Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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ボディパーツ製作

2017-02-18 22:10:33 | Ford ModelA Hot rod
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本日はFerrari312Pの修理だけでは無くフォードモデルAホットロッドの方も製作を進めています。
余談ですが昨日のテールレンズやナンバープレートはオリジナルのミニカーではこのエッチング1枚だったようですね。
ナンバープレートの上側の丸い部分がテールレンズのようですね・・・。
これでは余りにも寂しいでしょう・・・。

ドアハンドルのパーツを作ります。
0.8mmの洋白線をリューターで回しながら削って尖らせてゆきます。
この作業は簡単ですよ、ヤスリを当てておけば良いのですから・・・。

同様にリアのドアのハンドルを作ります。
同様に削っておいてから一部分を潰しまして0.4mmの穴をあけます・・・この部分はちょっと難しいかな。

空けた穴に0.4mmの洋白線を通しましてハンダ付けします。

切ったり削ったりをを繰り返しましてこんな形状にします。
ミニカーでは余り形状が良くわからないので実車画像を探すのですがホットロッドの場合色々な形状の物を使っていまして必ずしもオリジナルの部品を使っていないようですね。

この様なハンドルが付いている場合ボディへの取り付けは楕円形のベースの板がボデぃ側にビス止めされている感じになっていますから、残り物のエッチング板から良さそうな形状の物を選んで先にボディに付けてみました。
あくまでも仮ですが・・・

そして中央の穴の部分に先程作ったハンドルを取り付けています。
なかなかそれらしい感じになったのではないかと思います。

ドアハンドルも同様に作ります。
これもハンドルだけ刺しているのとは違い実車の感じが良く出ている様に思います。

そしてボンネットの後部に何やらラジエターキャップの様な物が有ります。
この様な物は他の車ではあまり有りません。
ラジエターキャップはラジエターの上に別に付いているのです・・・
調べてみますとどうやらこれはガソリンのタンクの蓋のようですね。
実車の場合この位置にガソリンタンクが付いているのです・・・ちょっと恐ろしい様な気がしますが・・・。

そしてこれがラジエターキャップです。
フォードの大衆車のバンですからそんなに凝った形状の物が付いている訳も無いですから・・・単純な形状で良いのです。

次は・・・こんな部分に穴が開けられているのがわかりますか?
直径3.0mm程の円盤の中央に出っ張りが有りましてその出っ張った部分の根元に0.4mmの穴が開けられています。

円盤の部分はこんな感じです。
実はこれはバックミラーなのです。
円盤の中央の部分は凹みが付けてありまして、後でここにミラーを貼付けます。

穴を空けた部分に0.4mmの穴に0.4mmの洋白線を差し込んでハンダ付けします。
先をL型に曲げて真鍮パイプにさし込んでハンダ付け・・・真鍮パイプの側面に穴をあけて再び0.4mmの真鍮線を差し込んでハンダ付け・・・最後に取り付けた真鍮線はボディへの取り付けピンなのです。

このバックミラーはドライバー側にしかないのですが幾つかの実車が同じミラーを取り付けていますのでこれが純正品のミラーなのではないかと思います。

Ferrari312Pサスペンション調整Ver.1

2017-02-18 21:17:23 | その他
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数日前の天気予報ではこの週末から週の始めにかけて雪が降る予想が出ていましたが、本日の山陰は朝から良い天気でした。
昨夜雨が降ったらしく道路は濡れていましたが出勤の時には青空が出ていました。
午後2時半頃から急に強い風が吹きましてその後に雨が降って来ましたがとても雪が降る様な気温では無く比較的過ごしやすい天気でしたね。

さて本日の仕事ですが・・・
少し前にCMC製の1/18Ferrari312Pのサスペンションの調整のご相談を頂いておりました。
昨日当方の見積もりが到着し内容をご検討頂き調整のご返事を頂いたので少しづつですが本日から開始となります。

送られて来たのはこんな感じで新品同様ですね・・・。

早速中身を出しまして確認作業をいたします。
どこに問題が有ってどのように調整すれば良いのかを検討致します。
全体を見回す場合は平面の板の上で行ないます、幸いな事に私のアトリエではショーケースの上側がガラスになっていますのでここで代用する場合が多いですね。
自宅には定盤が有るのですが置き場所が無いので・・・(笑)

右のフロントタイヤは見た感じ少しネガティブキャンバーになっていますね。

左は右と同じ位の角度でポジティブキャンバーになっています。
わかり難いかもしれないのでスチールのブロックを置いてみました。
タイヤの上側はブロックに当たっていますが下側は1.0mm程空いているのがわかりますね。

同じ様にスチールブロックを当ててみますと右側はやはりネガティブキャンバーですね。
ミッドシップの場合フロントは車の重量がかかり難い(エンジンが後ろ側に有るので)のでハンドルを切った時にタイヤが逃げやすいのでネガティブキャンバーを付ける場合が有りますからフロントにネガティブキャンバーがついているのは間違いでは無いはずです。(足回りのセッティングによっても違います)

次は上から見た所です。
ネガティブキャンバーがついている右のフロントタイヤを直進方向にしておきますと、左側のタイヤは少し左を向いています。
つまりトーアウトになっているのです。
この場合は左右のタイヤをステアするステアリングロッドを短くしてトーインに調整しますが、左側のタイヤのポジティブキャンバーを直しますと寄りトーインが酷くなりますから、トーインを直すのはポジティブキャンバーを直した後でトーを調整した方が良いと言う事です。

次はリア周りの検証です。
リアはポジティブでもネガティブでもなく良い感じになっていますね。
但し裏から見た場合(カウルを外さないと上から見る事が出来ません)トーアウトで左右とも少し開き加減で足回りが取り付けられています。

取合えずホイールとタイヤを車体から取り外してみました。
問題が少ない感じに見えたフロントの右側のサスペンションですが・・・
センターロックのボルト部分がネジ部分の谷の部分から折れてしまいました。
緩めようと左に回したら(実車と同じく逆ネジなんです)ほとんど何の抵抗も無くポロッと折れてしまいました。
鋳物であるこの部分にスが有った様でして弱かったのでしょう・・・
さすがにこれはどうにもなりませんが・・・早速同じミニカーを1台手配しました(笑)
ある程度部品は自作出来ますが修理のご依頼を頂いた部分と違う部分が壊れてしまったらそれは私の責任ですから・・・。
自作の部品で直した物をお返しする訳にもゆきません。

左フロントのポジティブキャンバーはアップライトの上側のビス穴を外にずらして開け直しする事で右側と同じ位のネガティブキャンバーになりました。この部分は以前同様の修理をした時にご紹介しておりますので再び同じ画像を上げる事はしません。
ここでは結果だけ写真をアップしておきましょう。
右側のブロックと比較しますと少しだけネガティブキャンバーになっているのがご理解頂けると思います。

次はフロントのトーの調整ですね。
トーインになっていましたがポジティブキャンバーをネガティブキャンバーに調整しただけで寄りトーインになってしまいましたのでここはステアリング系のタイロッドを短縮してトーインに調整する事にします。
中央部分を真鍮パイプに交換して短縮したタイロッドです。

最初頃の画像と比べますと明らかにトーインになっていましてこれなら見た目が自然になった様に思います。

次はリア側のトーアウトをトーインに調整致します。
この場合はリアのアップライトを前側から引っぱっていますテンションロッドで調節しますがこのロッドはかんたんに短く調整する事が出来ません。
よってロッドの外径がピッタリ入り込むパイプを旋盤で作りまして一旦ロッドをカットして短くした上でパイプでジョインとしてゆきます。
下の画像で真鍮色の部分がその部品ですね。

タイヤのトーアウトが直りまして左右ともきちんと前を向いている様に見えますね。


取合えず第一日目の作業を完了しました。