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kintyre's Diary 新館

野球(西武ファン)や映画観賞記等を書き綴っています。野球のオフ期には関心の高いニュース等も取り上げています。

映画『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を観て

2012-02-21 11:16:43 | アメリカ映画 2012

12-16.ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
■原題:Extremely Loud And Incredibly Close
■製作国・年:2011年、アメリカ
■上映時間:129分
■字幕:今泉恒子
■観賞日:2月18日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ

 

□監督:スティーヴン・ダルドリー
◆トム・ハンクス(トーマス・シェル)
◆サンドラ・ブロック(リンダ・シェル)
◆トーマス・ホーン(オスカー・シェル)
◆マックス・フォン・シドー(間借り人)
◆ヴァイオーラ・デイヴィス(アビー・ブラック)
◆ジョン・グッドマン(ドアマンのスタン)
◆ジェフリー・ライト(ウィリアム・ブラック)
◆ゾーイ・コールドウェル(オスカーの祖母)
【この映画について】
愛する人を失った事実を受け入れるのは誰にとっても容易な事ではない。ある日突然、理不尽に奪われてしまった命なら尚の事だ。ツインタワー崩壊と共に父との別れを余儀なくされた知的で繊細な少年の喪失と再生の道程を描いた本作は、ジョナサン・サフラン・フォアの同名小説を原作に、『リトル・ダンサー』『めぐりあう時間たち』の名匠スティーヴン・ダルドリーが映画化した話題作だ。
父親役のトム・ハンクス、見守る愛を貫く母親役のサンドラ・ブロック、無言の演技で魅せる名優マックス・フォン・シドーほか、ヴァイオーラ・デイヴィス、ジェフリー・ライトら贅沢なベテラン勢が、主演の新人トーマス・ホーンを守り立てる。(この項、gooより転載しました)
【ストーリー&感想】
9.11同時多発テロで父を亡くした少年オスカーは、父の突然の死を受け入れられずに日々を過ごしていた。そんなある日、彼は父の部屋のクローゼットで、封筒の中に1本の“鍵”を見つける。この鍵は父が残したメッセージかも知れない。オスカーはその鍵の謎を探しに、ニューヨークの街へと飛び出した……。

これも9・11がテーマとなっている映画と言って良いのだろうか?トムが一家の主としてツインタワーで勤務中にテロに巻き込まれてしまう。トムは必死に自宅へ連絡を試みるのだが、息子はそれを聞いていただけだったのが後になって分かる。
オスカーは優しい父が大好きで、休みの日には一緒に宝探しに出かけたりして、威張らない父を男としても尊敬していた。その父を失ってリンダも抜け殻のようになり、一家からは笑みが消えた。父の遺品整理中、オスカーは一本の鍵を見つける。

この一本の鍵の文字通りキーワードは「ブラック」ということで、オスカーはNY中の「ブラックさん」探しの旅に出るのだが照れ屋の男の子らしく母には何も告げずに「外出」を繰り返すのだった。この「ブラックさん」探しの過程で、彼は遂に目的だった本当のブラックさんに辿り着いたのだが、ブラックさんもオスカーも父を失った喪失感に浸っていた。
そしてこのブラックさん探しの旅にはオチがあった。母はオスカーの行動を実は全て読んでいて先回りしていたのだった。ラストで父が残したメッセージを、セントラル・パークで一緒に過ごしたブランコの椅子の裏で発見したオスカー。ここで冒頭に父と二人で楽しかったブランコ遊びのシーンと繋がってくるのだった。

このオスカー君を演じていた子役は新人とのことだが、とても新人とは思えないほど堂々とした演技でアカデミー賞受賞経験者の両親役の二人を相手に見劣りしなかったのだから大したものだ。と言うより、この映画はオスカー君が主役なのでトム・ハンクスの登場シーンもこのオスカー君の回想シーン内が多く、サンドラ・ブロックも控え目に彼を見守る役所だ。サンドラ・ブロックはアカデミー賞受賞で自信を付けたのだろう、コメディ・タッチの演技ばかりではなくシリアスな演技でも余裕を感じるようになってきた。それとスウェーデン出身の
マックス・フォン・シドーの物言わぬ演技も流石でした。

洋の東西を問わず小さな子供に取って父はヒーローだ。オスカー君がこれで吹っ切れて大きく成長したような「ブラックさん探し」の旅だったような気がしました。



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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (リバー)
2012-04-29 00:36:41
TB ありがとうございます。

ストレートな感動作とは また違う味があり良かった
マックス・フォン・シドーが素晴らしかったですね
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Unknown (kintyre)
2012-04-29 21:20:16
>リバーさん、こんばんは
二人のアカデミー賞受賞俳優が目立たないく
らい、トーマス・ホーン君の演技は良かった。
数年前のフレディ・ハイモアを思い出しまし
たが、彼は最近観ませんね?
更に、御指摘のようにマックス・フォン・
シドーの声無き演技は良いアクセントになっ
ていましたね。
返信する
こんいちは!! (くろねこ)
2012-05-02 14:25:36
トーマスクンをはじめ脇を固める皆さんも愛情を感じさせる素晴らしい演技で魅了してくれましたね~。
ラストでブランコを焦ぐ彼からは確かな成長を感じて涙がこぼれてしまいました。いい作品でしたね~(涙)
TB・コメントありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします~♪
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Unknown (kintyre)
2012-05-03 10:04:03
>クロネコさん、こんにちは
これだけの演技が達者な俳優陣が居たおかげで、トーマス君も良い「勉強」とという経験を積んだと思います。ラストのブランコ、出来過ぎの様なシーンですが、両親から愛情を理解して成長することでしょう。
これからもお邪魔しますので、宜しくお願いします。
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