2018/09/29(土曜日) 雨 (台風24号接近)
たまたまジャンク部品箱で見つけたバリキャップを使ってスイープ発振回路の実験をしている。
コルピッツ発振回路の同調回路にバリキャプを付けてその電圧(逆バイアス)を変化させると
発振周波数が変化する。
鋸歯状波を加えるとその変化に従って順次周波数が変わって行き面白い。
この変化具合をオシロスコープのXYモードで観測してみようとしたがスイープ発振回路の
出力が小さくて不可能だった。
そこで発振出力を大きくしようと出力が大きいトランジスタを使って発振回路を組んでみた。
トランジスタには100mA以上もの電流を流した。
その結果、ワンターン・ランプ(LED)を明るく点灯させるほどの発振出力が得られたが
今度は、バリキャップに加える逆バイアス電圧を変化させても周波数はわずかしか変化しない。
結局これも失敗した。
その後も何だかんだとくだらない実験を繰り返してアンプ付の発振回路を組んでみた。
この回路だと出力コイルに吸収型周波数計を近づけると(わずかだが)メーターが振れるように
なった。
発振出力を簡易スペアナ(NWT-4000)で観測してみた。
出力コイルはトロイダルコア(黒色)を使ってみた。
資料によればこの黒色のコアは100MHzぐらいまでは使えるようだ。
巻き数はいい加減に一次側を5回、二次側を13回巻いた。
そしてトランジスタ(2SC3950)のコレクタには約20mAを流した。
トランジスタはかすかに熱くなるが、放熱器は付けなかった。
NWT-4000の観測スパンを50MHz~300MHzで観測したスペクトラム。
バリキャップ(1S2267)に加える逆バイアス電圧は 1V、2V、3V、4V、5V、6Vの6点。
各点でグラフを作成。 その6枚のグラフを1枚に加工して表示した。
スパンを120MHz~180MHzにしたグラフ。
出力コイルの一次側巻き数を7回、二次側を12回巻にしたときのグラフ。
余計な波形が少なくなった感じがする。
出力コイルの一次側巻き数を3回、二次側を13回巻にしたときのグラフ。
出力が小さくなっている。
出力コイルの一次側巻き数を14回、二次側を13回巻にしたときのグラフ。
出力の変化があって、余計な波形がたくさん出ているみたいだ。
この実験では出力コイルの一次側巻き数は5~7回ぐらいがいいみたいだ。
(いい加減な実験だから当てにはなりません。)