恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

小さく芽生えた嫉妬の心~その8

2015-04-29 07:42:32 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

小さく芽生えた嫉妬の心~その8

〈譲二〉
裸のアリサを後ろから抱きしめる。

首から背中にかけて軽い口づけを落として行く。

アリサが身悶えして逃れようとするので、二の腕をしっかりと握りしめた。


譲二「アリサは…背中が感じるんだね…」

アリサ「こんな風にされたのは…初めて…」

譲二「俺にヤキモチを妬いたお仕置きだよ…」

アリサ「ヤキモチなんて…妬いてないもん…」

譲二「じゃあ、許さない…」


彼女の背中を丹念に責め続ける。

アリサの肌はほんのりとしたピンク色に染まった。


譲二「そろそろいつもみたいにスキンをつけてよ」


アリサはちょっとふてくされて横を向いている。


譲二「それとも生でやってもいいの?」

アリサ「よくない」

☆☆☆☆☆


果てた後、アリサは放心状態なのかうつ伏せになったままだ。

いつものように処理してはくれないので、自分でゴミ箱に捨てた。

動かない彼女を仰向けにさせて顔を覗き込む。


譲二「今日は本当に感じたの?」


アリサは潤んだ瞳で俺を見つめる。


アリサ「うん…」

譲二「よかった。たまには俺ばっかりじゃなく、アリサのことも気持ちよくさせたかったから」


彼女の唇に深くキスをする。

今度はちゃんと応えてくれた。


アリサ「ジョージ。あたしが他の男に抱かれるの嫌じゃないの?」


アリサの真剣な問いに考え込む。


今まで俺は自分のことしか考えていなかった。

アリサは商売で俺を相手にしてくれてると思っていたから、彼女にも気持ちがあるということを考えたりはしてこなかった。

ホテルの部屋では恋人のように過ごす、というのもアリサはビジネスライクにしてくれているのだと思い込んでいたのだ。

だけど、ふりでも恋人のように過ごしていたら、恋人に対するような感情が沸いて来るものなのかもしれない。

俺は未だに美緒のことが忘れられなくて、アリサのことも美緒に似た女の子でしかなかった。

第一俺の心は半分壊れていて、美緒以外の誰かを好きになるなんてとても考えられない。

だから、アリサが俺がいないところで他の男に抱かれようとそれには関心がなかった。


譲二「それは俺にどうこう言えることじゃないだろ? アリサが男に抱かれるのは仕事なんだし。
 俺はそんな客の一人にしか過ぎないし…」


我ながら卑怯な答えだと思う。


アリサ「ジョージ…。あたしのことを愛人にして…」


アリサが真剣な表情で俺を見つめた。


『小さく芽生えた嫉妬の心』おわり



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