山内 圭のブログ(Kiyoshi Yamauchi's Blog)

英語教育、国際姉妹都市交流、ジョン・スタインベック、時事英語などの研究から趣味や日常の話題までいろいろと書き綴ります。

岡山県高等学校教育研究協議会「提言」説明会(2018年2月10日)

2018-02-11 00:48:09 | 日記
2018年2月10日(土)、高梁市文化交流館で開催された岡山県高等学校教育研究協議会「提言」説明会に参加しました。



これは、岡山県高等学校教育研究協議会が岡山県教育委員会に提出した「提言」について説明する会です。





同協議会が地域の意見を聴く会を2015年に2度(9月1日および9月30日)、備中県民局で開催した際、新見市の保護者代表として出席していただきましたので(岡山県高等学校教育研究協議会「地域の意見を聴く会」への参加(2015年9月))、その経緯から今日の会にも参加させていただきました。

その会では、参加者が意見発表を行うことになっていたのですが、大体このような内容のことを発言しました。

第1回(9月1日)

テーマ:魅力ある高等学校づくり

・これからの高校生に求められる力(資質、能力)
  グローバル化に対応する力
  国際理解力
  外国人とコミュニケーションをする力
   (相手の言うことが外国語でも理解できる力、自分の言いたいことが外国語でも表現できる力)

・こうした力を育む上で必要な教育内容・活動
  やはり海外経験は必要であろう
  姉妹校または姉妹都市の活用(多くの公立高校は県立のため、市の姉妹都市との交流はなじみにくいが、県と市との壁を越えて利用すべき)*(市 立)中学校での交流が行われる自治体もあるが  国際交流を盛んに行っているということは、学校の魅力になるはず(新見公立大学の例)

・これからの高校教育を考える上で大切にしたいこと
  次回話すべき内容かもしれないが、人口減少(すなわち少子化)が進む、県北地域では、市外の高校への進学が増加している様子である。
  自分が高校生で、勉強を頑張って(よい)大学を目指したいということであれば、多少遠くても、しっかりと勉強ができる高校への進学を選ぶと思う。
  (自分の場合も、他地域ではあるが、市外の高校への進学をした)
  発想を変え、例えば県北地域にとてもよい高校があれば、周辺地域からも通学してくる(ふつうレベルの学校では、スポーツ等以外は、なかなか市外への進学はしないと思うが、高いレベルあるいは低いレベルであれば、市外でも通学すると思われる)
  何も教育政策等なく、自由に学校間競争させれば、便利な地域や人が多い地域にいわゆる「よい」学校が集まるのは当然である。
  その結果、山村部の高校の生徒数が減り、教員数も減らされ、受験上不利になり受験結果が振るわなくなり、さらに進学してくる生徒が減るという悪循環
  教育行政的視点を持って、例えば県北のような勉学に適している地域(娯楽的誘惑も少ない健全な環境)にハイレベルな学校を作るというのも一つの見識だと思う。
  通う生徒にとっては大変であるが、一つの地域おこしになるかもしれないし、JRやバスの利用者増加につながるかもしれない。
  普通科定員が多すぎるかもしれない(手に職を付けないと非正規雇用となる恐れがある)(橘木俊詔タチバナキトシアキ『日本の教育格差』(岩波新書))。普通科であっても、特徴づけが必要

第2回(9月30日)
テーマ:今後の好調学校教育のあり方について

小規模校に教員をたっぷり配置すればよい
・小規模校には教育効果がある(小規模大学での教育の経験から)
・現在、知事も不登校生徒・児童数やいじめの件数を少なくし、学力向上を目指しているようであるが、それならば小規模校に教員をたっぷり配置することで効果が表れるかもしれない(生徒の名前と顔のわかった教育が可能になる。教員と生徒の比率が低くなればなるほど教育効果は上がるはず)
・現在の基準で生徒数が減ったら教員配置が減るということであれば、その基準を緩和すればよい(都道府県別に定めることができれば)
・国の基準があるようであれば、教育に専念する講師を増やす
・失業率が上がり、非正規雇用が増えている現在、雇用数の増加にもつながる
・前回の会議で、先生方が「家族っていいよ」とか「結婚っていいよ」とささやくことによって生徒たちが結婚して家族を持とうという気持ちになるというご意見が出ていたが、現在の教育現場の忙しさでは、先生方が家族を犠牲にするくらい身を粉にして働かれている。教員増加により、このことも緩和され、「家族っていいよ」「結婚っていいよ」と本当に言えるようになる。
・生徒数が増えているのであるならば、学校数を増やし、教員数をかなり増やさないと小規模校の推進はできないが、生徒数が減少している今こそが小規模校での少人数教育への転換の絶好の機会である。
・県下一斉に小規模校化を目指すのが難しければ、まずは中山間地域で教員を増員して教育を充実することによってどのような効果が表れるかの実験を行ってもいいかもしれない(教育では「実験」を行うことが好ましくないかもしれないが、たとえば「少人数教育推進校」などという名称を用いる)

現在の都会志向を変える
・元来は、学力の高い者は都会の大学に行くという流れで、そのような人は都会に出たまま出身地には戻らない場合が多いという流れであったが、現在は、それがさらに若年化し、高校からあるいは中学校や小学校から出身地を離れて進学する流れがみられる
・都会一辺倒ではなく、自分の地域の大学(県内の)あるいは、他の地方大学に行けば、出身地に戻るという流れもある程度確保できる

高校の役割分担

以上のようなことについて意見発表をさせていただきました。


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