何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

ダブラー回路も動作した   - 水晶発振回路実験 -

2018-05-05 17:14:20 | 野鳥撮影実習


2018/05/05 (土曜日) 晴れ


昨日までの実験で一応水晶発振による100MHz(実際には若干低くなっているが)の
出力が確認できた。
後はフイルター工作に入ればいいのだが、やっぱり「ダブラー」というものを実験してみたい。
そこで今日はその実験をしてみた。

実験回路はこんなもの。



逓倍回路を取り外してダブラー回路を組んだ。



ところがこの3巻線コイルが難物だった。



二次側に現れる出力がアンバランスになってしまう。



出力が低い方のコイルの巻き数を増やしてみた。 



出力が増えて前よりは良くなった。 もうちょっと巻き数を増やせばいいだろう・・・



ところが巻き数を増やしたら前よりも出力が減ってしまった。 巻き数をふやしたのに・・・・何でだろう?


何度も何度もコイルを巻きなおしたが単純に巻き数を増減させてもダメみたいだ。
巻き数の変更で同調周波数が変化するために出力も変化してしまうんだろう。


同調周波数の変化を少なくするために2次側の巻き数を少なくした。(今までは13回巻、今度は6回巻)



これ以上良くはできない。 もうこの辺が限度かもしれない。



コイルの端子の関係でブレッドボードの上の方に両波整流回路を組み込むようにした。
そのため、今まで上側に組んでいた回路を下側のエリヤに移し替えた。


ダブラー(両波整流回路)を組み込んでみた。 
ダイオードは有り合わせのもの。(他の部品もほとんど有り合わせのものです)


両波整流回路の出力を見てみた。 100MHzが出力されていた。



ダブラーへの入力は約2V、整流回路出力は0.5Vだから1/4になってしまう。



出力は小さいけどスペアナで放射状況は確認できるのかな?
逓倍回路で得る100MHzのスペクトラムとの差はどんなものなんだろう?

それは明日のお楽しみにとっておこう。

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100MHz出力のスペクトラムは  ー 水晶発振回路実験 -

2018-05-05 07:50:15 | 電子工作


2018/05/04 (金曜日) 晴れ


10MHz水晶発振子を5倍オーバートーン発振で50MHzを発振させることはできた。
さらにこの50MHzを2倍の100MHzにしなくてはならない。
周波数を2倍にするには‟ダブラー回路”を使えば良いと書いてあった。
まぁ、これは“両波整流回路”みたいなものだから何とかできるだろう、と高をくくって
いたが、どっこいそうは問屋が卸さなかった。

発振回路の出力にダブラー回路を接続すると発振が停止してしまうのだ。
ダブラーは結構負荷が大きいみたいだ。
あれこれ調整して50MHzを発振させたがとても不安定で使い物にならない。
そこで最初の回路を諦めて新しい回路に組み替えた。
この回路では5倍オーバートーン発振も調子よく動作してくれた。
そこでいよいよ100MHz発振の実験を開始した。

ダブラーを動作させるにはかなりのパワーを入力する必要があるのでバッファアンプを
設けた方が良い、と工作友人からアドバイスを受けた。
まぁ、発振回路を安定に作動させるためにもバッファアンプは必要だろう。
ブレッドボードにバッファアンプ部を組み込んだが、「待てよ・・・ これを逓倍回路に
すれば2倍の周波数が出てくるかもしれない」というわけで逓倍回路に変更した。

サイトに表示されている資料を参考に作った回路図。
トランジスタを0バイアスで作動して高調波を発生させて100MHzを取り出す。



逓倍回路はうまく動作して100MHzの出力が得られた。
オシロスコープに表示されるのだからこれはイメージではないだろう。

だけど一応はスペクトラムアナライザで観察してみたい。

(“スペクトラムアナライザー”ってなんだかカッコイイじゃないですか!
   ミーハーなオイらはこれを使ってみたかったんですよぉ! ただそれだけ・・・・・)


最近、手に入れた「簡易スペアナ」NWT-4000. 「簡易」だってオイらには上等だよぉ。


発振回路の近くに置いた小型アンテナで電波を拾う。



観察(とても「観測」とは言えません・・・)の様子を動画でご覧ください。




NWT-4000のグラフ表示機能で作成した画像です。

平常状態での机上周囲のスペクトラム表示。(帯域幅 35MHz~1GHz)



水晶発振回路を作動させたときのスペクトラム表示。(帯域幅 35MHz~1GHz)




帯域幅を35MHz~300MHzにしてスイープしたときのスペクトラム表示。



目的の100MHzは大きく立ち上がっている。
オシロスコープでも波形は観測できているのだから当然だろうけど、一応PCレシーバで受信確認してみた。

周波数は99.95MHzで同調した。



これで一応周波数逓倍回路で100MHzが得られることを確認した。
だけど“ダブラー回路”での動作も確認してみたい。
次はダブラーの実験だ。

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