雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

検証なのに南天の対象で大丈夫なの?(その1 らせん星雲)

2014年11月03日 | 天体写真(星雲・星団)
ブログの方は古参のR200SSを使った画像や、月の写真と続きましたが、
VC200Lオートガイドの匙(さじ)を投げた訳ではありません。
お見せしていないだけで検証は続けていました。
ちょっと時間を遡りますが、今回は先月19日に撮ったものを。

この日はGPV予報 では夜10時過ぎ頃から雲が出るという事で、
迷ったあげく南天の対象を検証を兼ねて狙う事にしました。
最初の対象は20時半ころ南中するみずがめ座のらせん星雲
南天の対象は道路側に設営するのですが、高速ICで南の空が明るく、おまけにらせん星雲は南中時でも高度30度くらいにしかなりません。
撮影時の南側の空はみなみのうお座のフォーマルハウトくらいしか肉眼で見えませんでした。
上のおりおんショットの30秒画像でもらせん星雲は確認できません。
それでもVC200Lにレデューサーで、なんとか10分露光で9枚撮影できました。

らせん星雲 NGC7293 (みずがめ座) 
( 画像クリックで25%まで拡大表示 ) 画像派手めのものに差し替えました。
( 上 が北の方向 )
撮影DATA: 2014/10/ 19 20:56’~ VixenVC200L+レデューサー(f=1,278mm F6.4
露出10分×9枚コンポジット  ISO 1600 Cooled 60D (気温12℃ 冷却 -6℃) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 ORION SSAG TAKAHASI D 50mm f 700mmガイド鏡 PHD Guiding ステライメージ7
( 星像がガイドブレで細長くなったため、「比較暗ずらし」で補正してから重ね合わせています。)

低空でガイド星を見失うような空ではこんなものでしょう。
見かけは大きいのですが、どんな空だったらくっきり写すことができるんでしょう?

今年はこれが初撮影ですが、以前にも撮影しています。
2013/11/02
2013/12/05

さて検証結果の方はどうだったでしょうか?
まずは長焦点VC200Lの宿敵ともいえる機材のたわみによるガイドエラーですが・・
1時間あたり6画素の流れ。
これは1枚の露光時間を考えるとレデューサーなし(f=1800mm)でもいける精度です。
今回も『ドン・キホーテ(改)』の勝利です。
これは位置合わせしないでそのまま重ねた10分9枚(1時間半分)の画像です。

問題は小刻みなガイドのブレ。
PHD2 Guidingのガイド中画面です。
星の中心位置は流れていないのに、赤経(東西方向)が小刻みにブレて撮影した星像が細長くなっています。
PHD2のパラメータを色々変えてみても、ブレを無くすことはできません。
焦点距離の短いガイド鏡(f=420mm)では星像はそんなにひどくないというのが、
問題解決の手がかりなのかも・・

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今回もガイド中に”StarLost”が出る悪条件だったのですが、
次回はもっと悪条件のNGC253(ちょうこくしつ座)
をお見せする予定です。

雲上くもがみ
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コメント (2)
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