神戸は父の青春の街だ
高校、大学、社会人になった当初
10代の多感なころから、20代半ばまで
様々な仲間たちとうろうろしていた街だ
好きな女の子もいたし、楽しい仲間たちもいた
1980年代、インターネット前夜、自動車の免許は
男の子の必須アイテム
ポーアイにあったアイランドカフェ
垂水のウェザーリポート
薬師丸ひろ子と松田優作の映画「探偵物語」を見て
キャンパスから女の子を乗せて須磨の海岸まで
バイクで走った
別の女の子に「送ってあげる」といいながら掬星台の夜景をみようと
遠回りしてかえった道、六甲から鈴蘭台を抜けて暗闇を走った
毎日、毎日、走りつづけけた日々
海に輝く夜景の街、西宮の埋め立て地
神戸がすべてで神戸しかなかったのだが
彼女にいい恰好をしようと、地元企業の内定を蹴って大企業へ
仕事、仕事の毎日にだんだんエゴが出てくる
彼女をかまうことのできない自分
「仕方ないだろ」の声は自分勝手な言い分
離れていく彼女の後姿
ここのところ、神戸の街に行く機会が多くて
なぜかしら思い出の道ばかり目に映る
帰ることのできない時間が過ぎたのに、少しだけ
帰りたがっている自分かいる
今さら、彼女に逢っても気が付かないほどに変わって
しまっているはずなにの神戸の海、須磨の海、舞子の海
明石の海が袖をひく
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