何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

これで完了としよう  -TR・シュミットトリガ回路の実験 -

2023-07-30 14:47:30 | 電子工作

2023・07・29(土曜日) 晴れ

 ジャンクボックスで見つけたOPアンプがきっかけでOPアンプのお勉強・・・

 参考書を見たり、諸先輩方からアドバイスをいただいたり、Webサイトを
閲覧したり、あれこれ試行錯誤をしてやっとコンパレータの仕組みを理解した
けど実際に使うにはこれまたもっと難しい・・・
 
 そんなわけで途中でやる気を無くして何となく中断してましたが、これでは
ご支援、応援くださった皆様に申し訳がたちません。
 今までの実験結果を取りまとめてご報告いたします。

 OPアンプのコンパレータは高性能だろうけどオイらの工作程度ではちょっと
大袈裟な感じがします。 
 そこでトランジスタで組立てたシュミット・トリガ回路で実験してみました。
    
    回路図はこんなものです。 
 しきい値幅を大きくしたので(TRエミッタ抵抗値が大きくなった)
LOW出力がGND電位まで下がらず、次段のドライブができないので
BUFF回路を増設しました。

 TRシュミット・トリガ回路は一応ヒステリシス特性を示してくれました。

 高しきい値(th.Hig)は2.5V、低しきい値(th.Low)は0.8Vです。
 入力がしきい値をオーバーするたびに出力は0V、5Vと反転します。


 次はこれに小型のボタンスイッチ(タクトスイッチ)を接続してON、OFFを
正確に次段へ伝達(出力)できるか実験しました。

 

 しかし、結果はNGでチャタリングを防止する機能は全然ありませんでした。 
 工作先輩からSWにパスコン(CRフィルタ)を接続しなくては効果はでない、とのアドバイスを
いただきましたので すぐ試しましたが効果はでませんでした。
 しかし、これは私の回路誤りでした。 
 

   最終的にはこんな回路で実験しました。

 は「時定数」設定のものです。

 

 =10KΩ、=0.1μFのときの画像

 

=10KΩ、=0.33μFのときの画像

 

 

=10KΩ、=1μFのときの画像 

 

「時定数」のカーブがはっきりわかるのは1μFの容量が必要でした。
 以下、各容量でチャタリング発生防止の効果を確認してみました。

 

1. R=10KΩ C=0.1μFで実験

 1sec/DIV で表示

100msec/DIVで表示

 この実験ではかなりの頻度でチャタリングが発生してしまいました。

 

2. R=10KΩ C=0.33μF で実験

  1sec/DIVで」表示

 200msec/DIV で表示

  かなりのチャタリングは発生する。
  ノイズを吸収し、救済されたパルスもある。

 

3. R=10KΩ C=1μF で実験。

  タクトスイッチを押す速度は1秒間4回程度(オイらの手の動きではこれが限度かも?)。

1sec/DIVで表示

200msec/DIVで表示

 チャタリングはあるが皆救済されている。

 

 実験の結果では「時定数」設定を R=10KΩ、C=1μFにすればチャタリング防止効果は
ある、と思いました。

 以上を持ってコンパレータ、シュミット・トリガー回路の実験は完了といたします。
 いろいろアドバイスをくださいました先輩方、誠にありがとうございました。
 
 またまた「時定数」なんていう難しいことが出てきてしまいました。
 これは実習大好き・勉強大嫌いの実習生にとっては超難しい事柄です。
 でも、これは前々から勉強したいな・・・と思っていた事でもあります。
 なんとか頑張って自分のものにしたいと思っています。
 どうぞご指導、応援のほどよろしくお願いいたします。 

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“閑中忙有り”??? - 年中閑を持て余しているがたまには忙しいこともある -

2023-07-27 08:10:22 | 草花

2023・07・26(水曜日) 晴れ

 大好きな電子工作も失敗続きでやる気が失せてしまった。
 毎日閑を持て余してダラダラと時を過ごしている。
 でも、庭隅にきれいな花が咲いているのを見つけるとカメラを持ち出して
写真を撮ったりしてこの時だけは忙しい。

 “閑中忙あり”かな??? (”忙中閑あり”の逆の状態です)
 庭隅に置いてあるスイレン鉢に植えたヒメスイレンの花が咲いた。
 

 (背後の金網籠は夜中に徘徊してくるハクビシンやアライグマから
  金魚を守るためのものです。 油断すると金魚を食べられてしまいます。)   


 今年、最初に咲いたヒメスイレンの花。
 水面に顔を出して咲く可憐な花はすがすがしくて美しい。

 

 今年は蕾が多く出て花が次々に咲いてくれた。
 水鏡に映った花もきれいだね。

 

2つの花が咲いている。 こうやってくっついて咲いているところはなかなか写せない。

 

二輪のヒメスイレンの水鏡。

 

 金魚が泳いできた。
 この金魚たちは団地の夏祭りの金魚すくいで貰ってきたものでもう、十数年のお付き合いだ。

 

 暑い!、暑い!、 暑いよぉ!!!
 
 暑い、暑いって叫んでも涼しくなるわけではないが、叫ばずにはいられない。
 オイらの住む地域(埼玉)では40℃近くになることもある。
 まぁ、水面に楚々と咲くスイレンの花でも眺めて少しでも涼を求めよう。

コメント (3)
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TR回路によるシュミット・トリガーの実験

2023-07-16 15:51:37 | 電子工作

2023/07/16(日曜日) 晴れ

 梅雨も末期、関東地方は晴天の猛暑日が続いている。
 オイらは冷房の効いた部屋で相変わらず電子回路の実験をして遊んでいる。
 ひょっとしたことからジャンクボックスで見つけたオペアンプ(741C)が
引き金となって“コンパレータ”というものの実験をしていたが、まぁ何とか
その仕組みや原理みたいなことは理解?できた。(本当に理解したかどうかは
わからないが、当人はそのつもりでいる(笑い)。)

 コンパレータを使えばノイズが乗った信号でもチャタリングを防いで確実な
ON、OFF制御ができそうだ。
 だけど“ノイズ”というレベルではないスイッチの不良動作(断続に相当する
ようなノイズ)には効果はないだろう。(当たり前かぁ・・・)
 それにOPアンプを使ったコンパレータは回路も複雑になるし、大袈裟だ。
 キーパッドのようにスイッチが沢山あるものは対応が難しいだろう。

 そこでコンパレータと同じような機能(ヒステリシス)を持ったシュミット・
トリガーの実験をしてみた。

 あり合わせのトランジスターで組み上げたシュミット・トリガー回路。

 

 

 回路図はこんなものです。
 ヒステリシスの確認時には可変抵抗器(1KΩのトリマポッド)に接続して調整。
 メカ接点のテストではタクトスイッチに接続して確認する。

 

トランジスタ2石のシュミット・トリガと外部回路ドライブ用のTRを接続している。
(ヒステリシスを大きくすると、シュミット・トリガーの出力(GND側)が高電位に
なってしまい、外部回路のドライブに支障が出る)

 

シュミット・トリガー回路の動作をオシロスコープで観察してみた。
観察するポイントは

① 入力(可変抵抗器の出力電圧)
② エミッタ電圧
③ コレクタ電圧

GNDレベルの確認。

 

可変抵抗器(トリマ・ポット)を調節してしきい値(ヒステリシス)の確認をした。

 

 入力電圧が2.84V←→0.8Vで反転を繰り返している。 
 しきい値(ヒステリシス)は2Vぐらいあり、かなり広い。
 コレクタ抵抗、エミッタ抵抗の値によって変化するがこの2Vとという
しきい値のためにコレクタ電圧はOFF時3.6V、ON時2.3Vと
OFF時の電圧が高くて問題になる。
 そのためにTRを1段(バッファ?)入れてある。

 

タクトスイッチのON、OFFを入力にして実験してみた。
こんなガシャガシャな波形がでてきた。

時間軸を広げてみてみると、ノイズというよりチャタリングばかりの波形だ。

 

スイッチのON、OFF時にはこんなノイズが出るかと思っていたのだが・・・

 

SWをON、OFFしたときの波形はこのような波形がほとんどだ。
立ち上がり、立下りにノイズが乗るというよりも、細かい「断」「接」が
連続する感じだ。

 

これでは細かい断続を切り取って整形してるようなものだろう。

 シュミット・トリガーは正帰還による急峻な立ち上がり、立下りを利用した
波形整形が目的だろう。
 機械式接点はノイズが悪さをするよりも「接」「断」時の機械的な振動などで
生じる接触不良が問題だ。
 これを機械的に解決するのは素人では不可能だ。
 やっぱり今までどおり、コンデンサと抵抗器を組み合わせたフィルタを使って
防止するしかないか?

 次はこの実験をしてみよう。

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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しきい値の幅を大きくした  - OPアンプのお勉強 -

2023-07-09 16:01:03 | 電子工作

2023/07/08 (土曜日) 曇り一時小雨

 「OPアンプ回路の設計」という本を参考にして“八十の手習い”ならぬ、
“八十の物まね実験”を楽しんでいる。
 参考書の始めの項目の基本的な動作(反転増幅、非反転増幅)は何とか
実験できて「なるほど・・・」というぐらいには理解できた。(つもり・・)
 その項目の中に作動増幅とコンパレータのことも説明してありコンパレータ
の回路も掲載されていた。
 これは何か面白うそうだったので回路図のとおり組み立てて実験してみた。
 まぁ、何とか動作してくれてその不思議な動きは面白いものだった。

 「どうしてこうなるんだろう?」

 オイらのボンクラ頭ではなかなか理解できない。
 電子工作の諸先輩方からアドバイスをいただいた。(ありがとうございました。)
 それによると「正帰還」をかけた「シュミット回路」だそうだ。
 そうか、正帰還か・・・
 それに反転増幅では反転入力電圧と非反転入力電圧の高低差での出力電圧の極性が
+になったり-になったりと切り替わる。
 正帰還と、この極性の変化を組み合わせてヒステリシス特性を設定してるのだろう。

   このしきい値を2つもったシュミット回路(コンパレータ)を使えば機械式接点を
使った「ON、OFF」回路の「チャタリング」をキャンセルできるか? が実験の
目的でもある。
 先日、小型のタクトスイッチを使ってマイコン(マイクロコントローラ)に接続する
テンキーを工作したのだが、スイッチのON、OFF時に発生するチャタリングで、
疑似パルスが付加されてしまい、データーエラーが頻発して困ったことがある。
 このコンパレータを使ってそのあたりを実験してみたいのだ。

 マイコンの電源は3.3VなのでスイッチのON、オフ出力もほぼ0Vから3Vぐらい
なのでしきい値もそのくらいが必要だろう。
 コンパレータのしきい値設定回路の定数をいろいろ変えてなるべく大きなしきい値を
実現するようにした。
 

 

 

 実験結果では約5V←→0Vのしきい値が得られた。

 

 

  さぁ、次は実際にタクトスイッチと組み合わせて実験してみよう。

  (タクトスイッチからのチャタリングが「ノイズレベル」なのか、
   まったくの「断続(5V←→0V)」なのか???
   まったくの「断続」に対しては防御不能であろうと想像されるが・・・)



 

 
 

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+(非反転入力)電圧波形の歪みは入力保護ダイオードが原因だった - OPアンプのお勉強 -

2023-07-07 15:28:49 | 電子工作

2023/07/06 (木曜日) 晴れ

 OPアンプ・コンパレータ―の動きが少しずつ理解できるようになった。
 そこで今度はしきい値の幅(ヒステリシス)を大きくしてみようと実験を繰り返している。
 その中でおかしなことに気が付いた。
 -(反転入力)に加える電圧を変化させると、しきい値を表示している+(非反転入力)の
電圧もー(反転入力)の電圧変化に追従して変化するのだ。
 しきい値の設定範囲が狭いうちは気にならなかったが範囲が大きくなると、これは何だか
おかしいぞ・・・、と思うようになった。

 


 
 ひょっとすると「過大入力からOPアンプを保護するため」に取り付けてあるダイオードが
原因かもしれないと思い、それを取外してみた。

 

 

 ダイオードを取外してみると、+(非反転入力)の電圧は歪まなくなった。

 

 まぁ、常識では何ボルトあるようなヒステリシスは設定しないのだろう。
 ダイオードの順方向電圧降下(0.6V~0.7V)以下のしきい値で実験していれば
何の問題もなかったはずだ。

 常識外れのオイらの実験ではしきい値の幅(ヒステリシス)は今のところ2Vぐらいにまで
広がったが、小型タクトスイッチを使用したときに発生するチャタリングを無くす実験委は
しきい値を5Vぐらいまでに広げたいと思っている。

    ガンバロー・・・っと!
 

 

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