Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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メイクアップアイドロン Ferrari F50 ウインドウ修理

2017-03-24 21:26:38 | その他
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本日も大変天気が良い山陰地方ですが、気温は低めで結構寒いですね。
雨が降らないのは幸いですね。

午前中は宅配便の集荷を延期して気になったNさんのデカールを少し直してみました。
どうすれば良いのかは自分で考えるしかないのです。
どの部分を優先して仕上げるかがポイントですかね〜完成品にデカール加工をするということがいかに難しいのかよくわかりますね。
良い勉強になりますよ。

さてその後は当店に有ったフェラーリF50スパイダー(イエロー)当時30個限定でしたがこれを欲しいと言うお客様がいらっしゃいましてお売りすることにいたしましたが、もうすでに発売からかなりの時間が経過していますのでウインドウなどを修理してからお渡しすることにいたしました。
ついでにホイールが純正でないF50クーペも一緒に欲しいとおっしゃいましたのでウインドウの確認作業をしています。
まあそんなにチェック項目が有るわけではないのですが・・・
まずはイエローのF50スパイダーです・・・

次はF50スパイダーを確認します。
こちらはあまり問題がないようでして一箇所だけ接着をやり直しました。


他にもF355のホイールの製作準備を始めましたがこちらはまだ写真がないのでブログには載せていません。

ついでですからこの先の予定を少し書いておきましょう・・・。
その次はフェラーリ288GTOを3台フルディティールで作る予定をしています。
ベースは
フェニックスの288GTOだったのです。しかし内部はMRのエンジンやディティールを盛り込んで作る予定だったのですが
どうしてもエンジンが小さく見えてしまいまして・・・
ボディをメタルで新しく作ろうかと言うことになっています、
本日すでにお客様にご連絡をして了解を得ました。
少し遠回りにはなりますがボディはメタルでと言う事になっていますので少しタイミングがずれてしまうかもしれません。

次は4月頃にマセラティA61954を始める予定ですがこれは1台だけになるのか2台になるのか確定しておりません。

その次と言いますと・・・フェラーリ365GTB/4デイトナの1/12の予定が入っています。
AMR製のチタン(タイタンとも言いますね)シリーズの物なんですが・・・
今の所フロムザボックスで・・・と思っていますが如何でしょう!?

みなさんの好みのものは有りましたか?
これからも楽しい製作記を書いてゆきますのでよろしくおねがいいたします。

デカール手直し

2017-03-24 12:54:47 | その他
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昨夜(いやいや今日ですね・・・笑)
ブログを更新してお客様にご報告しましたが、どうも当方がお客様の気持ちを汲み切れていなかった様でした。
特にお客様からクレームを頂いた訳ではないのですが、どうも自分の気持ちが釈然としないのです。
いつも仕事を終わった時に味わうスッキリ感が無いのです。

梱包を完了した箱を再度開きまして中身を確認・・・
まだビニールから出していないので多少不鮮明なのですが・・・
マルボロとパワードバイホンダのマークの後側が揃っていないのが気になる様なんですね。
インダクションボックスのつり下げ様の穴(左側)やエマージェンシースイッチの穴(右側)などから検討しますとバランスを取ってこの位置になってしまうのも事実なんですが・・・
パワードバイホンダのデカールが少し(0.5〜0.8mm程)後ろ寄りに有るのかマルボロのデカールの前後長が短いのか原因はよくわかりませんがとにかく位置関係が合わせられないのです。
完成品にデカール加工なので動かせないデカールも有りますし・・・
ただ右側はホンダのマークで大きい事、左側は、文字がAなので見かけの大きさが違ってきますから左右で違う様にも見えてしまうのは仕方が無い・・・
しかも完成品ミニカーで0.5mmの違いを組立てている中国のお姉さん言ってもちょっと難しい事は十分理解出来ます。
ではどうするのか・・・私がやらなくては誰がやるのか・・・と(笑)
PCデカールは昨日も書きましたが耐久性の問題でちょっと無理でしょう。

仕方が無いから持っているキットのデカールを計測します。
メイクアップの追加デカールの長さは前後長が18mmなのでそれより1.0mm長い19mmの物を探します。
もちろん上下寸法もピッタリである必要が有りますから・・・

残念ながら19mmピッタリの物は有りませんでしたが一番大きな物で18.5mm程度の物を発見しました。
0.5mmでも大きければ助かりますよね(笑)

昨日、苦労して貼ったデカールは数秒でセロテープに持って行かれました。
これでもう後には戻れませんね・・・
ダメなら頭を下げてメイクアップさんにお願いして予備デカールをお願いするしか無いでしょう・・・。
有れば良いのですが午前中なのでこの時点でまだ未確認です・・・。

使うデカールは決まりましたが、残りの0.5mmをどうするのか・・・
まあ0.5mmは少し無理かもしれませんが0.3mm程でも延ばす方法は無いかと考えました。
文字をカットして少しずつ(0.1mm程ずつでも)文字の間隔を延ばしてみる作戦を実行します。
全ての文字で延ばせれば良いのですが文字が重なっていて切れない部分も有りますからこれはもう冒険以外の何者でもありません。

マスキングテープの細切りを貼った上にデカールを配置して並べてみました。
ホンダのマークの上側にMの文字が揃っていてこれなら良いのではないかと思います。
文字をカットして間隔を調整していますので微調整は必要ですね。

配置を微調整してマスキングテープを外してソフターで密着させてみました。
位置関係はこれで良い感じになったと思いますが・・・Nさん如何でしょう!?

反対側も同じ様にカットしています・・・

まあ最初のミニカーの段階で人が作った物ですから多少の誤差はありますが・・・デカールの貼る位置のバランスは良くなったと思います。


デカール加工

2017-03-24 01:30:41 | その他
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さてさて新しいF355は製作開始できなかったけど出来たこともありますよ。

私にしては珍しいご依頼なんですが、アイドロンフォーミュラーのデカール加工なんです。
普通はミニカーを販売するショップさんでアイドロンフォーミュラーに付属しているタバコデカールを貼って加工して販売されるものが多いのかと思っていましたが・・・実はそうで無い物もあったんですね。

ご依頼をいただいたお客様はショップさんが加工されたデカールの貼ってある位置では納得いかなかったらしくて私のところにご依頼をいただいたらしいです。

このような場合どの様な位置関係で貼ったら良いのか・・・
どうやってお客様のイメージを汲み取ればいいのか・・・デカールを綺麗に加工するよりも先に考えなければいけない事がたくさんある事がわかります。

またレースによって貼ってあるデカールの位置が多少違っている様に見えたりもいたします・・・なかなか難しいところなんです。
今回のお客様はメールでのご依頼なのでインターネットで画像を検索できる方と見当をつけて、お客様にご自分のイメージに近い画像を拾って送っていただく様お願い致しました。
これならお客様のイメージをそのまま受け取る事ができそうです。
例えば送っていただいた部分がどの部分なのかでそのデカールの位置を十分配慮すれば良いのです。

しかし、それ以外にも注意は必要ですけどね。


MP4/6から作業開始です。
全体を眺めてから開始ですね・・・



そうそう、デカールを貼る前にしておかなければならない事がありました。
リアウイングの中央にある補強を取り外しておかなければなりませんでした、この部位分にもマルボロのデカールが付くのですがこのステーの下側になりますからこれを外さない場合はデカールを中央でカットしなければなりません。
中央をカットしますと左右上下のバランスが取りにくくなりますので、ステーの方を取り外して作業した方がまとまりがいいと思っています。

その前に準備も必要でしたね。
ステンレスのピンセットで塗装済みの部品をつまんだ場合ピンセットの先で部品を傷つけたり飛ばしてしまって行方不明になってしまう場合もあります。
これを防止するためにピンセットの先にマスキングテープを貼っておきました、これはご同業のエヌエフさんのブログでいつもよく見るものですが今回初めてやってみました。
私の場合は組み立て用のピンセットの先にエポキシ系の接着剤を塗ってコーティングしておいています。
どちらが良いかは真似してみて実際に使いやすい方法を考えられるのがよろしかろうと思います。
ピンセットにマスキングテープは先の細いピンセットの能力を少しスポイルしてしまう様に思います。
細いピンセットの先がマスキングテープで太くなるとちょっと使いにくいかな・・・
まあエポキシ系の接着剤を厚く塗ってしまっても同様なので薄っすらと塗られることをお勧めします。耐久性は接着剤の方がいい様な気がします・・・が。

リアウイングのデカールは上下寸法が少し大きめだったのと文字の下側のラインが少し揃っていない様に感じたので上側と下側をほんのわずかカットしまして使いました。
デカールの上に残っているのはそのカットした余分のものですね。
髪の毛よりも細い感じがするくらいほんの少しです。

上側から貼るのが正解なのか、下側から貼るのが正解なのか・・・私は知らないけど
どちらから貼ってもリスクがある様な気がします。
下から貼ると文字のバランスから左右のバランスが取りにくい感じがします・・・。
上から貼るとバランスは取りやすいのですが下を貼った時に先に貼った上側の文字がズレる可能性があります。
どちらもリスクがあります・・・
今回はお客様のリクエスト上バランス優先と思って上から貼りました。

次に下を貼って・・・

次はフロントです
フロントノーズの部分にもマルボロのロゴがあります。
このロゴはフロントのサスペンションの左右のプッシュロッド取り付け部分の間に収まらなければなりませんが・・・ちょっと長いのです
このロゴですが実は少し特殊なロゴでして中央部分のlとbの部分が少し長いのです。
いつもの様にアルプスプリンターを使えばなんの問題もなく出来るのですがクリアーコートをできない完成品に貼るのには耐久性に問題が出るでしょう。
そこで手持ちのTameoのキットから・・・抜きました。

このデカール加工の仕事はお客様のあることですから正確には申し上げられませんが・・・そんなに高価な仕事ではありません。
ほとんどのショップでは無料で行うほどの加工です。
しかしお客様は私を見込んでご依頼をいただいております、こちらも誠意を尽くして加工させていただきます。
下の画像をご覧いただくとわかりますが同じデカールですが下側は完成品に付いていたマルボロで幅が9.0mm程度あります。
上はタメオキットの物で幅が0.3〜0.4mm程度小さいのです。
こちらを使うことにいたしました。

下側は2枚ともキットに付属しているデカールを貼ったところです。
Mの右側にこのくらい白い部分を残したいのですが・・・

この位置ですと左側は余白が残らないのです。
だからタメオのデカールを使用しました・・・どれだけ余白が取れたかは後ほど・・・実はアップの写真を撮り忘れました(笑)

リアウイングの補強のプレートを元に戻します。
取り付ける接着剤は元と同じゴム系の接着剤で元どおりです。

一番のポイントはこのマルボロですね。
貼り付けるポイントはEマークの部分が右から2つ目のOの上側になる様な位置関係で貼っています。
上下は送っていただいた画像からバランスをとって決めました。
文字の大きさや下側のパワードバイホンダのデカール位置など微細な誤差はクリアーコートされていますので動かしようがないのでこのあたりはあくまでもバランスで・・・ということになります。

反対側はこの位置になります。
この位置もいただいた画像から判断して決めています、もちろん左右のバランスも見比べて考慮しました。
フロントのマルボロの部分が少し写っていますがおの左側に少し余白があるのがわかりますね。
新しいキットを開けて少し小さなデカールを使った意味がここにあります。


次はFerrari641/2ですね
こちらはもっと自由度がないです
マルボロのマークの上に新しいデカールを貼るだけです。
位置を動かすことはほぼ出来ませんしその必要なないと思います。

フロントのウインドウスクリーンの前側です・・・ここも同様ですね。

反対側の側面です。
貼るのは簡単だけど少しでもズレるとわかりやすいですから注意は必要ですね。


次は4/5Bですね

左側はマルボロのaの上の吊り下げようの穴を目標に貼っています。
高さやデカールの大きさも申し分ないですね。

フロントのデカールも4/5Bの方は少し小さい様な気がしますがこちらのノーズの方が幅があるからその様に感じるのかな!?
まあいい感じなので少し安心しました・・・。
またタメオのキットを探さないといけないかと心配しました(笑)

反対側はこんな感じですね。
こちら側の目標はキルスイッチのマークの後ろ側の穴が目標ですね。
oの上側にある黒いものがその凹みです。
まあこれも間違いようのない位置関係です。

リアウイングもこの通り・・・MP4/6と同様に上下をほんの僅かにカットして納めました。
補強のステーもデカールを貼った後で再度取り付けました・・・この辺りもMP4/6同様ですね。

裏側のマルボロは少し考えました。
実は送っていただいた画像がちょうどプロストと絡んだ部分でしてそれを後ろから写したものだったのです。
この状態で見ますとマルボロのマークは2枚有るフラップの上側しかなくて意外にも上側に近い部分に貼られているのです。
今回はこの画像と同様になるべく上側に寄せて貼りましたが、全体としてはデカールの下側が下側のフラップに隠れてしまいますからめちゃめちゃ上側に貼られた印象はありません。
マルボロの文字の上側に余り余白が無いことでなんとなくそんな感じに見えるという程度です。

全ての作業が完了しますと中のビニール袋を新しいものに取り替えて箱に戻します。
これは修理でも加工でも完成品を扱う場合にはスタンダードな作業です。
ご依頼いただいたお客様に再び開封の喜びを味わっていただくための心遣いです。

送っていただいた時の箱に収納しまして明日はお客様のもとに発送予定です。



本日は大変長くなりましたが、私の作業を正確にお客様にお伝えするために丁寧にご説明をさせていただいたつもりです。
この後またお客様に明日発送のご連絡が待っております・・・(笑)