阿久津五段とは奨励会入会同期でプロ入りは半年違い。昨年の王位リーグに続いての対戦となりました。
先手で▲7六歩に対して△3二金。居飛車党に対して「飛を振ってみなさいよ」という挑発の手で今年の王将戦第5局で佐藤棋聖が指していましたね。実はこの手、初めて指されました。公式戦はもちろん、それ以外の将棋でも指された記憶がありません。思わず12分の長考。振り飛車にすることを決定して問題はどこに振るか。迷った末に四間飛車を選択。主張としては△3二金と上がっているので後手だけ穴熊に出来ないということです。
良くある四間飛車穴熊対銀冠に。昼食休憩を挟む52分の長考で▲3八飛△4四歩▲6五歩△4三金右▲6六銀と進める。▲3八飛と回って3筋を交換しないのは変かなぁと思いましたが攻めの▲6六銀型を作って一応満足。
かなり薄くなりましたが後手の攻めが細いので先手優勢の局面。ここで平凡に▲同角△同歩▲4六飛なら良かったのですが△6六銀と取らせて▲同銀の味に惚れてしまい、いかにも筋っぽい▲4四歩。以下△6六銀▲同銀△4四金▲2八銀?△4七角と進んで形勢接近。△4四銀とは取りにくいと思ったのですが取られてみると意外に手がなく▲2八銀と手が戻るようでは変調ですこの後は一進一退の攻防が続きました。
▲6三竜と角を取ったところ。駒の損得はほとんどありませんが玉に守りがこちらのほうが弱いので自信はありませんでした。図から△3三桂と跳ねた手がギリギリ詰めろになってなく▲4一銀と打って勝ち筋に入ったのですが、一瞬負けかと思う変化を発見して青ざめました。感想戦で調べたところ、作ったような詰みが後手玉に生じてこちらが残っているということが判明しましたが、実戦ではどうなったことやら大熱戦でした。
詳細は週刊将棋や観戦記をお読み下さい。観戦記情報は神崎七段のHPに詳しく出ています。
勝って3勝1敗に。最終局は5月24日に一斉に行われます。
感想戦終了後、遅めの夕飯を食べて23時頃解散。
是非挑戦者に名乗りをあげてください。
最終局の対佐藤紳哉五段戦と谷川九段対佐藤棋聖戦が楽しみです。
是非とも王位をもぎ取ってください。期待しています。
楽しみにしています。
得ないとね。
感動です。
目を覚ましてブログを読んで、書いてそれから昨日の将棋のチェック、またはこの前の競馬の反省? 息子ちゃんとも遊んでもらうでしょう、きっと。 軽いスポーツも取り入れて血液の循環を良くしておきますか? 剣術はどうでしょう、油絵は? 三味線を始めたり、、、想像は尽きません。
下図の▲6三竜に△3三桂は、後手が負けを早めたように思われますが。
△2五桂として先に詰めろをかけていれば、双方守りあいになっていたでしょうか?
何れにしろ危ない局面でしたね。
昨日夕方は、王位リーグの対局を関西将棋会館モニターテレビで観戦していました。(▲6六角のあたり…)
なお、王位戦掲載紙は、北海道新聞、中日新聞、東京新聞、西日本新聞、神戸新聞、徳島新聞です。ぜひ新聞紙面観戦記も、お読みください。
>みなさま
結果として勝っただけでなく、勝ち方が素晴しい。しかも、これ程、生々しい観戦記は見たことありません。(▲6六銀のあたり)
プレーオフもありそうなので、挑戦まであと3局ですか。しかし、次負けて、佐藤棋聖も負けて、阿久津五段が勝って、3者のプレーオフなんて、ややこしい事にならないように
。
目標は、羽生王位への挑戦です。双方秘術を尽くした戦いが見られると思うと待ち遠しい。勝っても負けても感動の棋譜。次もがんばれ!
渡辺竜王もかなり消耗された事でしょう。
今はゆっくりと休息なさってください
△4二金打(誘いの手)▲3二銀成△同金▲4三金△同金▲4一角の詰めろに対しては、△3七銀以下の即詰みです。
一例で詰みまでの手順を考慮しますと、▲1九玉△2八銀打▲同金△同銀成▲同玉△3八金▲同玉△4六桂▲4七玉△5八銀▲3七玉△3八金▲2六玉△2五歩(△3三桂跳ねの効果)。
実際は勿論こういう展開ではなく、後日の観戦記を調べてみて下さい。
失礼しました。
でも,次も勝たないとあまり意味がないんですね。
王位リーグって,厳しいですね。
こう言う勝ち続けないと、と思われる展開には、いつもの事ながら、凄い将棋になりますねぇ
そんな中で、勝って行かれるんですから、さすがの竜王ですね
勝つ事を義務付けられた様な立場におられる事は、大変な事ですが、頑張ってくださいね
ワンパターン
おめでとうございます。
指し手を丁寧に解説してくださりありがとうございます。
ファンを大切にする姿勢、素晴らしいです。
渡辺先生を応援しています。
次回はゴキゲンが見てみたいです。
実力があると認められていても勝つ、勝ちきると言うことは本当に難しいことだと思います。
一局入魂ですね。何かと盤外が騒がしく集中しにくい状況もあるかと思いますが、竜王という立場をしばし忘れて、まず王位への挑戦権を得るために全力を尽くして下さい。
将棋は奥が深いなあ。
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