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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

風景はお金になるか ~ 函館出張でしたが桜を見る暇はなく…

2025-04-23 23:17:04 | Weblog

 

 昨日から今日にかけて車を運転しての函館一泊出張でした。

 高速道路だから良いけれど、それでも結構な長距離で少し疲れました。

 函館では西に向かう道南いさりび鉄道の上磯駅の近くでお仕事があったのですが、ちょっと時間があったので海を眺めました。

 するとちょうど函館山から市街地が横に広がる風景が広がっています。

 ここからの風景ってめったに見たことがなかったのですが、じっと見てみると函館の市街地って高層の建物が全く見当たりません。

 いわゆるタワーマンションと呼ばれるような、鉛筆みたいに一本だけ高いような建物がないのです。

 それは「そんなマンションを建てても売れないからだ」という皮肉もあるかもしれません。

 本当は高さのあるタワーのような建物が欲しいという人もいるかもしれません。

 実際には10階建てくらいのホテルはありますが、これだけ離れるとそんなものは目立たず、高さの揃った街並みってやはり落ち着いた感じがあります。

 歴史のある町では寺社仏閣や歴史的な建造物も多いのですが、それらは2階建てとか3階建てくらいなもので、周りに変に高い建物があると調和が乱れます。

 どこまで計画されているのか、と思いますが、下手に変な資本が入って調和を乱されないように祈るばかりです。


      ◆


 その一方で住民サービスでは周辺との差もあるようです。

 地元の女性と話をしているとその方の住まいは函館の隣の北斗市なのだそう。

「函館に住もうとは思わなかったのですか」と訊くと、「このあたりでは函館市よりも北斗市や七飯町の方が子供の医療費の無料範囲が大きくて子育てに優しくて、こちらを選ぶ人がいるのだと思います」とのこと。

 財政的には函館市よりも北斗市の方が経済的に豊かなのでそうした政策も取れるのでしょう。

 なかなかシビアな選択ですがこれが現実なのかもしれません。

 
 ちょうど今日函館と札幌でソメイヨシノが開花したそうです。

 五稜郭なども桜でにぎわうことでしょう。

 風景・景観がお金になるビジネスにしっかりつながるとよいのですが。
 

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クーデター? ~ 総会での動議発動

2025-04-20 23:44:45 | Weblog

 

 先週、所属している手打ち蕎麦の会の定期総会がありました。

 事務局長から「小松さん、議長やってくれない?」というので「いいですよ」と安請け合いをして会に臨みました。

 会員番号は通算で400番台まであるものの、初期のメンバーはもう退会したり亡くなられたりで、事実上活動しているのは約100人と言ったところ。

 総会にも参加者は20名ほどで年々寂しくなりつつあります。


 総会では昨年度事業報告と決算報告、今年度の事業計画と予算計画が示され、特に波乱もなく拍手で承認となりました。

 その後に今年は2年に一度の会の役員改選議案がありました。

 いつもならこれも「自薦他薦ありますか?」と会場に型どおりに質問をして「事務局一任」の声が発せられ、あらかじめ事務局が幹事会を経て作ってあった役員案を配布して承認になる、いわゆる「シャンシャン案件」のはずでした。

 ところがこの日は一部の会員から挙手があり、「事務局一任では毎年同じことの繰り返しになるのではないか」という意見とともに、予定した方とは違う会長への推薦がありました。

 しかも「その人の可否を決するのに挙手や記名投票では会に禍根が残るので無記名投票を提案したい」という発言までありました。

 事務局としては全く想定していない出来事で、急にここは議長の会の運営さばきが試されるとんでもない事態です。

 陰で事務局長とコソコソ話をして「これは折りこみ済みなの?」と訊くと「いえ、まったく想定していませんでした」とのこと。

 そりゃそうでしょう、そういうクーデターは事前に漏れることはないはずです。

 しかし総会で動議が出された以上その進行を捌かなくてはいけません。

 総会の議決はこの場の参加者で決められるということで、まずは「無記名投票という投票スタイル」の可否を会場参加者に問い、これは可決。

 続いては会長選出への不満ということで、任意の推薦者を書いてもらう形の承認を得てこれにより最終的には予定した会長が最も得票となり事なきを得ました。

 
 さすがにドキドキしましたが、後で不規則発言者に「何を考えていたの?」と訊くと、本人はケロッとしたもので「まあ今まで通りでいいのですか、という意味で水面に石を投げてみたかった」とのこと。

 所詮は任意の愛好会のような会ではありますが、総会の場での異なる意見が出るというのはなかなかのことです。

 個人的には議長席にいてドキドキしながら「ほほー、さてどうなるんだ、これは?」とやや俯瞰した見方をして面白がっていました。

 たいていのこのような任意の会の総会議長なんて型どおりやるものですが、たまにこういうことがあると(議長って大事なポジションなんだな)と思い知らされます。

 
     ◆


 まあ自治体でも国でも、議会運営となると裏方の仕事は半端な量ではなく、どの順番にだれが何をしゃべるかのシナリオがきちんとできています。

 質問する側も制限時間があって、その中で何を話しても良いけれど時間厳守という議場の中のルールは議員も当局も厳格に守るというルールがあります。

 それは時間の制約の中で議事を進める必然から仕方のないところですが、その分、「議論の成否はその前段の話し合いのなかで落としどころを見つけておく」ということが必要なわけです。

 それを「ヤラセだ」とか「八百長プロレスだ」という意見もありますが、混沌の中からは最終的な判断は得られないので、やはり一定のルールの中での意見の交わし合いであるべきでしょう。

 
     ◆


 終わった後に事務局長からは「今日のお礼です」とそば粉を頂いたので、今日はそれを打って夕食にしました。

 こういう趣味の会のそば粉って味は良いので今日はそれを打って美味しくいただきました。

 世の中、たまにハプニングがあると脳みそがぐるぐる回転するのがわかって案外楽しいものですね。

 

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タイヤ交換を…失敗した! こりゃまずい!

2025-04-19 23:03:03 | Weblog

 

 そろそろタイヤ交換の時期です。

 昨年もこの時期の日曜日に冬タイヤから夏タイヤに替えました。

 昨年は、というよりもその前から、タイヤ交換をするたびに左前輪のねじが緩んでガタつくという怖い思いをしていました。

 周りから、「トルクレンチをちゃんと買って、しっかりした締め付けをした方が良いですよ」とアドバイスを受けたことで昨年ようやく重い腰を上げてトルクレンチを買いました。

 今年はそれがあるので、しっかりと確実にねじを締め付けることができます。

 さらにこれを常に車に積んでおけば、時間をおいてからの増し締めにも対応することができます。

 ところが…

 やっちまいました!

 タイヤ交換最後の4本目の右後ろのタイヤ交換を終えてねじを締め付けていたところ、異常な動きになりました。

 キリキリ締め付けたはずなのに突然力が緩みました。

「あれ?」

 なんとちゃんとねじが入っていなかったのをきつく締めたためにねじが変な角度で入っていたのに気がつきませんでした。

 おまけにそんな斜めに入ったねじを強力な力で締め付けたために、ねじが変に噛んでしまって動かなくなってしまいました。

「失敗したー」

 しかも5本のねじのうち、なんと2本も同じ失敗をしてしまいました。

 3本はきっちりしまっているので近場をゆっくり走る分には問題ありませんが、これはちゃんと直してもらわなくてはいけません。

 週明けに整備工場に入れてみてもらわなくてはいけなくなってしまいました。

 安上がりにタイヤ交換を終えるつもりがずいぶん高くつきそうです。

 まいったなー、もっと慎重にやるべきでした。

 トホホ…

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うちの中の外、外がうちになる ~ 土間のある家の風景

2025-04-18 22:11:10 | Weblog

 

 先週の日曜日の日経新聞の「The NIKKEI STYLE」という特集で「土間のある家を楽しもう」という記事がありました。

 紹介されていたのは、大阪でかつて工務店だった家を譲り受けたご夫婦が、一階部分を土間にした、という事例です。

 この建物は一階が車庫と事務室だったものをリノベーションして床をコンクリートにした大きな空間の土間にしました。

 引っ越しの時期がちょうどコロナの時期に重なって、人との接触が制限され好きな映画も見に行きにくくなったころです。

 土間は靴を脱がずにそのまま家に入って来れる空間で、このお宅ではそこに椅子を置いて大きなスクリーンを下げて映画も上映できるようにして、今では地域のコミュニティの拠点になっているのだそうです。


      ◆


 次の記事は、神奈川県藤沢市で農業を営むご夫婦の話題。

 自分たちが作った農産物の販売と同時に食をテーマにしたワークショップを開いているこのご夫婦は、味噌作り教室や餅つきなど人が集まるイベントで玄関の靴がいっぱいになり「土間が欲しい」と思ったのだそう。

 そこで今まで借りていた家を購入する段になったときに、思い切って玄関からキッチンまでつながる土間を作りました。

「野菜を洗って、その場で水を切っても大丈夫」と水が飛び散っても大丈夫な土間空間に大満足な様子。

 そしてこの空間では外と内とが混じり合います。


      ◆


 機能的に言うと、古い民家などでの土間には以下のような意味合いがあったと言われます。

1.調理や作業を行う生活の中心
2.内外の接点
3.湿度調整
4.汚れを気にしない作業場としての利用

 現代住宅では頑丈な壁で仕切られる空間になることで、調理や作業を行う空間を閉じ込めていますし、湿度調整などはエアコンで気にしなくてもよくなりました。

 また内外の接点なども玄関先で済ませるか外の空間を利用する暮らしになりつつあるように思えます。

 しかし4の「汚れを気にしない作業場としての空間」だけは現代家屋からは切り離されているかもしれません。

 以前何度も訪ねた掛川の故榛村純一市長さんの自宅は江戸時代に建てられた築150年の木造邸宅で、かつての村長の住まいの趣が残る古民家でした。

 家に入るとそれはそれは広い土間があって左が高い床からの畳部屋、土間の奥には今はもう使われていない立派な「へっつい(かまど)」がありました。

 榛村さんに会いに訪ねて行くと、冬の寒い時は畳の部屋にあげていただきましたが、夏などはしばしばそのまま土間にある椅子で話し込んでいたことも多くありました。

 私の家にも六畳間の土間があります。

 元々は蕎麦打ちを楽しむ空間としてコンクリートの床にして流し台とガス台をつけて、粉が飛び散っても家の中が汚れない趣味の空間として作りました。

 その後、魚釣りをするようになってからは、ここが家の流し台ではとてもできないような魚を捌く格好の空間になりました。

 さらにはキャンプやワカサギ釣りなどの汚れた道具を一時置いておくのにも恰好な場所でもあります。

 屋内でもなく屋外でもないその中間的空間としての土間は六畳と狭くてもなかなかに便利です。

 確か民俗学者宮本常一さんにも土間に言及した論文や記事があったはずですがどんなものだったかな。

 

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ビッグデータとAIでインフラ管理を効率的に

2025-04-17 23:04:27 | Weblog

 

 昨日4月16日付の日経新聞に、わが社が関わっている記事が出ました。

 表題は「老朽インフラ、AIが救う」となっていて、「50年を超えるインフラが増加していることで対策が急務」としたうえで、AIでインフラの傷みを検知する仕組みを紹介してくれています。

 記事の前半は、「矢崎総業が振動×映像で道路の損傷を検知する」というもの。

 これは国内商用車にとりつけるデジタルタコグラフ(デジタコ)とドライブレコーダー(ドラレコ)のシェアを半分以上もっている矢崎総業が始めたシステムです。

 矢崎総業は、商用車に搭載されているデジタコとドラレコのデータをクラウドで集めることができることを活かして、デジタコで道路の傷みかもしれない振動を感知して、その位置にフラグを立てると同時に、ドラレコで撮っている走行中の画像データを見ることができる、というものです。

 普通の道路パトロールは、道路を管理する役所の職員か維持業者がパトロールカーに乗ってひたすら道路を走行して異常を検知するのですが、これがなかなか大変。

 国道の場合はまだ予算があるので二日に一度はすべての道路を走行して管理しているのですが、これが道庁でもまして市町村でもそこまでするだけの余裕はなくなっています。

 いきおいパトロールの頻度が落ちて補修が素早く行えないなど、管理の質の低下も目立ってきます。

 この自分たち以外のたくさんの車の目がビッグデータで道路を見張ってくれるというのは、管理の効率化に大いにつながることが期待されます。

 
 実際には走行中の画像をリアルタイムで見られるわけではないので、1~2日のタイムラグをどう考えるか、などの検討要素はありますが、なにしろパトロールに人手も予算もかけられない地方自治体には期待の持てる技術かもしれません。

 
        ◆


 記事の後半は、当社の親会社であるインフロニアホールディングスが開発したシステムで、上水道管の耐用年数をAIを用いて判定するサービスを地方自治体向けに実用化する、というものでした。

 いずれにしても、老朽化を検知するのに足りない人の力をいかに機械やシステムが代替して効率的に行えるか、という問いに対する答えの一つの形です。

 地方自治体の皆様におかれましては、この手の情報アンテナを高く張って少しでもはやく試行してみることをお勧めします。

 手遅れになると八潮市の流域下水道の穴あき事件のような大変な事故も起きかねませんよ。 

 

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両親の写真がありました ~ その後の話

2025-04-16 23:03:27 | Weblog

 

 先日実家へ行った際に、母に以前撮った遺影のありかを教えてもらいました。

「仏壇の横に置いてあるって言ったっしょ」
「それを確認に来たの」

 遺影となるべき写真は確かに仏壇の右側に置かれていました。

 父と母が一人ずつ撮った写真と、二人で写っている写真の3枚があります。

「うわー、まだ私の髪が黒いね。染めてた頃か」と母。
「爺ちゃんはこの頃からもう髪は白くてあんまり変わってないね」

 もう11年前の写真ですが良く映っています。

 しかし母は、「うーん、この私だけの写真より爺ちゃんと一緒の方がいいかなあ」と言います。

 どちらも笑顔なのですが、たしかに普段の雰囲気を見せているのはそちらかもしれません。

「まあその時が来たら写真屋さんになんとかしてもらうよ」

 とりあえず写真のありかはわかりました。


      ◆


「そうそうところで通帳なんかはどこにある?」

 そう訊くと母は、「うん、ここにあるけどこれで全部だから。それと…これ!」

 赤い手帳のページが織り込まれているところがあって、そこを開くと、水だとか薬だとか果物だとか、毎月届けるよう頼んでいるいわゆる「サブスク」のような契約相手と連絡先が書かれていました。

「ここに連絡をして契約を停止してね。止めてもよさそうなものだけどまだ止められないって感じでね」

 飲むと体の痛みが消えるという薬や父の認知症に効くという薬などはまだまだ止められそうにありません。

 毎月果物が届くという通販とも契約しているのですが、それは「最近は小さくなって数も少ないんだよね」とやや不満顔。

 それならやめれば良さそうなものですが踏ん切りがつかないようです。

 
「あとは土地の権利書かな」
「ああ、それはそこの引き出しね。でもここの土地なんか二束三文だろうさ」

「まあね、家こそ年月が経って価値がないけど土地としてはスーパーも近いんだけどね」

 土地については、実際に取引される実勢価格と国税庁が発行する路線価図による価格、さらには相続の際の価格などいろいろな切り口の価格があるので、そのときになってみないとわかりません。

 しかし築43年のこの家に住むことはもうないかな。

 日当たりの良い私のいた子供部屋も古い本棚と昔の本が入っているばかり。

 毎週末に通ってあげられるような距離のところに住んでいるというのは最大の親孝行のような気がします。

 

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ちょっとショックな話 ~ もうブログも終わるのか

2025-04-15 22:24:21 | Weblog

 

 ちょっとショックなお話。

 私のこのブログはdocomoが提供するgooというサイトを利用しているのですが、このgooブログが今年の11月でサービス提供を終了するというお報せがありました。

 gooブログは、2004年3月に提供が始まったブログサイトで、私は月々300円ほど払った有料会員になっていました。

 もともとはエンピツというテキストサイトで始めた私のブログライフでしたが、2005年の4月からgooブログのサイトに移って今日まで続けてきました。

 まあ年齢も年齢ですし、ブログサイトの終了と共にブログも終了ということでもよいかもしれない、と思ったのですが、よくよくみると、gooブログ停止と同時に過去のブログも読めなくなるとのこと。

 新しく書くのは止めても過去のブログは結構な財産だと思うので、これではちょっともったいない感じもします。

 説明では明日の16日から他のブログへ引っ越しするのであればデータをダウンロードするサポートを始めるとのこと。

 それならいずれ引っ越しをしなくちゃだめかな、と考え始めているというところです。

 ま、これも頭の体操だと思って、新人ブロガーとして一から始めてみようかと思います。


     ◆


 まさかブログサイトが閉鎖になるというこんな日が来るとは思いませんでしたが、ここは動画を貼ることもできなくて表現力が乏しいのは事実。

 それに最近の流れはTikTokのように短い動画でポンと終わらせるSNSの方が手軽に見られて若者向けです。

 ダラダラと文章を読むブログは面倒くさいという方にはもう受けないメディアなのでしょうか。

 しかしまあ備忘録的に補完しておくだけなら非公開のデータとしても良いのですが、たまにはこれが意見交換のネタにもなったりするので日々の刺激とボケ防止にはなっているところです。

 ブログの引っ越しもまた新しい刺激の一つと前向きにとらえましょう。

 もしもお引越しをするようならまたその時期にお知らせをさせていただきます。

 ブログサイトの閉鎖ねえ、オールドメディアがじり貧の一つの表れかもしれませんね。

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必要はないけれど、自分が好きな自分になるために

2025-04-13 21:38:02 | Weblog

 

 いつだったか、知人に「今度重機の免許を取りに行くんです」と言ったら、驚きつつ笑いながら「いったいどこに行こうとしているんですか。それは必要なんですか」と言われました。

 そのときはもう防災ボランティアのことが少しは頭にあって、「え?暇な平時の時に自分の可能性を広げておいた方が良いと思うよ」と答えたのですが、そのときの「それは必要なんですか」という問いが妙に心に残りました。
 
 確かに重機の免許なんて仕事の上でも、日常を暮らしていく上でも必要なことではありません。

 でも人は必要なことだけやっていればよいわけでもありますまい。
 
 もちろん今を精一杯に生きるために必要なことはやらなくてはいけないけれど、未来がどうなるかわからない複雑化した未来を生きるには、様々な可能性を広げておく方が良いにちがいありません。

 必要なことだけやって必要なこと以外はしない人生なんて世界が狭くなってしまいます。

 そもそも趣味なんて、仕事や食い扶持とか「必要性」とは全く関係ないところで興味と関心の赴くままに「好き」だからやっていることに違いありません。

 逆に言えば必要なことから離れるから面白いし、自分自身を広げていることに繋がるのです。

 可能性を広げるその方向も、必要に迫られるということに加えてなにか目に見えない出会いを大切にした直感を働かせるということだってあってよいでしょう。

 
      ◆


 先日ある会合で70歳を超える人生の先輩にお会いしました。

 そのときに「最近は何を情熱を燃やしていますか?」と聞いたら、「旅行とか趣味の釣りとかですかね」と人生を楽しんでいる感じが伝わってきました。

 そしてその後に、「もうね、人生、お金を使うステージになりました」と言われたのが印象的でした。

 もう稼ぐステージは終わったのだ、と。

 あとは体力と気力があるうちにこのお金を使って自分の人生輝くために意味あることをするのだと。
 
 人生の中でお金を稼ぐには残念ながら自分の大切な時間を提供して費やさなくてはなりません。

 その先輩は「もう稼ぐのはやめた」「あとはお金も時間も自分の使いたいことに使う」と言いました。

 お金も時間もそして気力と体力も、自分が好きな自分になるためのインフラにすぎません。

 重機の免許取得費用も、小金が財布の中にたまっているよりは意味ある使われ方をしました。

 使える資源があるうちにありたい自分になり続けられるようがんばりましょう。

 

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重機操縦で「解体免許」の講習を受講してきました

2025-04-12 22:04:59 | Weblog

 

 本日は重機の資格試験のうち「解体免許」を取得するための技能講習を受けてきました。

 講習会場は北広島市にあるコマツ教習所北海道センタ。

 以前の建設系作業免許は北区の中央バス自動車学校で取得したのですが、そこでは解体の講習は行っていないため、コマツさんでの受講となりました。

 建設系作業免許というのは、バックホウ、ブルドーザー、ホイールローダーが操縦できる作業免許ですが、今回の解体免許を取得すると、家やコンクリート構造物を壊すための各種アタッチメントを付けた重機が操縦できるのです。

 ベースはバックホウの車体です。

 そしてこの先端についているバケットを、コンクリート大割圧砕具や小割圧砕具、鉄骨切断具、ブレーカーユニットなどに替えることでそれぞれの作業ができるようになるというわけです。

 以前長野県の小布施にある防災パークnuovoを訪ねた際に、「重機ボランティアを目指されるのであれば、バックホウなどの建設機械のほかに『解体免許』と『チェンソーの免許』を取っておかれるとさらに良いですよ」と言われて、ようやく取る気になったのですが、ようやくその日が来ました。

 

 受講もすでに建設系作業免許を取得しているのでコンパクトで、法律だとか大まかな重機のシステムなどについては履修済み扱いになり、学科3時間、実技2時間の5時間コースで今日一日で取得できてお得でした。


         ◆      

 
 今日の受講者は10名で、30代と思しき若者が7名、60代以上は私ともう一人くらいと全体に若い感じ。

 受講の合間に声をかけて会話をしてみると、おおむね皆さん仕事で既にバックホウの操縦をしている方たちばかり。

「普段から操縦しているんだったら今日の受講もお手のものでしょうね」と水を向けると多くの人たちが、「それが逆なんですよ」とおかしなことを言います。

「え?どうしてですか?」と訊くと、「レバー操作が普段乗っている機種と違うんです」というのです。


 バックホウの操縦というのは、左右にあるレバーを操作してそれぞれが上下左右に動いてそれぞれに機械の動きが割り振られています。

 今日乗る機械はJIS統一による「横旋回」という動きの機種なのですが、今日いたメンバーの多くが乗っているのが「縦旋回」というこれとは違うレバー操作のものなのだと。

「だから体に染みついた操作ではないのでいちいち考えなくちゃいけなくてすごいストレスなんです」

 JIS規格の「横旋回」は下記のようなレバーパターンです。


           【これが横旋回パターン】

 それに対して「縦旋回」というのは、皮肉なことにコマツの重機で使われた「コマツパターン」と呼ばれるレバーパターンでもあるのですが、その違いは左手のレバーです。

「横旋回」ではレバーを左に倒せば左に回転し右なら右に回転するようにできていますが、「縦旋回」では、左レバーを上に倒すと右に回転し下に倒すと左回転になります。。


      【一方こちらが縦旋回パターン】

 

 これはアーム操作と右手のバケット操作の連動性を大事にした配列という意味があり、単純に土を掘る動作を効率的に行う上では理にかなった配列と言えるのだそう。

 最近の重機では、操縦席のスイッチで横旋回と縦旋回も選べるようになっているものがあるのだそうですが、今日の機械は横旋回のみ。

 普段縦旋回にしか乗っていない人たちには、私のように「ゼロから覚える」のではなく「マイナスから覚える」形になってそれはそれで大変なことだったようです。


 まあそれでも2回ほど乗っているうちに、操縦の勘所がすぐにつかめたようで皆さん上手に仕上がっていました。

 私と言えば、右と左のバランスが悪いうえに連動した動作もできずに最後の検定はグダグダ感があって試験終了後は自己嫌悪で落ち込むレベル。

 それでもまあなんとか検定中止にはならずに無事ゴールまで行けたのでなんとか合格を果たすことができました。

 
 解体の重機資格って、実は冬に凍ったアスファルトや地面をブレーカーで砕くときに必要な資格なので、舗装会社と全く縁がないわけでもありません。

 まあ会社生活では使うことはないと思いますが、いつか災害ボランティアのお鉢が回ってきたときには生きるようにしたいと思います。

 年に一度の頭を焼けるように使う一日でした。 疲れた、ひー

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スマホの電池が弱ったら…どうする?

2025-04-11 22:56:10 | Weblog

 

 ここ数か月、スマホの電池の持ちが悪くなってきたことを感じていました。

 スマホの状態を見てみると、電池性能が「50%~80%」とのこと。

 一般にバッテリーの最大容量が80%以下ならば電池の寿命が近づいている、といわれるらしく、劣化が大きくなっている模様です。

 電池を交換できるのかと思って調べてみると、私の場合はdocomoなので、docomoのショップへ行って正規に交換してもらうか、またはまちの修繕ショップへ行って交換してもらう手もあるのだそう。

 試みに後者の携帯電話修繕ショップに電話をかけて「すぐにでもやってもらえるのですか?」と訊いてみたところ、私が申告した機種であれば電池の在庫があるとのこと。

 ただし、一度機械を開くので防水機能が下がるリスクがあることと、勝手にいじる形になるので今後は正規の修繕サービスを受けられなくなるので、それも了承していただくことになるのだと。

 値段も修理代は1万円ほどかかるといわれて、いったんは再検討することにして電話を切りました。


 ではdocomoの正規での電池交換となると、ショップへ持ち込むかまたはオンラインで申し込んで一旦機種を預けて電池交換してもらったうえでまた送り返してもらうという手立てがあるのだそう。

 ところがこちらの場合は、一度内部のデータを自分で外部保存しておくことが必要で、預けている間に替わりの電話を借りることもできるとはいえ、これまたいろいろな面倒がつきまといます。

 データを見ると今のスマホを購入したのは2021年12月のことでした。

 買ってから3年と4か月という期間をどう評価したものか。

 電池を替えさえすればまだまだもつ、という考え方もあれば、ワイヤレス充電など新しい機能がなくてこれ以上の進化は望めない、となれば新しいものに替えてしまう、という手もあります。

 下手をすると物価高基調やトランプ関税などもあって、スマホの値段もこんごどうなるかわかったものではありません。

 ちょっと悩んでしまいました。うーん…

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