゆく。そういった江戸時代の人々の生活を教えてくれた。 

 ま、残念ながら、私の期待とは異なり今流行のCGを駆使した アクション映画でした。 主人公の松山ケンイチさん、CGを使いながらも、この映画の為に、ずいぶん体を鍛えたであろうと思いました。

 

写真は 今年の庭での収穫の一部です。 トマトにゴーヤ 最後かな


ミリオンダラーベイビー

2009年09月28日 06時19分44秒 | Movies

 ミリオンダラーベイビー  監督クリントイーストウド

 貧しく13歳からこれまで今は31歳までずっとウぇィトレスをして暮らしてきた女性、マギー(ヒラリ-スワンク)、がボクシングを習いにジムにやってきた。ジムのボスであるフランキー(イーストウッド)は初め相手にしなかったが、やがて彼女の熱意にトレーナーを引き受けるようになった。その後マギーは試合にも出る様になり、連戦連勝を続ける。しかしチャンピオンとの試合で相手のラフなパンチで頚椎を損傷し、首から下が動かなくなる。更に片足も切断せねばならなくなる。このままこれから一生この姿で生きていかねばならぬことを知ったマギーは、フランキーに頼む。このまま死なせてくれと。 このボクシングを始めて1年半の間に、自分は思っていた以上の人生を楽しめたと・・・。悩むフランキーは、仲間に相談する。すると”彼女がいい人生だったと思えることが大切なのではないかと”

 実に心に残る映画である。イーストウッド、を初め、その他の役者も良い演技をしている。 マギーが最後まで天真爛漫に駆け上って行くが、最後にどん底に突き落とされ、その落差が却って非常に痛ましく感じられる。

 どのような体になっても、命を存えるか、或いは燃焼すればそこで断ち切っても良いかという判断は、この場合明らかに後者であろう。

 自分は いい人生だったと言って 死んでゆけるように!


誰も知らない    是枝 裕和

2009年09月25日 07時36分18秒 | Movies

  誰もいなくなた   是枝 裕和 監督

 今回2回目です。  最初に見たときの 映画の内容と

 主題歌?のタテタカコさんの曲が印象に残って

 もう一度しっかりと見たかった。

 内容は 母親が 生んだ子どもたちをマンションに

 置き去りにしたまま、消えてしまう。子どもたちは12歳の長男から

 4歳までの4人。

 彼らは戸籍にも登録されてはいない。

 始めは送金もあったが、やがてそれも無くなり、

 電気、水道も切られ。  ふとしたことから年少の次女が

 死んでしまう。長男は 飛行場に 運び埋めてやる。

 誰も知られずに 生まれなくなってゆくのだ。

 親の無責任。  こんな時代なんか。

 バックに軽いストリングが流れてたんたんと話が進んでゆく。

 

 写真は ER バターカップ  大好きです!!!

  


秒速5センチメートル   新海 誠

2009年03月28日 16時57分24秒 | Movies

アニメ映画 秒速5センチメートル  新海 誠

久し振りに NHK のアニメ映画を観た。 そのきっかけは、主題歌 One more time,one more chance が予告で何度も流されて、とても気に入っていたからです。   桜の花びらの散り落ちてゆくスピードが秒速5センチメートルということである。

 二人の小学校の転校生が、周囲のいじめなどから仲良くなった。春 桜の咲き誇る下で来年もまた二人で見られるといいねと約束し合った。ところが中学になり女の子は群馬の地方に転校となってしまう。離れ離れになった二人だが、或る時女の子から困ったと苦しみのあまりの電話を受け、男の子は一人で女の子の住む町へ電車で会いに行く事となった。しかし、生憎その日は吹雪で電車が大幅に送れ、男の子は女の子に家に帰ってもらいたいと思いながらもようやくたどり着いた駅にはやっぱり彼女は待っていてくれた。用意してあったお弁当を二人で食べながらその晩は過ごした。 続いて今度は男の子が鹿児島県種子島に転校となってしまった。 そこでは、主人公はそこの高校の女生徒で、この男の子に想いを寄せている。この子はサーフィンに凝っているのだが、今度こそ自分の気持ちを打ち明けると決心するのだが、男の子は優しいのだけれども心を開いてくれない、向けてくれない。周囲はきっとあの男の子は東京にいい子が居るのだとうわさしている。そんな二人の中、ロケットが大空高く深く打ち上げられてゆく。 女の子はそれでもいい、私はあの人を思ってゆくと決心する。 3幕目は再び東京で社会人となった男の子の世界で、仕事に追われて、ついつい昔の彼女と疎遠になっていってしまう。 自分でも心がすさんでゆくのが判り、会社を辞めてしまうのだが、もう彼女とのよりは戻せなくなっている。彼女の生きてゆく世界ができているのだ。

  アニメといえばアメリカのディズニーとか思い出して見るけれど、これほど繊細でまたハッピーエンドにならないのも日本アニメかなと思う。 全編を通して主人公の男の子、そして女の子の心情が語られている。そう倉本聡のドラマ『北の国』のジュンように。そしてバックには繊細なピアノソロが流れ、描画も実に細やかに美しく描かれている。打ち上げられたロケットのバックファイアーが時に雲に隠れるのだが、その雲にも薄いオレンジにこのファイアーが写っているなど。ここの場面は画面の二人も、観客の我々も思わず目が釘付けになっている。それほど圧巻である。 この映画を観ながら、自分のすぎさったこの時代を思い出す。残念ながら自分はこのような対象には巡りあわなかったけれど、そこまでは行かなかったけれど片思いの想い出の一つ二つはあったなー。自分の青春を思い出させる映画でした。

 この作者というか監督は 、新海 誠 さんは 長野県出身だそうですごい人が出ているのだなーと感激しました。   

 写真は 昨年12月の寒さで開ききらずに凍みてきたバラの蕾です。 全体に絞りが掛かったような、表現のし難い、いとおしさが感じられます。


ジャスミンの花開く

2009年02月12日 09時53分06秒 | Movies

NHKの深夜映画 『ジャスミンの花開く』 を鑑賞

 舞台は1930年代の上海 母と娘 茉 が居る。この茉は 映画が好きな十七歳ぐらいの子で、或る時 映画製作の社長に見初められ、母親の忠告も聞かずに家を飛び出して、以来女優として人気を博してゆく。ところが 日本軍の進駐で社長はホンコンへ彼女を置いて逃げていってしまう。置いてゆかれた 茉 はその時身ごもっており、生まれた子 莉 を邪険に育てていってしまう。 莉 もやがて年頃となり 共産党員の同じ年の青年と結婚するが、二人には子どもができない。そこで二人は養女 花 を引き取り 母親の 茉 と育ててゆくが、次第に 莉 は精神状況が不安定となり、それを気にしてか夫が自殺してしまい、更に 莉 も家を出てゆき戻ってはこなかった。後にはおばあちゃんとなった 茉 と 花 とが残った。 やがて 花 も年頃となり 青年と結婚するが やがて離婚に。だが やはりこの 花 もその青年の子を身ごもっていた。 おばあちゃんとなっている 茉は 花 に父親の居ない子を育てるのは苦労するから降ろしなさいと諭すが、 花 は 降ろしたからといって幸せになるとは限らないといって出産する事を決意している。そんな時、おばあちゃん 茉 は昔の自分の幸せであった時の思い出を胸に老衰で亡くなってしまう。 最後に一人残された 花 は、一人で出産の準備をしてゆくが、 深夜それも土砂降りの雨の中産気づいて、街にタクシーを捜して出るが、誰も助けてくれる人は見当たらない。花 は その雨の中一人で子どもを出産するが、この時の女の、中国の女性といってよいのか、強さは感じ入りました。 最後は自分を育ててくれた 茉 おばあちゃんと 養女として引き取ってくれた 莉 夫婦 の3人に囲まれて幸せであった幼少の頃を思い出してのシーンで終わりです。

 尚 この 茉 莉 花 を一人の女優が演じています。茉莉花は ジャスミンと読むそうです。

 中国の 茉 を中心に 男にはあまり恵まれなかった3代にわたる女性の人生が描かれています。 最近私は様々な苦難があっても綿々と続く、繋がる 人間の生の連鎖ということがいとおしく感じられてたまりません。この映画もそのような私の気持ちに響く作品でした。

 写真は TOYA のお姉ちゃんの年度細工作品です。彼女の結婚式に飾られていました。雰囲気をとても柔らかく優しく醸していました。


映画 旅情

2008年11月18日 21時06分53秒 | Movies

 映画 旅情   キャサリン・ヘップバーン 

           ロッサノ・ブラッチ

  いま私の中では イタリアブームが沸き起こっています。昔見た事のある ヴェネチィアを舞台にした映画 旅情 を久し振りに見ました。昔は 中年の男女のラブロマンスといったストーリーだけを見て楽しんでいましたが、今回はこの舞台になったヴェネティアの街を見てやろうと思ってました。運河に囲まれた街、サンマルコ寺院と広場、海からの日の出の、夕焼けの美しさ、まるでモネの絵画そのものといった風景、なるほど 1000年以上も歴史のある街の、伝統と 無駄のそぎ落とされた洗練された観光客を魅了するシステムなど、やはり映画のシナリオどおり いつまでも居たい、帰りたくなくなりそうな街、そんな雰囲気を十分想像させてくれるような描写が随所に映し出されていました。

 さて この映画を見ていると、どうもキャサリンヘップバーンが 最初から一人旅のもの足りなさをあまりにも醸しだし過ぎている様に思える。自分だったならどうだろうかと考えつつ見ていたが。それとやはりイタリア男は、女性を口説くのがうまい! 有名な台詞『その土地に来てスパゲッティーをだされて、ステーキが食べたいとわがままを言わない! すぱげってぃーしかなければ それで我慢をしなさい!』まぁ、こんな事だったと思うけれど。これでヘップバーンは、このイタリア男にしかも妻がいるのに、陥落したのだ。後は男女の世界に戯れる。 これが人生を楽しむイタリア的生き方なのであろう。男は人生を、今を楽しもうと迫ってきたのだ。

 いつか一人で行ったとしても、広場でワインとチーズかハムを注文して ゆっくりと にんげんウオッチングをして楽しみたいな!

デモ、周りがみんな カップルだったりしたら やっぱり場違い、一人もんの来る所ではないと疎外感を感じるのかも。

 

 写真は 横浜トリエンナーレの帰り ランドマークを眺めて  

 

 


楢山節考

2008年10月24日 15時12分24秒 | Movies

 性格俳優の緒方拳さんが 71歳で亡くなった。肝臓ガンだそうだが、死ぬまで決して他人に漏らしてはいけないといっていたそうである。  最後の出演作品、NHKのドラマ 帽子職人 の宣伝バージョンを見ると、昔の体格の良い面影は全く無く骨皮に痩せていて、しかし 表情などは そのような病気のやつれ姿など微塵も見せない。さすがだなぁ!役者根性だな!  と感嘆。

 この緒方拳さんの作品をいくつか見ておこうと借りたビデオが 楢山節考 である。

  監督 今村昌平 主演 緒方拳  坂本すみ子  原作 深沢七朗

 昔の日本の農村は貧しかった。では みんなが協力し助け合って生活していた。それで やっとの事で生きて行けたのである。 そのでの約束事、掟を守らなかったり、また 迷惑を掛けたりすると本当にひどい仕打ちを皆から受けたのである。例えば、掟としては70歳になると楢山行といって云わば姨捨になる。 また 皆に迷惑をひどく掛けた場合は、根絶やしといって その内のもの全員が殺されてしまうとかである。 この当時は 働けなくなった老人や、生まれても育てる余裕のないときは赤子も 捨てられていたのである。    こうして今まで 日本の農村は維持されてきたのである。  まさに 昔の人々の血と汗と もう一つ命の積み重ねによって守られてきたのである。

 内山節さんの 死んだらお山に帰る という信仰は 確かに日本の農村にあったのだろう。

 村の中に居てこそ、一生平和に暮らせたというが、今から想像すると、逃げ出したくなるほどの。慣習が ぎっしりとあったであろう。

 日本の裏の生の姿の一面を想像させてくれた 印象深い作品でした。  

 後日 早速 原作を読んでみました。 映画は これにほぼ忠実でした。

 原作と 映画化されたものの比較 なるほどと 視覚化されたものは わかりやすく印象も強かった。 では 何がうしなわれたのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


花はどこへ行った

2008年10月24日 09時21分59秒 | Movies

ドキュメンタリー映画 といってよいのでしょう、映画 花はどこへ行った を Chacha さんと観にいってきた。

 監督は 坂田雅子さんという 出身が須坂の私と同年代の方。この方の夫がグレッグ・デービスさんという写真家です。この方は ベトナム戦争に従軍し、帰国してからは 米国人からは根性が足らないと随分非難されたようです。その為 米国を離れ、世界各地をカメラを持って歩き、あるがままの姿を記録して発表してきたそうだ。その彼が 54歳ぐらいから肝臓癌を患い亡くなった。友人はこれはベトナムにおいて 枯葉剤を浴びたからではないかと言っていた。 監督の坂田さんは 夫が従軍したベトナムを訪れ、枯葉剤のために多くの障害児が生まれているが、その子供たちと一緒に生活している家族をルポ、インタビューしたのが この映画である。

 最初にジョーンバエズの歌が優しく挿入されている。私も高校生時代よく口ずさんだ曲である。

 重い障害を抱えた子供を当たり前のように介護している両親や兄弟たちが映し出されている。 当たり前と書いたが、向こうではそのようであるが、果たして日本ではどうなるのだろうか? 向うでは、両親もよく世話をしながら声をかけ、また 兄弟たちもみんな明るく、無邪気な笑顔でその子の周りで生活している。信じられない。つらさも落ち込みも感じられない。 果たして日本ではどうなるのだろうか。将来の心配が先立ち、これほど明るくおおらかには生活できないのではと思ってしまう。この障害を持った子供もほんとに家族の一員といった感じが見て取れました。

 ドキュメンタリーというのは 直接的に批判はしないのであろう。ありのままを示して、観るものがどう考え、判断するかに任すのであろう。 これが原則というのだろう。

 最後に グレッグさんの言葉で、自分の宗教、国、文化を捨てることにより中立の思考、判断が出来るのだと。 

 また坂田雅子さんの言葉で、グレッグが亡くなって、一体この宇宙のどこへ行ったのであろう? この作品が 坂田さんの心の空隙を埋めるために作られたのであろう。

 最後は 今度は PPMの歌 花はどこへ行った が流れていました。

 


おくりびと

2008年09月26日 08時46分24秒 | Movies

 Sacchanと二人で久しぶりに映画館へ

   最近の映画を見るのは クリントイーストウッドの硫黄島関係  

   の映画以来である。

   今時の若い俳優さんが,  なるほどカッコエーナー と感じ

   つつ観ながら 頬に涙がこぼれていました。

   観ながら Ma-クンの影響か 脚本を考えながら観ていたのを

   感じた。 なるほど、話ばかりを追うのではなく、脚本を考え

   ながら観るのも面白そうだと思った。

   観終わって、涙もそそったし まーまーよく出来た作品かな

   といった感想。  いまひとつ物足りなかったのは

   私には この作品の主題がはっきりつかめなかったことかな。


実録 連合赤軍

2008年09月21日 18時54分51秒 | Movies
 
 写真は 先日の旅館に飾ってあった 日本画家 加山又造さんのリトグラフです。 さすが とじっくり 眺めてしまいました。 スゴイ デッサン力ですね。

 もう3週間前になりますか、この映画 実録連合赤軍 を見てきた。今頃何故かというと、自分の高校時代をもう一度見直してみた方からだ。私の高校時代は 受験競争と そう日本中の大学に吹き荒れていた学生運動であった。 あさま山荘事件は、私がちょうど高校を卒業しようとした春の事件でした。その前の歳、通っていた高校の同学年の中に この学生運動に啓蒙された学生がいて、当時男子生徒は丸刈り頭が校則で決められていたのだが、これを変更しようとして全校集会が開かれて、その場で訳のわからぬいちゃもんみたいなことを声高に語っていた。そんな程度であったが 我々も 訳がわからずとも ニュースに気が向いていた。 そして翌年は 東大が入学試験を中止し、 私も機動隊に守られた中で大学受験をした覚えがある。 当時の 核丸派、中核派、などその違いは何も知らなかった。

 この一連の学生運動が収束してからは、日本の大学生は政治に無関心となった。
 あさま山荘事件の時、彼らは孤立無援となったが、もし、彼らを支援する為に各 地の大学その他で彼ら支援の運動が起きていたら?
 しかしもうその当時は 彼らの運動は、学生や一般市民からは全く遊離してしま っており支持は無かった。 人々は、傍観者となっていた。これは、今、現在も 同じである。 人々は、政治に関して傍観者である。お茶の間テレビのコメント にただただうなずき自分の意見を持っているかのような欺瞞的錯覚をしている。
 
 この連合赤軍のリンチ事件を見ながら、組織に加わると、その組織を守り維持す る為に、個人が犠牲になる。見せしめの生贄となる。 また 孤立すると、自分 を客観的に見られない、判断出来なくなるのだと思った。
 これは 今の国会議員にもいえると思う。 一人では何も出来ない。党に入ると
 党に拘束されてこれも思うようには何も出来ない。

 私個人は、組織の中では働けない人間だと思っている。    
    

靖国 YASUKUNI    リ・イン 監督

2008年09月04日 20時43分38秒 | Movies
ここ長野でもようやく放映されました。 中国人リ・イン監督の映画 靖国。
内容は  靖国刀の製作と 8月15日の靖国神社での 様々な参拝者の様子である。  この映画だけでは 何を表現しようとしているのかよく理解できない。
 ありのままを撮影して 観る人に自由に 素直に感じさせ、考えさせるというのか?  わたしは 途中で 出てきてしまった。 手渡された解説レジメを読んで多少はなるほどと思ったけれど、映像からだけでは やはり私の浅学では 何も浮かんでは来なかったであろう。
 靖国といっても ホントに様々な人、考えを持った人が集まってきているのだと思った。 しかし、お国のために亡くなった人々をお国が慰霊して何が悪い、というのが大方の考えである。この靖国の発祥は、明治維新時,討幕に尽くした人に対して天皇が慰霊したということから始まる。この慰霊という行為は ある意味で 顕彰行為であり多分にに政策的行為だそうだ。 要は お国の為、天皇の為命を捧げる事は 名誉の行為になるというのであろう。 慰霊と 鎮魂とは違う。一方的にこの靖国神社に奉られた人も多かろうが、みんながそれを望んでいたわけではなかろう。 安らかに鎮魂を願う人、残された人もいるだろうに。 
 もう一つ、この日本軍に嫌な思いをした外国の人々にとっては この慰霊の為の靖国はどう映るのであろう。 

六ヶ所村ラプソディー

2007年12月24日 13時26分28秒 | Movies

     六ヶ所村ラプソディー

      そして 今度は 自主制作映画 六ヶ所村ラプソディー

      写真は 監督の 鎌仲ひとみさんで その指先にあるものは

      イラク戦争で使用された 劣化ウラン弾です

      戦争と 六ヶ所村との一致点は 放射能汚染

      この 政府が云っている 低レベルの放射能汚染に

      慣らされてはいけない  劣化ウラン弾の低レベル放射線

      によって 現地では 多くの人 特に子ども達が ガンや

      白血病で 亡くなっている

 

       この映画を観て 私は どうすれば良いのでしょうか

       NO! と言いたいが いつ どこで どのように

      すれば良いのでしょう

      この映画の中で 僅かになった 反対派のおばちゃん

      菊川さんのこと LEO君は 知っていた

       小さくて 生真面目な女性だと云ってきた

      自主制作映画の ドキュメンタリー  もっと観てみたい

      マスメディアではできない弱者のありのままの姿を

    伝えてくれるのが 自主制作ドキュメンタリーですね

     このような 映画の上映時には たいがい監督も

    来てくれて 簡単な解説 講演を してくれるようです

    そこでの話こそ さらに 裏の実態をも聞ける場ですね

 

    追加ですが この写真の小さな弾が 厚い戦車の 装甲を

    貫通し ハカイできるそうです