何でも実習生の実習日誌

電子工作、模型スチームエンジン工作など、何でも工作が大好きです。
手持ちの工作機械は卓上ボール盤だけ、全て手作りです。

VHF発振回路の実験 トリマコンデンサをバリキャップに取り換えた

2020-08-23 12:38:40 | 電子工作
2020/08/22(土曜日)晴れ

トリマコンデンサとコイルを組み合わせた共振回路を持つ、VHF発振回路は
何とか目的どおりの動作をしてくれた。
発振出力もきれいな波形(スペクトラム?)をしている。
そこで次の目的に向かってトリマコンデンサを取り外してバリキャップと
バリキャップの容量を変化させるための逆バイアス電圧を調節する可変抵抗
器(VR)を取り付けた。

回路図はこんなもの。



取り付けたVRとバリキャップ。
回路は今までのものと同じだ。




トリマコンデンサをバリキャップに交換しても発振は正常だった。
ただし、バリキャップの最小容量が大きいのか発振範囲は低い方にずれている。


発振周波数を高くするためにコイルの巻数を少なく(3T)した。



発振周波数の確認。



低い方は100MHz付近に、高い方は135MHzぐらいになった。
オイらの計算ではこのくらいの周波数範囲ならOKだ・・・(ほんとかなぁ、あまり当てにはならないけど)



バリキャップに加える電圧を変化させて発振周波数を確認してみた。
(オイらは波形を見るのが好きなんです・・・・・)



まぁ、このくらいの周波数範囲をカバーしてれば大丈夫だと思うけど、
念のためにもっと高い電圧(逆バイアス)をかけて周波数範囲を確認してみた。

外部電源から16Vを供給した。




バリキャップ逆バイアス電圧を0~16Vにすれば100MHz~143MHzをカバーできる。


まぁ、電源は一つの方が世話無しでいいけど必要な時にはこれも使ってみよう。
さぁ、次は何をしたらいいのかな?
発振出力をそのままミキサーに送り込んではまずいかな?
バッファーを組み込もうかな?



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VHF発振回路の実験

2020-08-22 08:47:24 | 電子工作
2020/08/21(金曜日) 晴れ

今、VHF発振回路の実験をしている。
うまくいったらVHF発振回路の同調部分にバリキャップを組込み、
それに鋸歯状波を咥えて容量を変化させてスイープ発振するVFOを
作りたい。
以前、UHF帯エアーバンドの電波を探るために同じようなVFOを
作ったことがあるが、今度はそのVHF版を作ろうというわけだ。
だけど発振回路の工作はなかなかうまくいかない。
オイらの工作は発振しては困る増幅回路ではやたらと発信して手を焼く
のに、発振して欲しい発振回路では安定な発振をしてくれず、手こずる。

回路を何度も組み直してやっと安定に発振してくれるものができた。

回路図はこんなもの。
同調回路には0.9φ銅線を直径9mm、5回巻き(高さ10mm)のコイルと
4pF~65pFのトリマコンデンサを組み合わせている。
これで約50MHz~113MHzを発振する。
電源電圧は9V。 コレクタ電流が約2mAで安定に発振してくれた。




実験中の様子。





発振周波数ごとのスペクトラム。
余計な(高調波?)?・低調波?)が沢山出ている。
でも、SDRドングルで受信(HDSDR及びSDR#)で確認してみると見つからない。 


NWT-4000でスイープした100.15MHz。 同時に50.18、32.48にもスペクトラムが出る。


SDR#で確認してみる。
100.15MHz付近のスペクトラム。 急峻な波形が出ている。


50.18MHz付近のスペクトラム。 何も出ていない。


32.48MHz付近。 何もでていない。



NWT-4000でスイープした112.76MHz付近のスペクトラム。
同時に56.43、37.69MHz付近にスペクトラムが現れる。


HDSDRで受信して確認すると・・・

112.76MHz付近のスペクトラム。 急峻な波形が出ている。


56.43MHz付近には何も出ていない。


37.69MHZ付近には何もでていない。


NWT-4000によるスイープでは主波の下の方にスペクトラムが表示されるが
HDSDRとSDR#で確認してみるとその周波数付近にはスペクトラムは出ていない。
多分、イメージかと思う。

この実験では50MHzから113MHzぐらいまで安定に発振することが確認できた。
スペクトラムの波形は急峻で幅も狭くてGOODだ。
試しにオシロスコープで波形を見てみた。





なかなか綺麗なサイン波が見えた。
これで一応、トリマコンデンサとコイルの組み合わせではきれいな発振が
できることが確認できた。

さぁ、次はトリマコンデンサをバリキャップに変更して発振させられるか
実験してみよう。

コメント (2)
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バリキャップで共振周波数を変化させてみた

2020-08-19 18:44:42 | 電子工作
2020/08/18(火曜日) 晴れ


久しぶりに動かすNWT-150でうまく共振波形が表示できるか確認テストをした。
うん、こういう回路にすると結構ディップがよく出る。
そこで仮に取り付けていたトリマーコンデンサを取り外して代わりにバリキャップ
を取り付けた。
バリキャップには1MΩをかませて0Vから9Vまで変化させられる逆バイアス電圧を
加えるようにした。

試験回路はこんなものです。
NWT-150からは50KHzから300MHzまでのスイープ信号が送られてくる。
そして被測定回路(DUTというのかな?)を通過してまたNWT-150に戻る。
NWT-150に戻る信号はDUTによって影響を受けていてその波形をパソコンモニタに
表示してくれるというわけです。


DUTは0V~9Vの範囲で任意に変化させられる電圧をバリキャップに逆バイアスになるように
加えるようになっている。 コイル(≒0.19μH)はバリキャップと直列に接続されていて
その時点のバリキャップ容量で共振状態になり、NWT-150からの信号の該当周波数成分を
減衰させて(GRNDに逃がして)しまうのでその部分がディップした信号がNWT-150に
戻っていくわけだ。

外部電源から加えられた9Vの電圧を可変抵抗器で分圧してバリキャップに加える。
そしてその電圧値に相当する周波数値をプロットしていく。





NWT-150のモニタ画面には共振周波数に該当する部分がディップした波形が見える。
この波形はグラフィック機能で最大6チャンネル分保存加工ができる。



0Vから83Vまで1Vごとに記録した波形を加工した画像。 最大6CHしか保存できないものを
加工して9CH表示したので何だか見にくい画像になってしまった。



これは0Vから83Vまでを05V間隔でバリキャップに加えてディップ点を記録したものです。
グラフはエクセルで作成しました。


大体15V以上からは直線的に変化していく感じだ。
周波数範囲は101MHzから144MHzぐらいだ。
ただしこのテストではコイルとバリキャップは直列に入っていて余分なものはない。
実際には発振回路に使用するわけで、並列に容量が入ったり余分な部品が接続されたりで
こんなに周波数範囲が伸びるわけではないだろう。
本当のところは発振回路を組んでみないとわからない、と言うわけでこんな実験が
どんな役に立つのかは疑問ですが、オイらはこんなことが大好きだからそれで満足・・・
さぁ、次は発振回路を組んでみよう。
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鋸歯状波をトランジスタで増幅してみた。

2020-08-17 19:17:15 | 電子工作

2020/08/16(日曜日) 晴れ

マイコンボードのソフト・バイナリカウンタがカウントする数値出力を外部に取り出し、
抵抗ラダー回路(R-2R)に加えて鋸歯状波を作ってみたが、めちゃくちゃ工作の
R-2R回路は正確な鋸歯状波を作り出すことはできなかった。
そこで今度はマイコンボードのDAC(デジタル・アナログコンバータ)を使って
鋸歯状波を作ることにした。
ただマイコンボードが作る鋸歯状波はスロープの最大値は3Vちょっとだ。
オイらが必要とする鋸歯状波は(バリキャップを駆動して広帯域をスイープするVHF
発振器を作りたいので)9V以上が必要だ。
そこでこの3V鋸歯状波を9V以上に増幅する回路を実験してみた。



ESP-32で作り出した鋸歯状波。 
通常の(登り坂)鋸歯状波と下り坂鋸歯状波を作ってみた。 
トランジスタ増幅で入出力は反転するから今回は下り坂鋸歯状波を使用する。


デジタルで作り出す波形は正確だ。


でも波形を拡大して(時間軸を引っ張って)みると細かい段差みたいなものがある。
デジタルは「デジタル」なんだから仕方がない。(えっ、ホント?)


トランジスタ増幅回路で増幅してみた。
鋸歯状波のスタート部分と頂上部分が歪んでいる。


鋸歯状波スタート部分の入力値が大き過ぎてトランジスタが飽和?し続けてるのかも
入力を調整してみた。

改善された。


頂上の方は入力値が小さくなってトランジスタが遮断状態?になっているのかも・・・・・
バイアスをかけて動作範囲を広げてみた。

改善された。



調整後の波形。
最高電圧は供給電圧にほぼ等しい8.56Vになっている。
これは供給電圧を上げればもっと高くできるはずだ。
周波数は200Hz。 たぶんこれが精いっぱいの周波数かもしれない。
実際にVFOをスイープさせるのは2、3Hzぐらいだから問題はないけど・・・


鋸歯状波の増幅は何とかうまくいったみたいだ。

ただ、今回の実験ではESP-32を壊してしまった。
出力を上げようと電源電圧を(別の電源から供給して)13Vに上げて実験した。
これで確かに電圧が上がることを確認したが、配線をごちゃごちゃ引き回していたので
うっかりESP-32のDAC端子に電源線を触れさせてしまった(らしい)。
オシロの波形が停止したので、おや?っと思ってマイコンボードを見てみると電源確認LEDが
消えているではないか。
「電源がショートしたのか!?」
慌ててUSB(マイコンボードの電源はUSBから供給している)コネクタを外した。
そして恐る恐る再接続してみた。
すると、電源確認用のLEDが瞬間的に光って消えてしまう。
この電源部には自己回復型のヒューズが付いていて短絡等の事故から回路を保護するようになっている。
その保護回路が動作してしまうんだろう。

他の装置に付いていたESP-32を取り外して付け替えてみた。
これは正常に動作してくれた。
念のために動作電流を測っていたところ50mAばかりだった。
壊れたと思われるESP-32を測ってみると100mA以上が流れてヒューズが働いてしまう。
あぁー残念なことをした。
っていってもこのマイコンボードは電子部品屋で900円で買える。
細々年金暮らしのオイらにとってはちょっと痛い出費だけど工作には必要な部品だからなくては困る。
すぐ、通販で注文した。

閑話休題

本筋にもどろう。
鋸歯状波ができたので今度はバリキャップVFO発振回路の実験をしてみよう。 
とりあえず、鋸歯状波と同じ電圧範囲を可変抵抗器(VR)で再現して発振させてみるか、
トラッキングジェネレータで共振状態を確認してみるかだな・・・・・




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鋸歯状波をトランジスタで増幅するための確認

2020-08-16 16:48:16 | 電子工作
2020/08/15(土曜日) 晴れ

マイコンボード(ESP-32)でソフトウェア的に作ったバイナリカウンタの出力を
外部の抵抗ラダー回路(2-2R)に加えて鋸歯状波を作ることはなんとか実現できた。
でもその鋸歯状波のスロープは歪んでいて真っすぐではない。
これを直線的に増加していくように修正するのは容易ではないだろう。
マイコンボードでバイナリカウンタを作っているんなら、そのパルスをESP-32が
備えているDAC(デジタル・アナログ コンバータ)で鋸歯状波にすればいいじゃないか。
とは言ってもESP-32の出力は3Vちょっと。
オイらが必要にしている鋸歯状波は10V近く(もっと高い方がいいんだけど・・・)が
必要だ。
だからESP-32のDACから出てきた鋸歯状波を何らかの方法で増幅しなくてはならない。
まぁ、3Vの電圧を10Vにするんだから3倍ちょっと増幅するだけだ。
まず最初はトランジスターでやってみよう。

入力電圧を可変抵抗器で少しずつ変化させてトランジスタに入力し、出力電圧を確認していく。


その回路図はこんなもの。 トランジスタは手持ちの中ではちょっと頑丈そうな感じのものを使った。


そのデータをグラフにしてみた。
可変抵抗器をちょっと動かしただけでもメータの値が変動してしまう。
なかなか正確な値は読み取れない。
でも何となく入力と出力が比例して変化している感じがする部分がある。



トランジスタ増幅(エミッタ接地)では入力と出力は反転している。
だから時間と共に増加していく鋸歯状波を得るためにはその反対の鋸歯状波を作らなくてはならないなぁ。
今まではバイナリカウンタを0から1,2,3と増加させていたのを(最大値255から)1ずつ、254、253・・・と
減らしていけばいいんじゃないの?
じゃぁ、次はDACの鋸歯状波をやってみよう。



コメント (2)
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